大日本急行電鉄(だいにっぽんきゅうこうでんてつ)は、日本の鉄道事業者の一つ。JRグループ各社を除けば、近畿日本鉄道(近鉄)を凌いで、最大距離の路線を有する。通称は「大日」(だいにち)。「大鉄」(だいてつ)と呼ばれる場合もある。 もともと、大正時代から日本電気鉄道として東京~大阪間、東海道電気鉄道として東京~名古屋間などという、東海道第2幹線の鉄道敷設構想が何度か出されたが、いずれも立ち消えになっていた。 大日本急行電鉄の前身となる大日本帝国鉄道は、その様な流れの中で三菱・三井など諸財閥の支援を受け、中国方面への進出を図る上で東海道・山陽の両本線に並行する路線を敷設することで、旅客や物流、軍事輸送への寄与が大きいとして、その敷設のため1925年(大正14年)8月31日に設立された。 鉄道省は、当初自省の保有する路線に並行する路線の敷設に強い抵抗を有していたが、軍部からの後押しもあって、東京~