ベジタリアン向けに作ったレトルトカレーを試食するスズキの鈴木俊宏社長=浜松市中央区で2025年6月19日午後6時半過ぎ、照山哲史撮影 自動車メーカー「スズキ」(本社・浜松市)と同市内でレストランなどを展開する「鳥善」が25日、共同開発したレトルトカレーを発売した。スズキの社員食堂で提供され、インド人従業員から「おふくろの味」と慕われるベジタリアン(菜食主義者)向けカレーだ。スズキの鈴木俊宏社長は「外国人従業員の食環境を改善するために生まれた本場の味を多くの人に楽しんでもらいたい」とPRしている。 インドに開発・生産拠点があるスズキにとって、インド人に多いベジタリアン向けの食環境の整備は長年の課題だった。浜松市の企業が会員になっている食を通じた会合で、そんな悩みを、スズキ側が鳥善の伊達善隆社長に相談したことがメニュー開発のきっかけになった。2023年春から構想を練り、スズキの従業員を対象にベ