最近というほど最近でもないんだけど、近頃はとにかくフレッツ回線のスループットが出ない。 下手をすると、モバイルネットワークの方が速いので時間帯によってはテザリングをし始めるような始末だった。 今回は、そんなスループットの出ないフレッツ回線を何とか使い物になるようにするまでの流れを書いてみる。 先に断っておくと、今回はいつものような特定の技術に関する解説という側面は強くない。 思考の過程なども含んでいるので、いつもより読み物的な感じになっていると思う。 調べ物をして、それらについて理解した内容のまとめになっている。 結論から書いてしまうと、今回のケースでは IPv6/IPoE 接続と DS-Lite を使って何とかなった。 DS-Lite というのはゲーム端末ではなくて IPv4/IPv6 共存技術の一つである RFC6333 (Dual-Stack Lite Broadband Deplo
世界中のほとんどの人々は気にしていませんが、米国時間の2016年10月1日(土曜日)、インターネットが大きく変わりました。これまで米国政府が保持していたインターネットの重要資源に対する監督権限を手放したのです。 JPNIC: 米国政府がインターネット重要資源の監督権限を手放しました JPNIC News & Views vol.1439【臨時号】2016.10.3 NTIA: Statement of Assistant Secretary Strickling on IANA functions contract インターネットそのものは、世界中の多くの組織が分散しつつも協調することで成り立っています。 しかし、世界中のみんなが単一の「共通意識」を持って運用する必要がある、IPアドレスやポート番号などの番号資源、ドメイン名、プロトコルパラメータの3つに関しては、IANA(Internet
6月20日に世界的な通信障害が発生しました。先日、このブログの「金と力のインターネット」という記事で「超巨大バックボーンネットワークを持つ組織同士(ティアワン)」を紹介しましたが、世界第2位の規模(参考)を持つティアワンであるスウェーデンのTeliaが通信障害を起こしたのです。 TheRegisterの記事によると、Teliaの通信障害の原因をエンジニアによるミスであるようだと記載しています。ヨーロッパ中のトラフィックが香港に向けて流れるように基幹ルータの設定を変更してしまったとあります(BGPの設定ミス?)。 この通信障害によって、Facebook、Amazon、CloudFlare、その他非常に多くの事業者が影響を受けたようです。数多くのWebサイトの再配信を手がけているCDN事業者であるCloudFlareが影響を受けたことで、同社サービスを利用しているWebサイトにも影響が出ました
Google ChromeとMozillaのFirefoxが、中国の認証局(CA)である「CNNIC」が発行する証明書を「信頼できないもの」として一時的に失効させることを発表しました。 Google Online Security Blog: Maintaining digital certificate security http://googleonlinesecurity.blogspot.jp/2015/03/maintaining-digital-certificate-security.html Distrusting New CNNIC Certificates | Mozilla Security Blog https://blog.mozilla.org/security/2015/04/02/distrusting-new-cnnic-certificates/ Goo
やっと着地...。 紆余曲折を経て、オープンなインターネットが強欲なケーブル会社から守られることになりました。米連邦通信委員会(FCC)は、アメリカの歴史上でもっとも厳しいネット中立性に関する規則を採択し、数年に渡った未来のインターネットをめぐる戦いにひとまず終止符を打ちました。 採択された新しい規則の大部分は、3カ月前にオバマ大統領が示したオープンインターネットを支援する宣言と内容がよく似ています。例えば、ケーブル会社がいわゆる「追い越し車線(ファストレーン)」を作る有料の優先順位付けや、速度制限(スロットリング)を禁止していること。さらには、インターネットサービスプロバイダーがウェブサイトをブロックすることを許さず、お金持ちのケーブル会社が公共の利益に合致しない活動をすれば、FCCに介入する権限を与えることなどが盛り込まれています。 早い話、この規則はFCCにインターネットを電話のよう
先週、httpvshttps.com というウェブサイトが公開されました。このウェブサイトでは、HTTP と HTTPS を用いてアクセスした場合のウェブページのダウンロード完了までにかかる時間の比較ができるのですが、多くの環境で HTTPS の方が HTTP よりも高速なことに驚きの声が上がっていました。 HTTP が TCP 上で平文を送受信するのに対し、HTTPS は TCP 上で TLS (SSL) という暗号化技術を用いて通信を行います。ならば、TLS のオーバーヘッドのぶん HTTPS のほうが遅いはずだ、という予測に反する結果になったのですから、驚くのも無理はありません。 実は、この結果にはからくりがありました。 Google Chrome、Mozilla Firefox、最近のSafari注1は、Google が開発した通信プロトコル「SPDY」に対応しており、HTTPS
By Veni 固定IPアドレスでない環境下で特定のホスト名・ドメイン名を割り当てるための仕組みである「ダイナミックDNS」が、マルウェアの温床になっているとしてマイクロソフトが22のNO-IPドメイン差し止めを連邦裁判所に申し立て、受理されています。 Microsoft takes on global cybercrime epidemic in tenth malware disruption - The Official Microsoft Blog - Site Home - TechNet Blogs http://blogs.technet.com/b/microsoft_blog/archive/2014/06/30/microsoft-takes-on-global-cybercrime-epidemic-in-tenth-malware-disruption.aspx N
by liz west イーサネットや複数のモバイルルーターなどを接続して回線を束ね安定運用できる「Dispatch」というソフトがありますが、iOS 7はこのDispatchを使ったときと同じように、複数経路のTCPコネクションを張れる「MPTCP(マルチパスTCP)」に対応していることがわかりました。 Apple iOS 7 surprises as first with new multipath TCP connections - Network World http://www.networkworld.com/news/2013/091913-ios7-multipath-273995.html MPTCPというのは、インターネット技術の標準化を推進している団体IETFが近年作業を進めてきたTCPの改良プロトコルで、TCPコネクションを複数にすることで冗長性を高め性能を向上させ
「史上最大規模のサイバー攻撃でネットが遅くなった」なんてガセ。ネットはビクともしてない2013.03.29 19:00 satomi 「300Gbps!」 「史上最大のDDoS攻撃で基幹インフラに影響!」 「世界中のネットが遅くなってる!」 BBC、NYタイムズを皮切りに日本でも産経、Cnet、インプレスなどなどがこぞってこのニュースを伝えておりますが、あれはガセ、虚報です。 欧州のスパム監視団体「Spamhaus(スパムハウス)」がオランダのISP「Cyberbunker(サイバーバンカー)」をスパムをホストしてると非難して険悪なのは事実だし、ボットネットがサイバーバンカーの代理か運営でスパムハウスにDDoS攻撃しかけてゴミデータがものすごい勢いで流れ中なのも事実なのですが、言われてるほどの規模では全然ないっぽいのです。 報道では「全ハックを終わらせる最終戦争」、「世界中」に機能マヒをも
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