2024年11月ぐらいから話題になった「VHS2025年問題」。25年にはVHSの保守部品が手に入らなくなり、再生機の修理が困難になることから、もう見られなくなるのではないかとの懸念が出てきた。VHSからのダビングを請け負う事業者の元へは、いまだに依頼者の列が続いているという。 この時筆者は、VHS映像をDVDやBlu-rayに残すのは危険だと警告した。ディスクメディアも長期間保存できる確証はなく、さらに言えばVHSと同じように再生機が消滅する可能性があるからだ。 そして25年2月にはソニーがBlu-ray Discの生産を終了した。国内シェア第2位、およそ3割を占めるソニーの撤退で、ディスクの供給はほぼ台湾メーカー頼みとなった。そういう台湾も、地元の需要があるわけではない。テレビを録画して保存するという文化が存在するのは、ほぼ日本だけだからだ。 なぜテレビを録画するのか テレビを録画する
● 田沼意次の時代は どういう時代だったのか NHK大河ドラマ『べらぼう』の視聴率が10%を下回ったらしい。遊郭吉原を舞台に、現代ドラマでもあり得ないくらい露骨に色街の生業を描き出しているため、子どもたちに説明するのにも難儀だ。 もちろん、吉原の花魁は「勝ち組」だから、それなりに楽しい人生だと満足した女性もいるだろう。だが、そういう道でしか貧しい女性たちが成功することを許さなかった社会への怒りとか、一般の女郎たちは悲惨な人生がほとんどだったことへの配慮は希薄だ。 さて、このドラマの主人公は、喜多川歌麿・東洲斎写楽などを売り出したことで知られる出版屋・蔦屋重三郎である。ちなみに書店チェーンのTSUTAYAは、大阪府枚方市発祥で関係なく、創業後に江戸の快男児のことを知ったらしい。 しかし、吉原遊郭の人ばかりでは大河ドラマらしくないので、重三郎が活躍した時代に幕閣の実力者だった田沼意次(老中格・
松山ケンイチが偉業を行った。 社会現象のようになった朝ドラこと連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)の最終回後、突如、第1回から一気見をはじめ、Xで感想を連続ポスト続け、10月10日の深夜(11日)、全130回、完走した。最終回の感想のあと、翌朝11日には総括までポストする丁寧さであった。 【画像】次回作ではジョニー・デップ似の役を演じる松山ケンイチ氏 松山ケンイチ、終盤は主人公に立ちふさがるラスボス的な役で出演松山ケンイチは、『虎に翼』では主人公・寅子(伊藤沙莉)の法曹界の大先輩にあたる桂場等一郎を演じていた。 序盤から登場し、なにかと寅子と議論しあい、終盤はある意味ラスボス的に寅子の前に立ちふさがってくるというかなり重要な役であった。いつも苦虫を噛み潰したような顔をしているが、甘いものに目のないという憎めないキャラで人気を博した。 ドラマのメインキャストの一気見ポストとは、『虎に翼』ロスを
2024年4月1日から放送を開始した『虎に翼』(NHK総合)が、9月27日に最終回を迎えた。 【画像】最終回を迎えた『虎に翼』(全5枚) 戦前、戦中、戦後。ひとりの女性法曹の生き様や本作全体の作品態度を通じて、どれだけの視聴者の考え方がアップデートされたことだろう? 一方で、戦後の激動をまるまる描く後半部は、ちょっと駆け足過ぎたかな。SNS上ではたびたび思想の押し付けだとか、「箇条書き」という批判の意見が散見された。 イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、大きく前半部と後半部にわけて考えながら、本作の社会性、政治性、映像表現に奉仕する役割を問いてみたい。 社会派と呼ぶべき作品だろうか?“社会派”という形容がある。筆者はこの形容の使われ方、そしてこの言葉自体があまり好きではない。社会に属していれば、誰もが社会派の側面があるのではないか。どうし
桂正和「ウイングマン」実写ドラマ化!制作はテレ東&東映ビデオ、ティザー映像も 2024年9月3日 7:00 7379 428 コミックナタリー編集部 × 7379 この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。 2363 3056 1960 シェア
■2025年秋から「ネット受信料」の徴収がはじまる 「放送を主な業務としてきたNHKにとって、まさに歴史的な転換点」 【この記事の画像を見る】 ネット事業をNHKの「必須業務」とする改正放送法の成立を受けて、稲葉延雄会長は感慨深げに語った。 その通りだろう。 電波を伝送路とする「放送」は、1925年にラジオがスタートして、まもなく100年。テレビは1953年に始まり70年が経つ。それは、そのままNHKの歴史でもある。1世紀を経て、通信ネットワークを伝送路とする「ネット」がNHKの「本業」として制度化されることになり、放送でもネットでも同じ番組を見られる「放送と通信の融合」が名実ともに実現することになったのだ。 もっとも、世界の潮流は、とっくに「放送と通信の融合」を実現しており、遅ればせながらNHKもようやく仲間入りしたというところだ。 だが、安堵してはいられない。 NHKが切望していた「公
『虎に翼』(NHK総合)を見るまでは、朝ドラを見ることがこれほど有意義だとは思わなかった。毎朝、必ず学びがある。映像作品としても楽しい。 伊藤沙莉扮する主人公によって考え方がアップデート中の視聴者は多いと思う。なのに、第11週第51回まできて、ある場面の描写を安易に「BL」と形容する反応には、ちょっと閉口した。これは反論しておかなければ……。 イケメン研究をライフワークとする“イケメン・サーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、第51回を「BL」と断定することが誤読であり、差別的でもあると思う理由を解説する。 よねが放った一言 もうびっくり。『虎に翼』第10週第50回ラストで、主人公・猪爪寅子(伊藤沙莉)と明律大学で法律を学び、裁判官になった花岡悟(岩田剛典)が餓死したのである。生真面目な花岡は、闇市で取引される食べ物を拒み、極度の栄養失調になった。 食料管理法を担当していた裁判官の死に
『朝ドラ名場面スペシャル』で紹介されたのは31作品だけ 朝ドラが新しくなるタイミングで、NHKが『朝ドラ名場面スペシャル』を放送した。(地上波で3月29日金曜夜放送) 番組タイトルは『夜だけど朝ドラ名場面スペシャル〜ウル!キュン!ロス!一気に見せます!!!』。 朝ドラ全作を一挙に見られるのかとおもったが、そうでもなかった。 考えてみれば、次作『虎に翼』が110作目なのだから、全部見られるわけがない。 けっきょく、70分番組で紹介された過去の朝ドラは31本であった。まあ、ちょうど良いくらいだろう。 全朝ドラ110本中の31本である。『虎に翼』の番組宣伝でもあったから、当然、この新作も紹介されている。 何が取り上げられて、何が無視されていたのか。 平成の朝ドラの代表作は『あまちゃん』 冒頭は、この特番放送日に最終話を迎えた『ブギウギ』のシーンから始まった。 でも『ブギウギ』の内容は紹介されてい
「男女平等」をお題目のままにしてはいけない。NHKはそんな考えに基づき、番組への出演者の男女比について、できるだけ「50:50」に近づける取り組みを進めている。きっかけは、英BBCが始めた「50:50(フィフティー・フィフティー)The Equality Project」。番組に出演するキャスター、記者、専門家らの男女比を可視化し50%ずつにすることを目指すものだ。NHKの制作現場では、次第に変化が起きつつあるという。 発案者は、BBCの報道番組でキャスターを務めるロズ・アトキンス。きっかけは、自身の番組で女性の出演者の割合が少ないと気付いたことだった。2017年にプロジェクトがスタート。男女の割合を数えて可視化し、偏りを認識することで次の制作に生かす。この取り組みは海外にも広がり、BBCの公式サイトによると、30カ国、メディアなど145の組織が参加している。
NHK『プロジェクトX』が18年ぶりに復活。NHKは2024年4月からの「2024年度 国内放送番組 編成計画」を発表。その中で、『新プロジェクトX~挑戦者たち~』がNHK総合で土曜の午後7時30分~8時15分に放送されることが発表されています。 ■『新プロジェクトX~挑戦者たち~』 NHK総合 土曜・午後7:30~8:15 画期的な製品開発や歴史に残る建設事業など、快挙の裏にあった無名の日本人たちの知ら れざるドラマを描く「プロジェクトX」が18年ぶりに復活します。証言や資料などから、関わっ た人々の情熱、驚きのブレークスルーの瞬間を明らかにします。“失われた時代”と言われる 平成・令和に光る挑戦者たちの物語
じろまるいずみ「餃子のおんがえし」(晶文社)発売中🥟 @jiromal お料理作家。書籍「餃子のおんがえし」(amzn.to/34fXoVm)。唎酒師。おいしいものと、おもしろいもの。たまごと酒。映画と旅と音楽。dancyu、日経電子版、あまから手帖、世田谷ライフ、東京人など色々書いてます。仕事のお話はTwitterのDMが嬉しいです。noteも読んでね。 note.mu/jiromal じろまるいずみ「餃子のおんがえし」(晶文社)発売中🥟 @jiromal 「中島みゆきって知ってます?演歌の女王の人。昔の人だからわからないかなー」 って27歳男子に言われて、情報処理が追いつかなくて固まってしまった私を許して欲しい。何から説明したらいいんだ 2023-10-31 13:20:10
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