イタリアのブリンディジ港で抱き合うカップル。恋をすると脳の報酬中枢が活性化し、ストレスや痛みの軽減、睡眠や問題解決能力の向上など、測定可能な効果が生じうることが科学的に示されている。恋愛は長寿とも関連している。(Photograph by Andrea Frazzetta, Nat Geo Image Collection) 今年のバレンタインデーに予定があるかどうかにかかわらず、私たちの脳は常に、社会的な交流を求める行動に報いようとしたり、人との結びつきが足りないときには誰かと絆を結ぶよう促したりしている。プラトニックな愛であれ、ロマンチックな愛であれ、私たちは他者との交流を求める体の欲求を避けては通れない。 「人間の健康にとって、愛は新鮮な水や食べ物や運動と同じくらい、生物学的に不可欠なものなのです」と、米オレゴン大学の神経科学者であるステファニー・カチョッポ氏は言う。 一般に、愛は心