ネットワーク業界でここ数年話題になっているSoftware-Defined Networking(SDN)を、わかりやすく解説する本特集。SDNが指す範囲は幅広く、関連各社がそれぞれの立場で微妙に異なる説明をしているため、わかりづらいところもある。第1回の今回は、SDNが登場した背景とその意味を整理した。 「ネットワークを司るランプの魔人」──。それが「日経NETWORK」流にまとめた「理想のSDN」だ(図1-1)。ユーザーが要望を述べると、ユーザーには詳細がわからない手順を踏んで、その要望の実現に必要な機器やソフトウエアの構築・設定をやってくれる。