好奇心は、さまざまな領域で注目され始めている概念である。特にAIに自律性を持たせられるのかで、内発的報酬や好奇心が重要ではないのかと考えられている。 個人の好奇心好奇心について、心理学の観点で初めて体系化したのは、D.E. Berlyneと言われている。彼は1950年代に多様探索を促す「拡散的好奇心」と特定の問題の答えを求める「特定的好奇心」に分類し、個人の認知的動機づけとして理論化した。 1994年にはG. Lowensteinは、好奇心を知識の「穴」を埋めようとする欲求(未知に対する情報欲求)として定義し、エントロピーの縮減と関連付けた情報ギャップ理論を提唱した [Loewenstein, 1994]。この研究は、最終的に神経科学と合流することになる。この研究をネットワーク科学に紐付け進展させたのが、ネットワーク科学x神経科学ですでに代表格の一人であるD.S. Bassettである。