氷がツルツル滑るのは表面が溶けるからではなく、表面の分子がクルクル転がるから2018.05.24 16:0018,610 岡本玄介 またひとつ、科学の力で常識が変わりました。 これまでアイススケートが氷上を滑るのは、「スケートの刃が氷を溶かすからツルツルになる」と考えられてきました。 しかしアムステルダム大学のダニエル・ボン教授がとある実験を行ない、その常識が間違っていることを証明したのです。 その実験とは、一般的なスケートリンクの上にて、-100度から0度まで冷やした鉄球を、氷の上で転がすというもの。これにより-100度から-71度までは摩擦係数が高いことが判った一方、-70度から摩擦が減少し、-7度でそれが最小になることを突き止めたのです。 分子動力学法と呼ばれるシミュレーションを使ったところ、何が起こっているのかが詳しくわかってきました。それは、氷上にはとある層があり、そこには目視で