<調査報告書が提出されて「ひと段落」の気配も漂っているフジテレビ問題だが、むしろここからが正念場。フジがすべき施策の一つは、中居正広への損害賠償請求だ> 中居正広の性暴力に端を発したフジテレビの一連の問題は、このたび調査報告書が発表された。「ひと段落ついた感じかな」と清水賢治社長は心のどこかで思っているかもしれないが、決してそんなことはない。フジテレビはやるべきことが多数ある。以下、一つずつ述べる。 ①被害女性への謝罪と賠償 清水社長は「心からお詫びを申し上げたい」と述べ、4日辞任した関西テレビの大多亮社長も「私がまず、何よりも謝りたいのは女性Aさんに対してです」と語った。 当然のことである。だが、子供のケンカではないのだから「ゴメンナサイ」で済む話ではない。彼女に対しては、組織ぐるみで性暴力の二次加害をした者として、高額の賠償金を支払う義務があるだろう。 ②誹謗中傷対策 賠償金を支払えば