仮想空間で紡ぐ新たな物語 誰しも沢山の顔があり、名前がある。 社会的な責任や役割によって、それぞれが顔や名前を使い分けている。自分も落語家・古今亭佑輔と、本名・高橋友里恵という名前を持っている。そして、それらは近くもあるが、自分としては、かなり違う顔をしていると感じている。 それらが上手く作用せず、年相応に悩んでいた時期もあるけれど、今は比較的、自分の顔と上手く付き合っていると思う。人によっては、その顔と実在の自分とのギャップに悩まされたりしている人も少なくないだろう。 なぜこんな話をするのかというと、タイトルに「メタバース」というカタカナを急に差し込んでしまい、皆様が困惑しないようにメタバースとは何か説明したいからである。少々馴染みのない言葉かと思うが、しばしお付き合いを願いたい。 最近、もう1つ増えた顔がある。それは、メタバースの世界の「顔(アバター)」だ。メタバースとは、「超越(me