飯島和樹、太田紘史「概念の能力と合理性 実験哲学は心理学以上の含意を持つか」Nagoya journal of philosophy 11 (2014): 39-61. https://www.academia.edu/7260337/%E6%A6%82%E5%BF%B5%E3%81%AE%E8%83%BD%E5%8A%9B%E3%81%A8%E5%90%88%E7%90%86%E6%80%A7_%E5%AE%9F%E9%A8%93%E5%93%B2%E5%AD%A6%E3%81%AF%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6%E4%BB%A5%E4%B8%8A%E3%81%AE%E5%90%AB%E6%84%8F%E3%82%92%E6%8C%81%E3%81%A4%E3%81%8B(無料ダウンロード可能) http://journal.frontiersin.org/Jou
ようやく年内の仕事に一区切りついたので続き。訳語についてつらつらと。かなり長いよ。 延続・耐続(perdure/endure) これには本当に紆余曲折があった。そもそも僕が最初にperdure /endureに出会ったのは、院生時代のゼミでLewisとLoweのやり取りが取りあげられたときか。そのときから、これはどう訳しても良い訳にならないと思っていた。なにしろ、元の英語ですらそんなニュアンスの違いはないんだから。実際「訳を放棄する」という方針を取ったこともある。 ひとつの転機は、やはり青山訳の「永存・耐時」。特に「耐」という漢字を使うなんて思いもつかなかったが、確かにそれでendureの雰囲気がより伝わる。しかし、青山訳の問題は「永存」。本書のあとがきでも述べられているが、perdureと「永遠・永久」は直接結びついていない。特に、ここを安易に結びつけてはいけないというのがSiderの論
社会システム情報学とは何か、というテーマのもとに、本専攻の有志にて「知能社会のデザイン学」というタイトルで執筆しました。本専攻で研究している研究課題を把握する上での助けになれば幸いです。なお、企画および執筆の時期の関係から、平成21年度~平成22年度の本専攻教員が執筆の主体となっています。 平成23年3月末日 知的活動支援 戸田山和久:新しい知識の理論をめざして 渡邉豊英:情報化時代の知的活動支援 コミュニケーションとメディア 石井健一郎:コンピュータによるコミュニケーション支援 鳥海不二夫:コンピュータの中の社会 間瀬健二:コミュニケーションを支援する計算メディア 山本修一郎:CMCがもたらすコミュニケーションの変容 安心安全と情報福祉社会 小池直人:「生の情報」と社会文化形成 安田孝美:生活者視点に立った情報社会の設計 横井茂樹:シニアのパソコン初心者のためのソフトウェアと学習支援 デ
Preface, Acknowledgements : ダウンロード(PDF/134KB) < I. Deconstructing Chinese Philosophy > 1. Don’t Mix! Can Be Dangerous:De Anima in China : ダウンロード(PDF/182KB) 2. From Foundation to Difference:On the Conception of the exteriority and the interiority in Chinese Philosophy : ダウンロード(PDF/139KB) 3. Pour en finir avec ce désir récurrent de TONG 統 : ダウンロード(PDF/183KB) < II. Genealogy of Modern Philosophy in E
三日前の「分析美学を学べる大学2011年度」のなかで予告していた、分析美学の教科書の紹介です。 一応お伝えしておきますが、わたしはここに紹介する本の記述すべてを読み込んだわけではないです。 (そんなに教科書ばっか読んどるわけにもいかんのです。わたくし、たんなる一研究者でして、教科書マニアじゃない。) なので、間違いもあるかもしれません。 そして、かなり主観も入ってます。 そこんとこよろしくお願いします。 イントロダクション じゃあ、まずは入門書から。 今から挙げていくいくつかの本は、どれもたくさんの著者が集まって書いてる入門書です。 なので、各章の著者によって読みやすさや、難易度は変わります。 ※2012/01/14追記 日本語の入門書についてはこちらのエントリを参照⇒★ 一番のおすすめはこれです。The Routledge Companion to Aesthetics (Routled
久々の分析哲学の本でやや読むのに時間がかかりました。年とると、「難しかろうが何が何でも読み切る!」という気迫というか執念というかが薄れちゃってダメですね。 といっても、この本はそんなに難解な本ではない。「もっとわかりやすい例や説明があるだろう」と思う部分もありますが、著者の問題意識は一貫しています。 そして、そのチャーニアクの問題意識とは次のようなもの。 ここでの私の主要な仮説は、哲学に浸透しそこで暗黙のうちに仮定されてきた合理性という概念は、あまりに理想化されているので、まともな議論の対象となるような意味では現実の人間には適用できない、というものである。(6p) つまり、哲学の世界ではa=b,b=cならば、合理的な人間は常にa=cと判断するはずだと考えますし、a>b,b>cなら必ずa>cという選好を示すと考えます。 ところが、人間には記憶や計算量の限界があって必ずしもきちんと合理的には振
「思想の世界」Vol.2 ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆No.1 _____ 2000.9.27 西洋思想の散歩道(第 1 回配信) -A Promenade of Western Thought- K. Wiseman, O. Mai 著 今回は、第一回目ですので、いわば、「序文と目次」に当たる部分から始めたいと思うのですが、初めに、なぜ「西洋」を取り上げるのか、を少し簡単に述べたいと思います。 何故、西洋を問題にするかと言えば、現代の私たちの生活が、その全般に渡って西洋の影響を受けてきたからです。 西欧の土壌で育まれてきた科学技術と文化は、およそ300年の長きに渡って世界を導き、支配してきました。 特に、日本社会と日本人は明治維新と第二次世界大戦後の社会復興という歴史的な二つの大きな大転換を、西洋文明との接触、あるいは支配によって経験しました。 法や社会の構造的基盤、教育、生活習慣やラ
以前、プラトンの大作『国家』(『共和国』)を読んだとき、はじめの方に出てくるトラシュマコスという強烈な人物に衝撃を受け、そのことを何度か書いた。 http://d.hatena.ne.jp/Arisan/20080321/p2 このときがプラトンの本を読んだ最初だったのだが、それ以後他の著作をまだ読めていないのは恥ずかしいことだ。 いま、この岩波文庫版『国家』の訳者でもある藤沢令夫氏の『プラトンの哲学』(岩波新書)という本を読んでいるのだが、そのなかにプラトンのそれより前の著作とされている『ゴルギアス』に登場するカリクレスという人のことが書いてある。 この人はちょうど、トラシュマコスに似た主張を、「主人公」とも言うべきソクラテスにぶつけてくる人物らしい。 藤沢氏による、カリクレスの言い分の要約を、少し引用させてもらおう。 『全部を引用できないのは残念だが、カリクレスはなおも同じ思想を熱っぽ
at_akada @at_akada 『「神」という謎』、とちゅうまで読んでどっかいったと思ってたら旅行カバンのなかにあったので最後まで読んだ。すばらしい本だった。宗教哲学、分析神学の入門書ということになってるけど他の関心をもった人にもぜひ読んでほしい内容。 2010-04-02 23:19:52 at_akada @at_akada 『「神」という謎』がすばらしいのは、論証をちゃんと載せているところだ。数学することが証明することであるのと同じように、哲学することは論証することであると思うのだけど、哲学的論証がちゃんと載っている日本語の本は少ない。 2010-04-02 23:23:53 boysmith @b_oysmith @at_akada 哲学でいうところの論証というのはどういう行為なのでしょうか?? もっとも基本的なルール(公理のようなもの?)がどういうものなのかということに特に
DICTIONARY OF THE HISTORY OF IDEAS DICTIONARY OF THE HISTORY OF IDEAS Studies of Selected Pivotal Ideas PHILIP P. WIENER EDITOR IN CHIEF VOLUME I Abstraction in the Formation of Concepts TO Design Argument Copyright © 1968, 1973 Charles Scribner's Sons The Publishers are grateful for permission to quote from previously published works in the following articles: “Agnosticism” from Language, Truth a
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