■ 雑居房から独居房へ 私は拘置所に送られた当初は雑居房に入れられたが、一ヶ月ほどたったある日医務回診のときに耳鳴りがすることを訴えたら、一時間後にいきなり転房させられてしまった。 ろくに診察もしないまま多量の薬を与えられ、毎日飲むことを義務付けられた。 血流を良くする薬だとか言っていたがよくわからない。 転房先は独居房で、せっかく退屈せずに過ごしていたのに迷惑な話である。 拘禁病の初期だと思われたのかもしれないが、本当は全くそんなことはなかったと思う。 拘置所では、きちんと診察もせずに割りと簡単に薬を出してくれる。 パキシルなどの抗うつ剤などでもだ。 勿論、専属の医者はいることはいるのだが。 ともかく仲良くなった仲間がいる雑居を後にして、大きなトイレのような独居房にうつることになった。 独居房は始めのうちは、退屈して時間が経つのが遅く感じられたが、そのうち慣れてきて気楽でいいもんだと思う