ある人が、飼い犬のいたずらに困っていました。 家の中で掃除機をかけると、犬は、掃除機を生き物だと思っているのか、ブーンという音に反応して、駆け寄ってきて柄の先に咬みつくのです。いくら叱りつけて引き離そうとしても、犬は言うことをききません。 これでは掃除をすることができず、飼い主は困り果てて、ペットのしつけの専門家に相談しました。すると、専門家は、いとも簡単に犬のいたずらをやめさせることができたのです。 犬が掃除機に咬みついてきたとき、まず、引き離して、やめさせるところまでは同じです。 その後が肝心でした。「いたずらをやめたこと」を褒めて、頭を撫でてやるのです。それを数回繰り返せば、難なく犬は言うことをきくようになります。 「叱られたからやめた」のではなく、「自らの意志でやめた」のだと思うことにより、犬の自尊心(?)は保たれたのです。 犬と人間を同じに扱ってはいけませんが、これは、人