2011年に登場したアップルの音声アシスタント「Siri(シリ)」。当時は革新的だったが、ChatGPTなど賢いアシスタントが躍進する今、海外メディアで使い勝手の悪さが相次いで報じられている。今年4月には日本でも新機能「アップル・インテリジェンス」を投入したアップルだが、AI開発の遅れは挽回できるのか――。 スマートなアップル製品のなかで悪目立ちするSiri 洗練されたデザインで、スマートな機能を、わかりやすく使いこなせる。アップル製品への主立ったイメージは、こんなところではないだろうか。他社よりも製品が割高だったり、込み入った機能が省かれていたりすることもあるが、日常的に必要な機能の9割を、他社製品よりも9割少ないストレスで使える印象だ。 スタイリッシュなデザインと、総合的な使い勝手の良さが受けているのだろう。調査会社IDCによると2024年第4四半期、スマホでは国内シェアの54.4%を