水平対向エンジンはその名の通り、水平で左右対称に配置するピストン(気筒)が、互いの慣性力を打ち消し合って逆相に動くエンジンである。近年、四輪車で同エンジンを採用し続けているのはポルシェとスバルのみだった。両ブランドはそれぞれの象徴的な技術として水平対向エンジンを重要視してきた。 そんな水平対向エンジンを今回、BYDが実用化した。U7は、電気自動車(EV)版とプラグインハイブリッド車(PHEV)版を設定する。水平対向エンジンを採用するのはPHEV版だ。基本的には発電機として用いるとみられる。排気量は2.0Lでターボチャージャーを備える。エンジンの最高出力は180kW、最大トルクは380N・mだ。 「全高低減」思想はトヨタと同じ BYDは水平対向エンジンの利点として、全高の低さを挙げる。気筒を直立させず、地面と水平に寝かせられる分、一般的な直列・V型エンジンよりも全高を低くできる。ポルシェとス