昼間の熱気がそのまま居座ったような、蒸し暑いある夏の日の深夜。 突然、アパートの通路に面した明り取りの窓が開く音が聞こえた。 「……えっ、誰?」 眠い目をこじ開けると、暗闇のなかに、通路の暗い蛍光灯に逆光で映し出された男の影が見えた。背丈よりも高いところにある窓によじ登り、男はすでに部屋の中に入ろうとしている。 「誰!」 もう一度、今度は少し大きな声で聞いた。 「Mだよ。悪いが今晩泊めてもらえないか……」 Mは僕と同じ大学の、3歳ほど年上の先輩だった。新左翼系セクトに所属しており、活動家としてそれなりに名前を知られていた。決して親しい間柄というわけではない。そのMが突然、それも深夜の1時をまわった時間に訪ねてきたのだ。 「Mさん、こんな時間にどうしたの?」 「いや、ちょっと事情があってな。行くところがないんだよ」 部屋の灯りをつけると、黒縁のメガネをかけ無精髭で覆われた顔がニヤリと笑った。
じつはぼく、震災の直後から、 ずっと早野さんのツイッターを追っかけてまして。 いつかお会いするっていうのを、 自分で勝手に決めてたみたいなところがあるんです。 でも、お会いするタイミングを選ばないと、 なんか、もみくちゃになっちゃうというか、 落ち着いて話もできないままに おしまいになっちゃうような気がして。
医者:次の方、どうぞ。 患者:先生、よろしくお願いします。 医者:どんな症状なんだい? 患者:最近、ずっとある事ばかり考えて何も手につかないんです。 医者:ほう、ある事? 患者:はい、TVなどでも話題になってるあのOさんの事件についてです。 医者:あの、細胞の? 患者:はい、あの細胞の、です。 医者:きみは生物学を学んでいるのかい? 患者:いいえ、全くです。今は大学で経済学部の3回生です。 医者:なら何故Oさんの事件についてそんなに気になるのだい? 患者:はい。なんというか、衝撃だったんです。あの衝撃的なねつ造に加え、 髪をバッチリと巻き巻きにして、涙を流す為にあえてマスカラをつけないで登場した記者会見、 そして嘘の上にさらに嘘を重ねられる、自動車のタイヤよりもはるかに分厚い強靭な心臓。 どれをとっても僕には衝撃的過ぎたんです! 医者:確かにあの事件が衝撃的なのはわかる。 だが経済学部のき
パオパ~、パオパオパ~(ほら貝)。 ときは1992年、舞台はフジテレビ。 早朝、さしたる説明もなく とんでもないすばやさで展開する CGアニメーションの嵐、 出てきた子どもたちがこう叫ぶ。 「おーきーらーく、ごーくーらーく!!」 1年半の放映期間だったにもかかわらず、 ウゴウゴルーガは伝説の番組となって そのあとのテレビを ちょっぴり塗り替えていきました。 あの不思議な世界を作った人たちをお招きして、 番組ができたみなもとに近づいてみたいと思います。 ウゴウゴルーガを知らない人も、 テレビが好きだったら、ぜひ、読んでみてね。 もしも遊びが好きだったら、 仲間と仕事をするのが好きだったら、ぜひ、 読んでみてね! ウゴウゴルーガってなんだ? という方は、こちらへGO! 桜井郁子さん ウゴウゴルーガのプロデューサー。 番組冒頭で「おはようございます」と登場する 「テレビくん」の声は、この方の担当
「ジャンキーたちは、望んで麻薬漬けになったのか?」に対するP.K.ディックの回答。最初わからなかったわたしに、「著者覚え書き」でリアルに答えている。太字はわたし。 麻薬乱用は病気ではなく、ひとつの決断だ。しかも、走ってくる車の前に飛びだすような決断だ。それは病気ではなく、むしろ判断ミスと呼べるかもしれない。おおぜいの人間がそれをはじめた場合、それはあるひとつの社会的な誤り、あるひとつのライフ・スタイルになる。この特殊なライフ・スタイルのモットーは、「いますぐ幸福をつかめ、明日には死ぬんだから」というものだ。しかし、死の過程はほとんどすぐにはじまり、幸福はただの記憶でしかない。つまり、それはごくふつうの人間の一生をスピードアップさせただけ、強烈にしただけだ。 はてなのコメント欄で強力なフラグが立ったので[参照]→新訳版を読んで、脳が溶けた(htktyoさんありがとうございます)。「蟲がびっし
35才のかんなと申します。 小学校からの大親友が5月に結婚しました。 盛大なお式に呼ばれ、私も出来るだけのおしゃれをして、お祝いも相場より多めに精一杯お祝いしたつもりでいます。 しかし、何がいけなかったのか、それ以来電話しても留守電で折り返しなし。 メールも返信がありません。 嫌われたのでしょうか。 一番の親友のつもりでいたのにショックです。 ちなみに私は既婚、2児の母で地元に暮らしております。 親友は結婚後に東京へ。 披露宴では笑顔で来てくれてありがとうと言ってくれたのに。 このままフェードアウトでしょうか。 住所はわかるので行ってみようかなと思っておりますが、しつこくしないほうがいいのか悩んでいます。
4月10日の日曜から、危機管理を学ぶ最高の機会を頂いている。ケネディスクールの危機管理合宿に招待されたのだ。これは毎年1回、世界中から危機管理の専門家が集まり、世界の最新の危機をケーススタディ中心に皆で分析し学びあうもの。 ケネディスクールで危機管理の合宿に参加 初日の最大の学びは「我々を苦しめてきた危機は、最初が天災であっても最後は人災。最悪の愚か者が危機管理の指揮権を持つと想定することから危機管理は始まる」という教えだった。 我々日本人は完璧な指導者の存在を妄想し、神風が吹いて事態が好転することを期待する。この姿勢が真っ先に否定された。「想定外の危機は必ず起こる。事態はますます悪い方向に進むもの」という開き直りから危機管理の議論は始まる。 メンバーが素晴らしい。軍、国務省、保健衛生省、交通省、国家安全保障省、FEMA(非常事態管理庁)、国防総省、入国管理局、CIA、FBI、警察、消防、
平時にこそ復興考えよ! ハーバード大学で行われている危機管理合宿は目から鱗の連続である。最も驚いたことの一つは「復興策まで平時に準備しておくのが最新の危機管理である」ことだ。 危機は以下の段階で進行していく 1.準備 2.発生・拡大 3.収束 災害や事故は、対応の過程で人災に変わり深刻化する。そして最悪の事態を迎える。しかし、なんとか収束する。その後、復興に向かう。 そして、以下の投資こそが危機管理だ。 1.準備への投資 2.危機が発生した後、その対応への投資 3.危機が終息した後、復興への投資 最後の復興まで先読みして準備しておくのが、今の最先端の危機管理なのだ。最悪の事態が発生し、大きな被害が出ることを、平時から想定するのは当然のこと。同時に、復興もシミュレーションしておくのだ。復興のための財源、政策、組織を平時から用意しておくのだ。日本の危機管理は、事前準備への投資に集中し過ぎではな
しぶしぶたたかうかんごふさん。新人の頃働いていたリハビリテーション病院に交通事故で脊髄を損傷し、下肢機能全廃の二十歳そこそこの男の子が入院してきた。 事故から間がないにもかかわらず、妙にさばさばとした明るい男の子で、入院時の機能測定をしたPTが「まだ機能回復が望めると思っているのかもしれませんね」と言っていたが、本人は「もうこれ以上よくなることはないと知っている」と、やはり元気にわたし達のアナムネに答えていた。わたし達はその明るさになんだか違和感を感じていたのだが、彼はまったく泣き言も言わずリハビリにも熱心で、自室でのトレーニングも欠かさず、他の患者とも仲良くやっていける、本当に「いい患者」だった。まだ若いし、これからの自立した生活に必要な準備を万端整えてから退院かと思っていたら 「必要最小限のことでいいんです」 と言って、自己導尿(脊髄損傷の度合いが高いと自力での排尿コントロールが難しく
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/01(月) 21:36:04.08 ID:1llmSXT40 お待たせしました 7月には書けるみたいなこと言って申し訳ないです ※注意 予備自といえど外に漏らすとまずい機密事項は多少教えられるので、 そういった部分には抵触しないように書いています。 結果、今回は誰でもメディア等で入手できる範囲の情報を元に再構成するような形になりました。 軍オタ・自衛隊オタの皆様、どうかお許しを。 9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/01(月) 21:42:27.64 ID:1B5Ewtrl0 ついにきたか 10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2008/09/01(月) 21:42:59.17 ID:eucTbTIe0 タイミング最悪すぎるぞwwww >> やはりかww 福
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン みなさん、お久しぶりです。最近、うちの5歳児がお友達のおもちゃを取り上げたりして悩んでいるタナカ(仮称)です。 前回の連載は、参議院選挙スペシャル、国のあり方に対する「もうひとつの」意見を提示させていただきました。これは、政治の構造を考えるうえで必要な、視点の複眼化を、自省の意味も含めて実践してみようという連載でした。 その中で、「『国防戦略』なき国会議員でいいんですか?」という記事を書き、最後にこんなことを書きました。 「参院選というこの機会に、空論ではない理想論を闘わせるべきなのです。まだ周辺地域が平時であるうちに・・・」 この記事を書いたのが6月、平時は3カ月しか続きませんでした。 言うまでもなく、これは尖閣諸島での出来事を指しています
2010年08月24日 ➥ 『五体不満足』の乙武さんが2ちゃんねるについて言及 77 comments ツイート 1:歴史家(東日本) []:2010/08/22(日) 12:02:37.76 ID:bObX8Ba40?PLT(14072) ポイント特典 RT @kenichiromogi: 2chは存在しないと思えばいい。 ひろゆきは偉いと思うけれども、匿名であれこれ言うのは卑怯だし、何よりも時代遅れ。 ↓ 匿名だからこそ、本音が発露されることもあるのかなあと、僕はたまに見るようにしています! 2010/08/22 11:39:48 h_ototake 乙武 洋匡 http://twitter.com/h_ototake/status/21796513771 匿名だからこそ、本音が発露されることもあるのかなあと、僕はたまに見るようにしています! RT @kenichiromogi:2ch
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