ストライブの場合も、堤・天野両氏が独立を模索するのが自然な流れだが、「投資家との契約上、(通常は10年満期とされる)既存ファンドの運用を終えるまで辞めづらいのではないか」と複数の関係者はみる。 グリーとしては、思い切ってストライブの経営陣を刷新すれば、問題はひとまず解決する。しかし、これまで好業績を残してきた経営陣を代えることは、既存の投資家に不信感を与えかねない。まさに両社は「袋小路」の状態と言える。 サクセッションプランは十分だったのか ストライブ側に否がないわけではない。両パートナーのリーダーシップでストライブがここまで成長してきたのは事実だが、「個人商店の域を出ない。継続的な成長のために必要なサクセッションプラン(後継者育成計画)もみえない」という声は周囲に存在した。 若手キャピタリストに配慮した登用や権限委譲の仕組みが整っていれば、前出の大矢氏が指摘するガバナンスなどに関するグリ