ドイツ人コメディアンJan Böhmermannがトルコのエルドアン大統領をシェルリーエブドが風刺したようなジョークで批判したことを受け、エルドアン大統領がドイツ政府に申し立てをして、メルケル首相が違法に当たるかどうかは司法に委ねるとしながらも、コメディアンを不敬罪で起訴する決定をしたことが話題になっています。 ドイツ人舌禍事件の背景は、難民問題、言論の自由、シリア問題が複雑に絡まりあった政治のリアリズムで、メルケル首相の政治生命もかかった事件です。 シリア難民や移民がEUへ押し寄せていることを受け、EUを代表してメルケル首相がトルコのエルドアン首相に難民や移民をトルコ内に留めておくよう要請し、それと引き換えにEUが670億ドルもの援助をトルコ政府に約束しました。これによりEU域内を自由に行き来できるシェンゲン条約が破綻せずEUの存続が維持できました。 さらに、エルドアン大統領はドイツをテ