アメリカのトランプ大統領が就任してから1か月。急進的な政策転換を次々に打ち出して世界を振り回しているようです。現状を分析し、今後について考えます。
少々マニアックな話なのだが、今回は環境公益訴訟のテーマを取り上げたい。 8月18日、中国で目下審議中の「環境保護法修正案(第二次草案)」のパブリックコメント募集が締め切られた。実はこの環境保護法修正案について、司法の後退であるという厳しい批判が出ている。 というのも、この修正案では、公害の責任を問う「環境公益訴訟」を提訴できるのは政府系NGO中華環境保護連合会およびその下部組織の省レベルの環境保護連合会だけに限るとなっているからだ。 つまり民間のNGOが公益訴訟に参加できなくなる。深刻化する公害状況を被害者に代わって告発することのできるほぼ唯一の方法である公益訴訟は、今でも「司法ショー」にすぎないと公益訴訟に携わる弁護士自身が自嘲気味に語るが、ここからさらに民間組織が締め出されるとなると、司法による公害の克服の道はほぼ絶望的になるのではないか。中国の公害問題と公益訴訟について今回は紹介した
7月6日朝、広東省封開県南豊鎮の河で魚がぷかぷか白い腹を浮かべて死んでいるのが発見された。その日の午後、上流の広西チワン族自治区の賀江でタリウム、カドミウム濃度が急激に上昇。封開県の党委員会宣伝部は夕方6時ごろに南豊鎮のあたりでタリウム濃度が基準値の1.2倍、カドミウム濃度は基準値ぎりぎりであると発表した。その上流の広西チワン族自治区の賀州ではタリウム濃度は基準値の2.14倍、カドミウム濃度は基準値の1.9倍であると発表された。 具体的な人や家畜への被害などは出てないが、当局は突発性のカドミウム汚染事故だとして、現地の飲用水保障、医療衛生治療ワーキンググループを立ち上げ、対応に当たった。現地では、水道水を飲まないよう、賀江の水産品を食べないように通達された。 この汚染事故の原因は何か、というと 賀江上流域にある馬尾河あたり112以上あるマンガン、タングステンの採掘場から出た未処理廃水と見ら
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く