1982年茨城県生まれ。2005年東京国際大学卒業。ルーテル学院大学博士前期課程修了。学生時代よりNPO活動に参加し2011年より現職。聖学院大学客員教授を兼務。厚労省社会保障審議会特別部会委員。社会福祉士。著書に『下流老人 一億総老後崩壊の衝撃』『貧困世代 社会の監獄に閉じ込められた若者たち』など。 著書 若者の貧困や子供の貧困が取り沙汰される時、決まって「悠々自適な年金生活を送る老人たちが、社会保障財源を食いつぶしている」ことにその原因の一端があると指摘されることが多い。 しかし、現実には老人の貧困が、深刻の度合いを増しているという。 今日本の65歳以上の人口は約3400万人。少なくともその2割に当たる約700万人が、生活保護水準以下の貧困状態にあるという。貧困老人の数は実際は1000万を超えるとの推計もある。 生活保護基準は首都圏では1か月あたりの収入が概ね13万円以下を意味するが、