■美の履歴書 中村彝「頭蓋骨を持てる自画像」 ほおは痩せこけて皮ばかり。ぬれたように光る大きな目は落ちくぼみ、ひざに抱かれたどくろの暗い眼窩(がんか)と相似形をなす。人生の多くを病床で過ごした画家の晩…
■美の履歴書 中村彝「頭蓋骨を持てる自画像」 ほおは痩せこけて皮ばかり。ぬれたように光る大きな目は落ちくぼみ、ひざに抱かれたどくろの暗い眼窩(がんか)と相似形をなす。人生の多くを病床で過ごした画家の晩…
村上隆氏と左派論客の斎藤幸平氏がReHacQ(高橋弘樹氏が運営するチャンネル)で対談している動画が4連続で上がっていてすべて見た。 ※以下敬称略 結論から言うとこの動画で村上隆が何をやろうとしているのかよくわかったので彼への嫌悪感はすべて消えた。 1動画40分近くあるので見るのは大変だと思うが興味深く見れたので余裕がある人は見てほしい。 一応言っておくとこれはあくまで私の個人的見解なのでその点には注意してほしい。 ざっくり動画の流れを説明すると斎藤幸平が布施英利と対談した際に村上隆が嫌いと悪口を言ったので、村上隆がYoutube?にコメントを書きそれを見てチャンネル運営者の高橋弘樹が対談に誘ったという流れのようだ。 ※斎藤幸平氏はマルキストなので拝金的に見える村上氏の行為があまり好きではない 現在京都で開催中のもののけ展の展示内容を村上隆が斎藤・高橋、両氏に説明しつつ最後に対談という流れに
田名網敬一、「PARAVENTI: KEIICHI TANAAMI - パラヴェンティ:田名網敬一」(プラダ 青山、2023)にて 撮影=編集部 デザイナーとしてキャリアをスタートさせ、60年代から現在に至るまで幅広いジャンルを横断し、独自の地位を築いてきたアーティスト・田名網敬一が8月9日に逝去した。享年88歳。 田名網は1936年東京生まれ。武蔵野美術大学卒業。在学中にデザイナーとしてデビューし、75年には日本版月刊『PLAYBOY』の初代アートディレクターを務めるなど、早くから雑誌や広告を主な舞台に、日本のアンダーグラウンドなアートシーンを牽引してきた。また60年代からはデザイナーとして培った方法論・技術を駆使し、絵画、コラージュ、立体作品、アニメーション、実験映像、インスタレーションなどを制作。アートディレクター、グラフィックデザイナー、映像作家など、そのジャンルを横断した類まれな
北斎ならではの遠近法で描かれた奥行きある世界を、手もとで楽しむことができるレイヤーポーチが誕生! こんにちは、ミュージアム部の内村です。突然ですが、みなさま「葛飾北斎の作品」と聞くと、どのような絵を思い浮かべますか? 北斎は国内外で人気の作品を数多く残していますが、真っ先にこの絵を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。 「冨嶽三十六景ふがくさんじゅうろっけい 神奈川沖浪裏かながわおきなみうら」葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」すみだ北斎美術館蔵この絵は北斎の代表的な作品である「冨嶽三十六景」の中で最も有名な作品のひとつ「神奈川沖浪裏」という作品で、「The Great Wave(グレートウェーブ)」という呼称で世界中から愛されています。絵の中で静と動、そして遠近法をうまく使い、世界中の人々を魅了する名画といえるでしょう。 この「神奈川沖浪裏」と「凱風快晴がいふうかいせい(赤富士)」
2019年10月に発生した「令和元年東日本台風」によって9つの収蔵庫が浸水、現在も休館が続いている川崎市市民ミュージアム。被災リスクや修繕コストなどの観点から現在の施設での継続は困難とされていた同館だが、その取り壊しが正式に決定した。 川崎市市民ミュージアムは1988年11月に開館。建築は江戸東京博物館や九州国立博物館も手がけた菊竹清訓によるもので、博物館と美術館の複合文化施設として考古、歴史、民俗からポスター、写真、マンガまで多様な展示を開催してきた。 市の担当者によれば、8月30日に開催された川崎市議会文教委員会で取り壊しを正式に発表。取り壊しの時期は未定となっている。 川崎市は「市民ミュージアムあり方検討部会」を設置して新たな施設のための検討を行い、8月30日には市民ミュージアムの「新たな博物館、美術館に関する基本的な考え方(案)」を発表。新施設は2022年度中を目安に「基本構想」を
海外旅行添乗員/アート系YouTuber 学芸員資格保有 兵庫県伊丹市出身。幼少の頃から絵を描くことが好きで、大学では美術を学び、イラストの制作も開始。2007年株式会社フォーラムジャパン入社。海外をメインとした旅行の添乗員として1年の半分以上は世界各地を飛び回り、中でも美術館などアート関連での添乗に高評価を得る。2016年より、アートの素晴らしさをわかりやすく伝えるための講座を全国各地で開催。 その後、コロナ禍に突入したことから、アートに関する YouTube「こやぎ先生の美術ちゃんねる」を開設。有名な画家や美術展などを構成・解説、親しみやすいイラストが 人気を呼び、チャンネル登録者が2万人を超える。2021年 に開始したオンライン美術講座は総受講者数が5000人を超え、日本最大級の習いごと検索サービス「ストアカ」にて新人先生賞とスト アカンオブザイヤーをダブルで受賞。2022年10月よ
「アート作品活用・保全検討チーム」初会合の冒頭で発言する吉村洋文知事(右奥)=大阪市住之江区で2023年8月18日、山田夢留撮影 大阪府所蔵の美術作品105点が咲洲(さきしま)庁舎(大阪市住之江区)の地下駐車場に置かれている問題で、府は18日、専門家らで作る「アート作品活用・保全検討チーム」の初会合を同庁舎内で開いた。吉村洋文知事は会議の冒頭で「今月中に地下駐車場の作品の移転に着手する」と表明。移転先は府有施設を検討しているという。チームは今後、105点を含む府コレクションの活用や保全について協議し、今秋に中間報告、来年2月ごろに最終報告をとりまとめる。 チームは山梨俊夫・前国立国際美術館館長が座長を務め、鷲田めるろ・十和田市現代美術館館長、木ノ下智恵子・大阪大21世紀懐徳堂准教授と、上山信一・府特別顧問が出席。府側からコレクションの収集経緯や現在の保管・展示状況などについて説明を受けた。
大阪府所蔵の現代美術作品105点が、府咲洲(さきしま)庁舎(大阪市住之江区)の地下駐車場で保管されていることがわかった。いずれも彫刻で評価額は計2億円を超える。保管場所には誰でも出入りができ、梱包(こんぽう)されずビニールシートで覆っただけのものもある。劣化と盗難のおそれがあり、関係者からは「粗大ゴミと同様の扱いだ」と憤りの声が上がる。府は苦肉の策だとするが、問題の背景には、作品が時代の変化や行政の施策に翻弄(ほんろう)された経緯があった。 評価額2.2億円 一部はむき出し 駐車場に置かれているのは「大阪府20世紀美術コレクション」(約7900点、評価額計約46億円)の一部。府によると、彫刻作品105点の評価額は計約2億2000万円になる。 そのうち、関西の抽象彫刻をリードした森口宏一(1930~2011年)の作品が約60点を占める。代表作「景の仕組」シリーズなど、鉄やステンレス製で大型の
東京の練馬区立美術館で11月3日まで開催中の「日本の中のマネ―出会い、120年のイメージー」展。19世紀フランスの画家エドゥアール・マネの日本における受容を考察する本展で新作を展開している現代美術家の福田美蘭にインタビュー。 マネ作品を解釈した新作群19世紀フランスを代表する画家で、印象派の画家たちにも大きな影響を与えたエドゥアール・マネ(1832~1883)。その日本における受容を考察する展覧会「日本の中のマネ―出会い、120年のイメージー」が練馬区立美術館で11月3日まで開催されている。国内にあるマネの作品と資料、彼の影響が見て取れる画家の石井柏亭や山脇信徳、安井曾太郎らの作品を通し、明治から現代までの「マネ・イメージ」を探る本展に、2人の現代美術家が参加している。ひとりは、マネの代表作《オランピア》(1863)や《フォリ=ベルジェールのバー》(1882)を新たに解釈し幾つもの作品を生
── 2番が、ゴッホの作。紛れもなく。 圀府寺 そうです。 クリーブランド美術館の所蔵です。 ── ある意味‥‥ いちばん「ゴッホ感」が薄い気も。 圀府寺 そうかもしれませんね。 ちなみに1番が、 わたしが大原美術館で見て感動した オットー・ヴァッカーの贋作。 ── おお。 圀府寺 3番は福田美蘭さんという画家が、 大原の贋作を見て 「ゴッホをもっとゴッホらしくするために」 描いたという作品です。 ── タイトルが物語るように、 ゴッホ風味がいちばん強い感じです。 圀府寺 以前、大原美術館から 歩いていけるくらいのところにある 倉敷市立美術館で、 いまの話をしたことがあるんです。 ── はじめてのゴッホが「贋作」だった‥‥ という話を? それは、講演か何かですか? 圀府寺 はい。 ── そんな、目と鼻の先の場所で。 圀府寺 そう。そしたら、2週間後くらいに、 大原美術館から電話がきて、 「
もへもへ @gerogeroR はっきりいいますが、最初から論理破綻してる。萌え絵で自尊心を傷つけられるのが「全女性」だと勝手に定義されてる。萌え絵は全女性が例外なく自尊心を傷つけられるほどの害悪であると断言してるのである。データもアンケートもとらず。 で、多数の不快になる表現は排除すべきと言う理論になるよね。 twitter.com/charis1756/sta… 2023-04-07 12:39:16 植村恒一郎 @charis1756 女性もオタクもともに自尊心が傷つけられる、そして「自尊心は公共財だから保護すべき」(ロールズ)だとすると、次は法律でいう「利益均衡論」で判断すべきでしょう。女性の自尊心の保護は、少数のオタク男子の自尊心の保護よりも公益が大きいから、まず前者を保護すべき、と。 twitter.com/Frozen_Sealion… 2023-04-07 11:00:32
今年は芸術界の巨匠、スペイン人のパブロ・ピカソの没後50周年にあたり、世界中でピカソの特別展が計画されている。フランス美術雑誌『コネッサンス・デアール』によれば、世界40カ所で開催予定とされ、大々的な「ピカソ年」になりそうだ。国を超えた知名度としてはイタリアルネッサンスの巨匠、レオナルド・ダヴィンチと並び、時代を超え、世代を超えて巨匠として君臨している。 ピカソ作品は世界で最も高値で取引されており、例えば2021年5月にニューヨークのクリスティーズでオークションにかけられた、マリーテレーズ・ワルテルを描いた「窓辺に座る女」(1932年作)は、1億0341万ドル(当時のレートで約113億円)で落札された。 ピカソに対する厳しい批判が浮上 ピカソの天才ぶりに異を唱える者はいない。中学生だったピカソのデッサンを見て、当時画家だった父親が筆を折った話は有名だ。20歳でスペインとフランスの美術界で称
目次 1 台座の上の戦車 2 いかに人々の生を奪うか ──デザインをめぐる一つの問題 3 容赦なき現存在の戦慄 ──美術界における「居ること」の経済性 4 プロキシの政治 ──シグナルとノイズ 5 茫洋たるデータ ──アポフェニアとパターンの認識(または誤認) 6 メディア ──イメージの自律性 7 デューティーフリー・アート 8 デジタルの肉片 9 彼女の名はエスペランサ 10 インターナショナル・ディスコ・ラテン 11 インターネットは死んでいるのか 12 あえてゲームを(または、アートワーカーは考えることができるか) 13 ファシズムについて語ろう 14 パンがなければアートを食べろ! ──コンテンポラリー・アートとデリバティブ・ファシズム 15 リッピングされる現実 ──3Dの死角と破損データ プロフィール [著] ヒト・シュタイエル (Hito Steyerl) アーティスト、映
ヒト・シュタイエルの著書『デューティーフリー・アート:課されるものなき芸術 星を覆う内戦時代のアート』が9月25日に刊行される。 1966年にドイツ・ミュンヘンに生まれたヒト・シュタイエルは、アーティスト、映像作家、著述家。日本映画学校に学び、ミュンヘン映像単科大学でドキュメンタリー制作を専攻し、オーストリア・ウィーン美術アカデミーで哲学の博士号を取得した。単著に『真実の色』『スクリーンに呪われたる存在』『表象の向こう側』がある。2017年に『Art Review』誌「美術界で影響力のある人物トップ100」第1位を獲得。2019年に『ケーテ・コルヴィッツ賞』を受賞した。現在はベルリン芸術大学美術学部の教授。 ヒト・シュタイエルにとって初の邦訳書となる同書では、現代美術、資本主義、政治、戦争、破壊されたインターネットの交差点で、デジタルグローバリゼーション時代のアートと、その生産、流通、消費
「息子が博物館で模写してたら咎(とが)められた…」。こんな内容がメディアプラットフォーム「note」に投稿され、話題となっている。 投稿者によると21日、東京・江戸東京博物館で開催中の特別展「縄文2021―東京に生きた縄文人―」を小学3年の子供と訪れた際、他の鑑賞者の邪魔にならないように子供が展示物を模写していたところ、スタッフから「模写禁止」を告げられてしまったという。 親子がこの特別展を鑑賞するのは2度目。展示室内には注意書きのボードに「模写禁止」の文字が書かれていたが、気付いておらず、1度目の時は模写を問題視されなかったという。 模写禁止のボードを確認した投稿者はルール違反だったことを認めたうえで、「子供の好奇心・探究心・学習をそぐような運営やルールがまかり通っている」と疑問視。これに対しネット上では「ルールを守るのが閲覧者の義務」「非常に杓子定規的。博物館は模写禁止にするのではなく
さて、今回これを書いているのは、それだけ気分良く、アゲた感じで展示を見ていたところ、最後の最後で非常に残念な思いをしたから。 先にも少し書いたように、今回は同じ展覧会に二度目の来訪、なのに。 最近、うちでは息子に「博物館ノート」というものを作らせ、博物館や美術館に行く際にはそのノートと”鉛筆”を持っていかせるようにしている。ただ展示されているものを見て回るだけでなく、気になったものをメモしたりスケッチしたりさせることでより好奇心が深まり、調べるという態度を培うことで始めさせてみた。また、息子の通う学校では自主学習や探求教育を推進していることもあり、いろいろな機会で自分が調べたこと・学んだことを発表する機会があるため、その準備にもちょうど良いので続けさせている。 加えて、インクを使うペンはなぜNGなのか、なぜ”鉛筆”しか持たせないのか、混雑したときはどうすべきかなど、博物館・美術館におけるマ
最近(ちょっとだけ)筋トレを始めた。 それで思い知ったのだが、ミケランジェロのダビデ像はめちゃくちゃすごい。 もともとすごいと思っていたが、自分が筋トレを始めたことで、前はわからなかったダビデのすごさが見えてきた(ような気がする)。 あそこまで筋肉をつけるには、眠れない夜もあったはずだ。 ダビデの知られざる努力を知りたい。彼の磨き込まれた筋肉について、ジムトレーナーに解説してもらうことにした。 【おしらせ】本イベントのトークイベントを開催することになりました!→詳しくはこちら
ピカソによる女性の扱いに抗議。スペインの美術教授らがピカソ美術館でサイレントデモスペインの美術教授であるマリア・ロピスとその学生たちが、ピカソの女性への扱いに抗議するためにバルセロナにあるピカソ美術館でサイレントデモを行った。その狙いとは? マリア・ロピスとその学生たちが行ったデモの様子 Photos by Ismael Llopis. Courtesy of Maria Llopis キュビスムの大家であるパブロ・ピカソ、その女性に対する扱いに抗議するため、スペインの美術教授であるマリア・ロピスとその学生たちが、バルセロナにあるピカソ美術館でサイレントデモを行った。 バルセロナの美術学校エスコーラ・マッサーナで「アートとフェミニズム」コースを教えているロピスが企画した今回のデモでは、参加者たちが「Picasso, women abuser(ピカソ、女性虐待者)」「Picasso, la
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