モバイルの脅威はAndroidを狙い、iOSも油断はできない――日本スマートフォンセキュリティ協会の技術部会が開催したカンファレンスではウイルス対策を手掛けるカスペルスキー、ソフォス、トレンドマイクロ、マカフィーの研究者らが、スマートフォンに関する2013年の脅威動向と2014年の予測を発表した。 量と質に変化 カスペルスキー 情報セキュリティラボ チーフセキュリティエヴァンゲリストの前田典彦氏は、2013年のモバイルマルウェアの変化について、「量と質に変化がみられる」と指摘する。 まず「量」について、同社の観測では2013年6月にモバイルマルウェアの種類が10万種を突破した。1~3月期は約7万種だったが、7~9月期では12万種を突破し、2013年で一気に増加しているという。OS別にみると、同年3月時点で実に95.98%をAndroid系が占めた。 初期のモバイルマルウェアは、金銭を搾取す