西堀栄三郎氏が日本原子力研究所の技術担当理事であった(1957年就任)という話は、読み返すまで気が付きませんでした。そこで「日本の組織はこのように目的が曖昧であることがが非常に多い」と問題提起をされているのを読むにつけ、実は原子力の問題は50年以上もさかのぼるのかと思わざるを得ませんでした。 組織には目的が絶対重要である 組織に目的が大切なのは言わずもがなのように思われます。そもそも、組織とは目的を達成するために作られるわけですし、西堀氏の指摘されるように「目的意識がないと成員の価値がバラバラになってしまい、組織の共通性とか目的による一体感が保てなくなって、組織内での良いチームワークが生まれない」からです。 しかし、これは多くの方が経験されていると思うのですが「組織なり、集団が大きくなればなるほど、往々にして目的を明確に打ち出すことをしなくなるというか、企業の存在自体が当然のように考えられ