米連邦最高裁は27日、暴力的な内容を含むテレビゲームの販売を規制するカリフォルニア州法は、表現の自由を保障した憲法修正1条に違反するとの判断を下した。 カリフォルニア州側は、暴力的な内容のゲームは子供の攻撃性や反社会性につながると主張したが、最高裁の多数意見はこれを退け「政府には、内容を理由に表現を制限する権限はない」と指摘した。 同州法は「人物を殺害したり手足を切断したり、性的暴力を加える映像」を含むゲームを未成年者に販売した業者に、最大で千ドル(約8万円)の罰金を科す内容。2005年に州議会で可決されたが、合憲性をめぐり議論が続き発効していない。(共同)