(CNN) 米クリントン政権期に、核攻撃に使用する暗証番号が数カ月間にわたり紛失していたことがわかった。当時の統合参謀本部議長が回顧録で明らかにした。 統合参謀本部議長を務めていたヒュー・シェルトン氏は、「ためらうことなく(原題:Without Hesitation)」と題された著書のなかで「たいへんなことだった」と当時を振り返っている。 紛失していたのは、核攻撃を命令する際に使用する暗証番号の書かれたカードとみられる。2000年ごろに「大統領も側近もカードを持っていなかった。完全な紛失状態」の時期があったとシェルトン氏は述べている。 通常は国防総省が月次でカードの所在と真正性を確認しており、この当時の確認に際しては、大統領は会議中だったものの保持しているとの返答を口頭で受けたという。 紛失後はカードの確認手順が改められ、月次確認の際、国防総省の高官が大統領あるいは側近が所持するカードの現