今朝の朝日新聞の文化面(大阪版だと第46130号p.15)に、白石明彦の『「障害者」か「障碍者」か』という記事が載っていた。「『碍』を常用漢字に」追加求め意見相次ぐ、という副題がついているのだが、どうも論旨に得心がいかなかった。たとえば、締めくくりの以下の文章。 「碍」という漢字を使いたいのであれば、「碍」を常用漢字表に追加するかどうかを議論すればいいのだが、「害」という漢字が嫌だというのであれば、どう考えても話が違ってくる。「害」が嫌なら、やはり「害」を常用漢字表から削除しろと要求すべきだ。そりゃあもちろん、「障害者」という漢字が嫌な人たちはいるだろうし、「被害者」という漢字が嫌な人たちもいるだろう。あるいは「加害者」「迫害者」「侵害者」「殺害者」という漢字が嫌な人たちもいるかもしれない。それらに対する「文化審議会」の見識を示すとなれば、常用漢字表への「碍」の追加などではなく、常用漢字表