情報処理推進機構(IPA)は2009年7月27日、オープンソースのECサイト構築パッケージ「EC-CUBE」で、脆弱性のある旧バージョンを使用しているサイト運営者に対し、迅速なバージョンアップの実施を求める「注意喚起」を行った。対策済みのバージョンが公表されているにもかかわらず未適用のWebサイトがあるとの届け出が増加したことを受けた。 IPAによると、旧バージョンのEC-CUBEには、「郵便番号自動入力処理でのクロスサイト・スクリプティングの脆弱性」(2008年11月公表)、「SQLインジェクションの脆弱性」(同)などの脆弱性があり、悪用されると、ユーザーのWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行されたり、遠隔の第三者に管理者権限を取得される可能性があるという。特に、SQLインジェクションの脆弱性は、3段階の深刻度で最も高い「危険」(CVSS基本値7.5)に指定されている。 7月9日公開