日経BPは2025年の経済・技術・消費トレンドを総力を挙げて取材・予測します。雑誌・Web各メディアでの特集、未来を見通す書籍・調査レポートについてはこちらの特設サイトをご覧ください。 注文住宅などを手掛けるAQ Group(さいたま市)が、木造ビル事業を加速させている。2024年3月に純木造8階建ての新本社が竣工。その技術を工務店などに提供し、全国展開を図る。普及の体制は整いつつある。
国土交通省は、木造非住宅建築物の耐久性の評価方法を定めたガイドラインを整備する。住宅性能表示制度における劣化対策等級の「木造非住宅版」といったイメージだ。登録住宅性能評価機関が耐久性を評価するための基準や枠組みを示して第三者評価を普及させ、木造非住宅建築物の建設に当たって、融資を受けやすくするのが狙い。2024年10月18日に指針案を公表した。同年11月17日まで意見を公募する。 公表したのは「木造建築物の耐久性に係る評価のためのガイドライン(案)」。同省は評価基準の解説書も作成し、24年内に公表する方針だ。同省住宅局住宅生産課木造住宅振興室の森田由佳課長補佐は「木造非住宅建築物でも融資が受けやすい土壌を整え、木材利用を促進していく」と語る。 評価の対象は、新築の木造非住宅建築物(混構造を含む)で、住宅は対象としない。一定の条件を満たす建築物については評価書を交付し、劣化対策等級2に相当す
筆者は、1970年~80年代に投機目的で購入され、バブル崩壊後、そまま放置された「限界ニュータウン」の調査を行ってきました。 千葉県北東部の物件情報や価格を集中的に調べ始めてから、今年でおよそ8年になります。 それは決して「知る人ぞ知る裏情報」というものではなく、記録や統計を取っているわけでもない、あくまで筆者の記憶の中にあるものにすぎません。 そもそも物件情報を調べ始めたのは、あくまで自分の住まいを探すためのもので、その情報収集の結果を何かの形で発表したり、考察したりする機会を想定もしていませんでした。 売主の希望が色濃く反映される物件価格が、どれも実勢相場を正確に反映しているとも言い難いので、数多く物件情報を見ているからと言って、そこから得られる知見は何もありません。 ただひとつ確実に言えるのは、低価格帯の物件を取り扱う業者が、数年前と比較しても明らかに増えている、ということです。 不
特に賃貸住宅は、十分な性能の住宅の供給がほとんどありません。そのため、日本の賃貸住宅では、諸外国の基準に照らしてまともな性能の家で暮らすことは、ごく一部の例外を除いて、残念ながらほぼ不可能であるということなのです。 筆者は、高性能な住まいづくりをサポートする会社を経営しています。最近は高気密・高断熱賃貸住宅のプロジェクトをサポートする機会も増えています。 本稿では、その専門家の立場から、高性能な住宅に暮らすメリットと高性能賃貸住宅がなぜ供給されていないのかについて説明したいと思います。 日本の住宅性能は中国、韓国よりも劣っている 日本の住宅の性能が、諸外国に比べて圧倒的に低性能であるというのは、専門家の間では常識です。知らない方も、ネットで少し調べれば、それが真実であることはすぐにわかると思います。 ところが、筆者の肌感覚では、ほとんどの方々は、日本の住宅の性能は、他国に比較して優れている
石川県によると、2024年1月の能登半島地震で全半壊した県内の住宅は約2万4800棟に上る。輪島市に次いで被害の大きかった珠洲市に、建築家の坂茂氏が設計した木造2階建ての仮設集合住宅4棟が完成した。仮設利用の後は災害公営住宅(復興住宅)への転用を予定している。坂氏は24年7月20日にメディア向けの内覧会を開いた。 石川県は24年7月末時点で仮設住宅の必要戸数を6804戸と見込んでいる。建設中の仮設住宅はプレハブ型とふるさと回帰型、まちづくり型の3タイプ。このうちプレハブ型は原則2年間で撤去するが、残り2つは仮設利用後も継続して住み続けられる。坂氏が設計した住宅はまちづくり型に当たる。 敷地は、能登半島地震で崩落が進んだ珠洲市の景勝地「見附島」のほど近く。計9棟(135世帯)の仮設住宅と集会所1棟を建てる計画で、全て坂茂建築設計(東京・世田谷)が設計を担当する。施工は県内の住宅メーカー8社で
知られざる「日本の住宅とその性能」について焦点をあてる本連載。今回のテーマは「建築基準法改正」。2025年4月から施行される法改正により、耐震補強や断熱・気密リノベーションを行うことが難しくなりそうだといいます。リノベーションを考えている人には心穏やかな話ではない事の真相を解説していきます。 【ランキング】市区町村「家の広さ」ベスト100位 断熱・気密フルリノベの増加傾向に水を差す建築基準法改正2025年の4月から建築基準法の改正により、来年4月以降、耐震補強や断熱・気密リノベーションを行うことがとても難しくなりそうです。というのは、改正建築基準法の施行後しばらくは、かなりの混乱が予想され、フルリノベができるのはいつになるのかわからないという事態が起こりそうです。 リノベを考えている方は、間違いなく急いだほうがいい状況です。 官製不況で「中小工務店の倒産ラッシュ」が始まる?かつて2007年
一般向け3Dプリンター住宅、水回り完備550万円で販売開始! 44時間30分で施工、シニアに大人気の理由は? 50平米1LDK・二人世帯向け「serendix50」 球体の3Dプリンター住宅「serendix10(スフィアモデル)」が話題になっているセレンディクス社(兵庫県西宮市)が、ついに夫婦向け一般住宅となる3Dプリンター住宅「serendix50」・開発コード「フジツボモデル」を完成させた。2023年8月末から6棟限定で販売を開始している。つい先日、商用日本第一号の完成をお伝えしたばかりだが、いよいよ、3Dプリンターの家に住める時代が現実のものになりつつある。今回は、セレンディクス 代表取締役の小間裕康さんのインタビューに加え、「serendix50」がつくられた愛知県小牧市にある住宅施工会社「百年住宅小牧工場」の現場から、現物をレポートする。 SUUMOジャーナルが、「家は24時間
こんにちは。暮らしてますか? 漫画家の小林銅蟲です。 さて本稿ですが、自分が中古マンションを購入してフルリノベーションした話になります。なにが契機になったのか、実際どうしたのか、結局どうなのか。その流れを説明していきたいと思います。 住宅購入に至る経緯 昔の話からになりますが、自分は妻となる人の住居(アパート)に転がり込んで主に寝て暮らしており、狭い部屋でお互いまあまあしんどかったので、妻となる人が何年間か応募をしたのちに、前の住居である県営住宅に当選して10年ほど暮らしていました。 県営住宅は造りは古いですが2人で暮らすぶんには適当な広さもあり、主に寝ていたうちの半分くらいは漫画を描いて生活できるようになったので、自分にとってはいい感じの住居でした。そのまま根を張るかと思われたのですが、空間から突如新しい人間が1名、出現して自分の子と相成りました。 同じタイミングでメインの漫画連載が終了
どうもみなさんごきげんよう。 本日某所でYouTube収録後に「のらえもんさん、20年後の東京タワマンは廃墟化しないんですか?今後マンション価格はどうなるんでしょうか」と言われた時に、いま感じている違和感を、一切の忖度なく包み隠さず喋ってみたらめっちゃスッキリしたけど、漆黒といっていいほどの近未来予想になってしまった。 あゝ湾岸タワマンに救いあれ(とはいえ、たぶん日本全体でいえば救いある方) 箇条書きだけど以下メモ、この近未来予想は外れることを祈っています。 ・東京都心にたつタワマンは廃墟化しない、20年後も安心だろう、それは間違いない。そんな心配をするよりも、庶民である我々はどうすればいいか考えたほうがいいかもしれない。 ・たとえば、都内のタワマンはいま異次元の価格ではあるが、いまでも買い手が現れる。かなりアッパーの価格帯になると、購入者は日本人よりも外国人比率が高くなり、彼らは住宅ロー
家賃と駐車場代払ってると駐車場付きの家欲しいなる — 不動産取得税申告 (@mzyy94) November 29, 2020 都内で月極駐車場を契約して賃貸マンションに住まう総居住費に対し、駐車場付き物件を住宅ローンを組んで支払う方が、税金や月々の返済を考えても安上がりなことを第一の理由に、この2023年に家を買うことにした。当初は一切のこだわりがなく、とにかく家を買って住むぞという軽い気持ちだけでスタートしたので、そのスタートからゴールまでの経験や過程を記事にする。 目次 Open 目次 家選びの条件を狭める Q. マンションか一軒家か 1. 駐車場利用料と車庫サイズ 2. 管理費と自治 3. ゴミ出し体験 Q. 中古か新築か 1. 住宅ローン控除の還付額の差 2. 契約不適合責任の範囲 3. 不動産取得税と固定資産税など各種減税 Q. 建売住宅か注文住宅か Q. 借地か所有権か ここ
職業柄、「よりよいもの」や「よりよい環境」を求める方が多いエンジニア。そんなエンジニアの「家づくり」にはきっと、さまざまなこだわりが詰め込まれているはず。 「エンジニア、家を建てる」第5回は、埼玉県戸田市に戸建てを建てた、とよしまさんに寄稿いただきました。 もともと賃貸マンションで夫婦と子ども4人の6人家族で暮らしていたとよしまさんが40代半ばで建てたのは、パートナーのご両親との2世帯住宅。趣味を充実させるため、仕事に集中するため、家族のプライベートな空間を確保するため……「注文住宅だからこそ」徹底的にこだわり抜いたといいます。 こんにちは。都内の外資系テックカンパニーでソフトウェアエンジニアをしている、とよしまです。マンガ家の妻と4人の子どもとの6人家族です。 私たち夫婦は最初の子どもが生まれた16年ほど前から、川崎市にある3DKの賃貸マンションで暮らしていました。 子どもが増えるにつれ
帝国の興亡 2022.10.03 Updated by Ryo Shimizu on October 3, 2022, 05:12 am JST イタリアの探検家、アメリゴ・ヴェスプッチは43歳にして初航海に出かけた。 彼の航海の記録は1503年に論文「新世界」として発表され、ドイツで出版された。以来、その大陸は彼の名にちなんでアメリカと呼ばれるようになった。 ヴェスプッチが探検したのは主に南米で、コロンブスが発見したのはカリブ海のプエルトリコで、厳密には北米大陸を発見したわけでもない。 それから一世紀後にイギリスのバージニア株式会社が国王ジェームズ一世から勅許を得て、メリーランド州、バージニア州、カロライナ州の開拓を開始した。 アメリカ大陸への植民はビジネスであり、入植者は実質的にバージニア会社の社員と見做されていた。 しかし、先住民族との戦いや疫病といった障害から、最初期の200人の入
<二極化する不動産市場の最安物件を狙って一国一城の主になる法> 不動産は人生で一番高い買い物である、という時代は終わった。人口減少で魅力のない地域の不動産は、いまやタダ同然で手に入る時代である。本稿で記述するのは、坪単価1万円程度未満の不動産であり、この購入と活用方法を詳述する。 筆者は趣味で不動産を漁るのが好きだ。とここまで書くと、そんなに資産があるのか?と思われるかもしれないが売れぬ売文業でありむしろ貧乏である。そんな私が暇になると不動産を見て回っているのは、東京近郊には坪単価1万円未満程度の「無価値不動産」がごろごろと眠っており、活用方法によっては大きな利益を手にすることができるからである。 ちなみに上の写真は、筆者が数年前に購入した茨城県の小屋付き土地である。購入後に内装を一新してはいるものの、使用に耐えうる堂々たるワンルームに仕上がった。この不動産の価格は幾らかというと、約30坪
コロナ禍によって自宅で過ごす時間が増え、相次ぐ災害などもあって「住まい選び」への注目度が増している。なかでも気になるのが「将来の資産価値」だ。はたして自分の住まいは、10年後、20年後も資産であり続けるのか、それとも二束三文と化してしまうのか──。 東京の不動産市場はかつてない活況に沸いている。不動産ジャーナリストの榊淳司氏が指摘する。 「テレワークによるマンションの需要増加もあって、現在、都内の不動産はバブル状態にあります。いまは郊外も高値がついていますが、この流れが10年先も続くかどうかは不透明です」 どの物件も高騰しているなかで冷静に見極めるべきは、“将来の資産価値”だ。 不動産運用コンサルティングなどを行なう「リーウェイズ」は、AI(人工知能)を駆使して「10年後の不動産の資産価値」を独自に導き出している。同社の巻口成憲社長が説明する。 「多くの企業の不動産調査は、『いま売買したら
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