小惑星イトカワを出発する探査機はやぶさのイメージ=宇宙航空研究開発機構提供 来年6月の地球帰還をめざしている小惑星探査機「はやぶさ」が4日、長距離航行用のイオンエンジンを再点火し、地球に向けて動き出した。宇宙航空研究開発機構が同日発表した。はやぶさは05年11月、火星と地球の軌道を横切るように公転する小惑星イトカワに着陸して岩石試料の採取を試みている。 宇宙機構によると、はやぶさはイトカワの軌道離脱後、07年10月にイオンエンジンを止め、慣性飛行をしていた。この半年間は再起動のタイミングを待っていたといい、今後は地球と同じように太陽を回る軌道上を飛行しながら、イオンエンジンによって少しずつスピードを上げ、地球との距離を縮めていく。 しかし、はやぶさの4台あるイオンエンジンのうち正常に動くのは1台だけ。イトカワに着陸するまでに3基ある姿勢制御装置のうち2基が故障し、残りの1基も「いつ壊