安倍首相は、序盤の国会論戦を目立った失言もなく無難に乗り切った。 民主党などは、集団的自衛権や靖国神社参拝などに関する質問を連発。保守色の強い「安倍カラー」を際立たせ、内閣の失点につなげる作戦に出たが、首相は挑発に乗らず、逆に厳しく反撃する場面も見られた。 衆院予算委員会は、安倍首相と全閣僚が出席する2014年度予算案の基本的質疑を13日に終え、首相の答弁が多い序盤戦は一区切りついた。首相は1月24日の召集日の施政方針演説後、3日間の代表質問と9日間の衆参予算委に計60時間以上出席した。 民主党の海江田代表は代表質問で「首相と正面から対峙(たいじ)する」と表明し、対決路線を鮮明にした。同党の篠原孝氏は13日の衆院予算委で、集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈の見直しについて、「(政府内で議論している人が)行使を容認する人だらけだ。偏っている」などと批判。これに対して首相は「自民党は解釈を