衆院内閣委員会は7日、日本学術会議を特殊法人化する法案をめぐり参考人質疑を行った。筑波大の永田恭介学長は「世界最高のナショナル・アカデミーを目指すという理念に大いに賛同する」と述べた。一方、法案に反発する学術会議側の見解に対しては「大変いけないことだ」と苦言を呈する場面があった。 法案は「独立性を明確にしている」永田氏は、法案に寄せられている懸念について自身の考えを語った。 学術会議が職務を「独立して」行うという現行法3条の文言が踏襲されず、「独立性が損なわれる」との指摘があることについて、永田氏は「(文言は)なくて当然だ。現行の学術会議は国の機関として置かれているため、こういう文言がある。法案では国から独立した法人格を持つ法人として職務を行うことを、逆に明確にしている」と語った。 会員選考に関しては「法案では会員から選ばれる会員候補者選定委員会が分野別の業績審査委員会などを経て会員候補者