野沢太三元法相在任中の2004年、死刑囚の1人が再審請求の準備中だったにもかかわらず、執行候補者のリストに入れられ、執行命令直前になって法務省が請求を確認、候補者から除外されていたことが2日、同省関係者の話で分かった。 法相に提示された死刑執行候補の撤回は極めて異例。野沢氏が精査に数週間かけたため拙速な執行を回避できたが、即決していた場合、執行されていた可能性が高い。関係者によると、この死刑囚の刑はその後、執行されていないという。 関係者によると「再審請求や恩赦出願などを行っておらず、およびその予定もない」ことが候補を選ぶ上で重要な条件となっている。