将来、火星に宇宙飛行士が滞在して有人探査を行うことを想定して、NASA=アメリカ航空宇宙局は火星に似せた環境の中で人が1年間、生活する実験を行う施設を公開しました。 アメリカ・テキサス州にあるNASAの「ジョンソン宇宙センター」で11日、公開された実験施設には建築用の3Dプリンターでつくられた建物があり、広さはおよそ160平方メートルあります。 中には個室の寝室が4部屋あるほか、共同で使うシャワーやリビングルーム、さらには実験室も備えられていて、野菜を栽培する装置もあります。 建物の外には火星の環境に似せて赤い砂を敷き詰めた広さ110平方メートルほどの空間が用意されていて、火星で長い距離を歩くシミュレーションなどさまざまな実験を行えるようになっています。 NASAではことし6月から、ボランティアの参加者4人が、およそ1年間、この施設の中で生活する実験を行う計画で、健康状態などを調べ、将来の