Raspberry Pi Picoシリーズ(以下、Picoシリーズ)を使ったUSB接続のテンキーパッドを取り上げる最後となる今回は、PicoシリーズにUSB HIDキーボードを実装する方法を紹介していきます。 ちなみに、キーボード自作の世界では、QMK Firmwareなどオープンソースのキーボード用ファームウェアが盛んに利用されています。なのでHIDキーボードの実装法を知らなくてもキーボードの自作はできます。 しかし、HIDキーボードの実装方法を知っておくことで、さまざまな自作機器にキーボードの機能を持たせられます。たとえば、ロータリーエンコーダーにキーボード入力の機能を持たせることも可能になるので、知っておいて損はないでしょう。また、キーボードは割と楽に実装できますから、USBデバイス自作の入門にも最適です。 USBデバイスを自力で作製しようとするのであれば、多少なりともUSBデバイス