対局を前に、緊張した表情の佐藤紳哉七段が静かに口を開く。 「一軍どん兵衛?ウマいよね。きつねうどん、天ぷらそば、隙がないと思うよ。 だけど、俺は食べないよ」 挑発的なセリフとは裏腹に、動きはどこかぎこちない。 「二軍どん兵衛が躍動する俺の食べっぷりを、皆さんに見せたいね」 果たして二軍どん兵衛を食べる佐藤紳哉七段は、 一軍どん兵衛を食べる豊島将之九段に勝つことができるのか。 今、かつて誰も見たことがない対局が始まる。
「私が自分の頭をよくしようと思ったのは、和服の構造を理解するためじゃないんです。わかりますか? 将棋のために頭をよくしたかったのに、いろいろなことに対してバランスよく能力を上げてしまって、一般人レベルの生活ができるようになってしまった(笑)。そこがちょっと悲しかったんです」 しかし、それは人間としての成長であり、一般的には幸せなことではないか。もちろん永瀬もそんなことはわかっている。 「人間としては一流になれるかもしれませんけど、将棋の超一流にはなれないのかもしれないと思うようになりましたね。人間らしさで勝負するのは、対人間なら通用するでしょう。でも藤井さんを人間と見てはいけないんですよ。やっぱり藤井さんみたいな超一流になるには、将棋だけに没頭していた頃に戻らなきゃいけない。なんというか、その頃って漆黒の世界にいたような感じなんです。でも自分はその後、人間らしくなったというか、彩のある世界
ShogiHome (しょうぎほーむ) は Windows または macOS、Linux で動作する将棋アプリです。 公開されたソースコードを用いて独自のバージョンを作成して配布することが可能です。 トップクラスの実力を持つ将棋AIの多くは対局アプリと連携するために USIプロトコル を用いています。 ShogiHomeはそういったUSIプロトコル対応のAIを登録して対局や検討ができるフロントエンドです。 昨今では2in1 タブレットやコンバーチブル型PCの普及により、PC向けのOSでもタッチパネルを使って将棋の対局ができるようになりました。 ShogiHomeでは多くの機能を大きめのボタンで操作でき、様々な環境で扱いやすい画面構成になっています。 また、Electronを使うことでOSへの依存を最小限にしているため、どのOSでも変わらない見た目と操作性を実現しています。
Deleted articles cannot be recovered. Draft of this article would be also deleted. Are you sure you want to delete this article? はじめに 2022 年 1 月から、趣味で PC 向けの将棋アプリを開発しました。その中で取り組んだことや学んだことについて簡単にまとめます。 作ったもの ShogiHome 背景 最近ではスマホやタブレットでも将棋の対局や研究ができるようになりましたが、本格的に将棋の勉強や研究をするには必ずしも十分ではなく、特に将棋 AI を動す上で PC の処理能力やカスタマイズ性は有用です。 2010 年あたりからオープンソースの将棋 AI が増えましたが、その多くは GUI や通信対局機能を備えておらず GUI のアプリケーションと組み合わせて
先月のゴールデンウィークに行われた第33回世界コンピュータ将棋選手権(WCSC33)で弊やねうら王チームが準優勝したあと(この準優勝は本当に準優勝であって、ビールにおつまみで乾杯するという意味ではない)、角換りという戦型について以下のツイートをした。 角交換と言う戦型が終わった。 1886局面の指し手を覚えるだけで先手側は公開されてる水匠(探索局面数は1億までの任意)に対して評価値+300に出来ることが証明された。 大会で上位のソフトは+300から逆転は97%ぐらいありえないので(手数で引分はある)つまりは将棋AIの世界では角交換の後手は必敗。 — やねうら王 (@yaneuraou) May 8, 2023 この前者のツイートにはインプレッションが172万もあり、Yahooニュースや朝日新聞デジタルなど多くのメディアで取り上げられた。 AIで角換わりが終わった? 藤井聡太竜王「こちらの立
「前夜祭には300人集まっていただきまして、それだけの方に来ていただいたということで渡辺さんはテンションも上がっているように見えました。ファンの方に『お越し下さりありがとうございます』と感謝の言葉を述べていましたね。 対局初日は両対局者とも普段どおりでした」(深浦九段) すこし話がそれるが、深浦の弟子の佐々木大地七段が棋聖戦と王位戦でダブル挑戦者になったことが大きな話題となっている。私が叡王戦五番勝負第3局を見に、名古屋に赴いたとき、控室で深浦と藤井の師匠・杉本昌隆八段と一緒になった。深浦が「弟子が挑戦することになったので、よろしくお願いします」とメールを送り、杉本が「弟子のせいで仕事がなくなった仲間が増えて嬉しいです」と返信をした、という話をしていた。 タイトル戦の立会は八段以上の棋士が務めるが、弟子が出場する場合は立会も副立会もできない。深浦は棋王戦、王将戦、名人戦で立会を務めたが、棋
羽生九段 王将戦タイ勝から一夜…「寝起き姿」披露だピョン 侍ジャパンに「頑張ってほしい」
藤井王将先勝!隙なしタイトル戦最速40勝 羽生九段から将棋史に残る初勝利 うさ耳にも満面の笑み
プロ将棋界の2023年は、藤井聡太王将に羽生善治九段が挑戦する第72期王将戦挑戦手合七番勝負で事実上の開幕を迎える。 2017年、藤井がデビューからの29連勝を達成した時、羽生は「檜舞台で顔を合わせる日を楽しみにしています」という言葉を贈った。 その時は、誰もが王者・羽生に若き挑戦者・藤井が立ち向かう構図を思い浮かべたはずだが、そこから5年半、ずいぶんと形を変えたものの、いよいよ1月8日、静岡県掛川市でその幕が開こうとしている。将棋のタイトル戦としては極めて珍しい、両対局者への前日記者会見がネットで中継され、ニュースに様々な記事が踊り、メディアの空気はずいぶんとそわそわしている。 視聴法先にこちらを書いておいたほうがいいかもしれない。王将戦は普段のようにabema将棋チャンネルで無料で対局を見ることができない。CSの囲碁・将棋チャンネルが独占放映権を持っているからだ。以下の方法のいずれかを
第34回将棋ペンクラブ大賞観戦記部門において、藤井奈々女流初段が執筆した《第34期竜王戦七番勝負第3局 藤井聡太―豊島将之(読売新聞)》が優秀賞を受賞した。藤井女流初段は、1998年生まれの24歳。まだ20代前半の女流棋士が、ベテラン執筆陣が多い観戦記部門で受賞するのは前例のないことだ。 そんな藤井女流初段、そして20年以上にわたって棋士の立場から観戦記を執筆している勝又清和七段に、観戦記者の仕事ぶりや観戦記のあり方を聞いていきたい。 「(藤井女流初段は)娘と同じ歳なんですよ」と笑う勝又七段。「藤井さんと私の観戦記の棋風は、居飛車と振り飛車くらいちがう」というお二人に、まずは「観戦記とはどういうものか」から教えていただこう。 観戦記は、決められた分量で書かなくてはいけない ――まず、将棋の「観戦記」とは、どういうものか教えていただけますか。 勝又 これは将棋の歴史とも関係してきますが、将棋
順位戦における裁定について 2022年10月31日 公益社団法人日本将棋連盟 日頃より将棋文化の普及・発展にご理解賜り、誠に有り難うございます。 先週28日 (金)の順位戦A級4回戦、永瀬拓矢王座対佐藤天彦九段戦における佐藤九段の反則負けの裁定について、その経緯と詳細をご報告申し上げます。 同対局においては、佐藤九段が約30分にわたるマスクの未着用を2回行ったことから、中継映像を確認の上で弊社団役員間にて協議を行い、臨時対局規定第3条に基づいて佐藤九段の反則負けと裁定致しました。該当する条項は以下のとおりです。 (臨時対局規定抜粋) 第1条 対局者は、対局中は、一時的な場合を除き、マスク(原則として不織布)を着用しなければならない。但し、健康上やむを得ない理由があり、かつ、予め届け出て、常務会の承認を得た場合は、この限りではない。 第3条 対局者が第1条の規定に反したときは、対局規定第3章
自分で絵本が読めるようになった娘が図書館でかりた本を持ってきた。 「これ、将棋のわたなべくんだよ。ちゅごいでしょう。娘ちゃんがみつけたんだよぉ✨」 将棋の渡辺くんという方が書いた本だと思ったみたい🤣 pic.twitter.com/UuGM1ms7Lx — はっち (@hapohayu) September 18, 2022 娘ちゃんへ。 そちらは「わたなべしげおさん」で、「わたなべくん」はこちらになります。 https://t.co/EbOEYV5SAt pic.twitter.com/AJYqXIZYia — 伊奈めぐみ (@speech_ballon) September 25, 2022 伊奈先生ありがとうございます😭✨ 娘は「はみ出さずにぬれてて上手だねぇ」(←ぬりえをはみ出さずに塗ることを最近覚えた)とニコニコしていました😊 「7が4だねぇ。できるができないだねぇ!」と間
AIが、夢のそばにいた。 強くなりたい。 幼き日の彼はその一心で、 自分と向き合いつづけた。 欲しかったのは、深い推論を導ける環境。 選んだのは、一枚のチップだった。 AIは、夢を加速させる。 どんなフィールドでも。 AMDは、そんな未来の 原動力でありたい。 進化の裏側に。 Sota Fujii×AMD 藤井聡太×AMD 新記録を更新し続ける藤井聡太さん。圧倒的な強さの 裏側にあるのは、日々の努力とAIの活用にあると言われています。 AIで将棋の可能性を広げる藤井さんと、先進のAIを生み出すAMD。 私たちはこれからも、藤井さんの活躍を応援していきます。 藤井 聡太 Sota Fujii 2002年7月19日生まれ。愛知県瀬戸市出身の将棋棋士。2016年に史上最年の14歳2ヶ月で四段昇段を果たし、公式戦最多連勝記録の29連勝を樹立。その後、最年少一般棋戦優勝・タイトル獲得など多くの最年少
この度、日本将棋連盟理事会は谷川浩司九段(60)が4月で60歳の還暦を迎え、これまでの実績と将棋界への貢献を考慮し、谷川九段の永世名人襲位を推薦しました。本人および名人戦主催者の合意が得られたため、谷川九段は『十七世名人』を襲位します。(5月23日付) 谷川は、1983年に史上最年少の21歳2ヵ月で名人位を奪取しました。第41期-1983年~42期、46期~47期、55期の通算5期を獲得し、永世名人(十七世名人)の資格を得ておりました。 また、永世名人の襲位は、2007年11月の中原誠十六世名人以来になり、実力制名人戦になってから、木村義雄十四世名人・大山康晴十五世名人・中原誠十六世名人に次ぐ4人目となります。 谷川浩司十七世名人のコメント この度、60歳に達したことで、理事会の推薦を頂き、十七世名人を襲位させて頂く運びとなりました。資格を得てから25年。400年以上の歴史を刻む永世名人の
ニ番絞りのインフラ担当 id:Soudai です。 最後の最後、dlshogiの神の一手、166手目△4九角を見逃したニ番絞りが大逆転負けして2位でした。 live4.computer-shogi.org 皆さんが今一番見たいヤツです #wcsc32 pic.twitter.com/YyfharxoCa— 48@💙💛 (@bleu48) 2022年5月5日 昨年は二次予選敗退からの2位と考えると大躍進ですが内容が内容だけに悔しいですね。 soudai.hatenablog.com 前回の反省を生かしたGCP そーだいさんは失敗から学ぶので去年の失敗は繰り返しません https://t.co/dOP65vDQjV— そーだい@初代ALF (@soudai1025) 2022年5月2日 前回は当日の朝に作ろうとして大失敗したので事前に作るように調整しました。 世界コンピュータ将棋選手権まで
渡辺明王将(名人、棋王)に藤井聡太竜王(王位、叡王、棋聖)が挑む第71期ALSOK杯王将戦七番勝負は、2022年1月9日、静岡県掛川市の掛川城で開幕した。王将含む三冠を保持する渡辺と、竜王含む四冠を保持する藤井。三冠と四冠によるタイトル戦は史上初で、文字通りの頂上決戦である。両者によるタイトル戦はこれが3回目だが、2日制のタイトル戦を戦うのはこれが初めて。より深い次元で互いの読みをぶつけ合う、最高峰の舞台がここに整った。過去2回のタイトル戦では、藤井の前に敗れ去った渡辺。初となる2日制の対局で、藤井相手にどのような将棋を見せるのか。戦前に今回のタイトル戦を「(自らにとっての)正念場」と語った渡辺、過去6戦全勝と抜群の相性を誇る掛川城で、最強の挑戦者を迎えた。 昼休前、突然の嵐 戦型は相掛かり。振り駒で後手番となった渡辺は、比較的穏やかな形を選択し、自然な駒組みを続けた。先手番の藤井がどのよ
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