NVIDIAは3月18日(米国時間)に「NVIDIA Grace Blackwell」プラットフォームを搭載した新製品「DGX Spark」と「DGX Station」を発表した。
DGX Sparkは予約受け付けが19日から開始され、DGX Stationは2025年後半にASUS、Dell、HPなどのパートナーから発売予定だ。
DGX Sparkは、世界最小のAIスーパーコンピューターをうたい、NVIDIA GB10 Grace Blackwell Superchipを搭載。高度なAIモデルのプロトタイプ作成、ファインチューニング、推論をスムーズに実行できる。
このスーパーコンピューターは、デスクトップフォームファクターに最適化され、第5世代のTensorコアとFP4サポートを搭載し、クラス最高の性能を誇るという。これにより、研究者や開発者は大規模なモデルをデスクトップ上で構築し、クラウドやデータセンターに配備することが可能だ。
一方、DGX Stationはデータセンターレベルのパフォーマンスを持つデスクトップシステム。
NVIDIA GB300 Grace Blackwell Ultra Desktop Superchipを搭載し、784GBの大容量メモリーを備え、AIトレーニングや推論向けに最適化されている。
最大800ギガビット毎秒のネットワークをサポートするConnectX-8 SuperNICを備え、高速かつ効率的なネットワーク接続を実現。これにより、複数のDGX Stationを用いた高速接続や、大規模ワークロード対応のネットワークアクセラレーテッドデータ転送を可能にする。
この新しいシリーズは、NVIDIA AI Enterpriseソフトウェアプラットフォームを通じて、推論マイクロサービスを含む高度に最適化されたエンタープライズ ソリューションの展開も容易にするという。