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「限界集落」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 限界集落とは

2025-05-24

anond:20250524081707

テーマ日本郵政農協農業農村構造改革と持続可能

郵政民営化の評価と現状

● 背景と目的

2007年小泉政権下で実施

財政負担の軽減、市場原理導入、民間金融との競争促進を狙った。

● 主張と実態

一部の反対派は「アメリカゆうちょを狙っている」と主張したが、実際には米国企業支配などは生じていない。

一方で、アフラックなどとの提携強化が進んでいる。

メリット

財政負担軽減、サービス多様化、透明性向上。

デメリット

地方高齢者へのサービス低下(集配・窓口縮小)。

郵便事業赤字化(2023年度:686億円の赤字)。

● 再国営化

民主党政権期に見直し論が浮上したが、現在はその動きはなく、政府完全民営化を目指す姿勢

農協JA)の課題抵抗構造

● 主な問題点

金融共済依存本来農業支援から乖離

組織の非効率、準組合員問題価格競争力の欠如。

改革への抵抗理由

既得権益保護組織自己保存性、農村の安定維持機能

高齢組合員保守性、政治的影響力の維持。

農業人口高齢化の実態

● 推移

2000年:約240万人 → 2023年:約116万人(半減)。

平均年齢:2000年 62歳 → 2023年 約68.7歳。

65歳以上が70%超、新規就農者の減少。

農村地域危機崩壊リスク

課題

農村人口の激減(2045年には中山間地で46%減予測)。

限界集落消滅可能自治体の増加。

インフラ社会基盤・共同体機能の維持困難。

農地放棄、獣害、地域文化の断絶。

政府対策

中山間地支援スマート農業地域おこし協力隊、新規就農支援

地域主導の法人化農業経営体の育成。

都市部との分断リスク

● 分断の構造

税金地方を支えすぎている」という都市住民の不満。

農村は「特別扱い」、都市は「自己責任」という認知ギャップ

若年層を中心とした構造的不信の芽生え。

● 分断回避方向性

1. 農村を“共通資本”と捉える説明(食・環境文化)。

2. 都市農村交流ワーケーション、2拠点居住)。

3. 都市にも見合った支援(保育・住宅問題)。

4. 農村側の自律性(地域主体再生努力)。

まとめ

今後、農業主体地域=(地方田舎)は人口減少で加速度的に衰退していく。農業だけでなくあらゆる産業インフラ劣化が生じる。

現状のスタイル農業を維持するということはこれらを丸ごと補助する必要があり、現実的には難しいと思われます

米の一人あたりの年間摂取量も低下しており

1970年 約95.1 kg

1980年 約78.9

1990年 約70.0

2000年 約64.6

2010年 約59.5

2020年 約50.8

2022年 50.9

将来的には米の自給に固執しない方向になるのではないでしょうか

2025-05-21

なんでネット議論東京かド田舎の二択なんだよ?

なんでネットで見る「どこに住むか」みたいな話って、いっつも東京みたいな大都会か、マジの限界集落みたいなド田舎ゼロヒャク二項対立なんだ?

その間にある、そこそこの地方都市の話が全然出てこないのはなんで?


例えばさ、


大都会東京とか大阪とか)

メリット仕事選び放題、給料高い、なんか文化?的なものがあるらしい、流行最先端(知らんけど)

デメリット家賃クソ高い、人多すぎ、満員電車マジ無理、空気悪い


田舎ガチ過疎地

メリット:圧倒的自然土地家賃もタダ同然、星が綺麗(らしい)

デメリット:めんどくさい近所付き合い、常に監視されてる感、謎の消防団活動、虫


みたいな感じで語られがちじゃん?


でもさ、俺が言いたいのは「地方中小都市」(政令指定都市未満だけど中核市以上くらい。例えば郡山とか柏とか金沢とか、ああいう感じの都市な)の存在よ。


地方中小都市って、

家賃:そこそこ普通。頑張れば一軒家も夢じゃない

仕事:まあまあある。選り好みしなければ。

給料大都会ほどじゃないけど、普通に暮らせるくらいはもらえる。

自然ちょっと車走らせれば普通にある。公園も広い。

環境新興住宅地とかなら近所のしがらみほゼロ賃貸ならなおさら

交通満員電車?なにそれ?まあ朝夕はそこそこ渋滞するけど、大都会の比じゃない。

その他:タワマンだってポツポツ建ってるし、イオンがあれば大体事足りる。車も持てる。


もちろん、デメリットもある。

文化的な刺激とか、流行最先端みたいなのは、まあ、ないな。スタバがあれば御の字みたいな。


でもさ、こうやって冷静に比較してみると、

「俺は年収2000万稼いでタワマン最上階に住むんだ!」とか、「最先端カルチャーに囲まれてないと死んじゃう!」みたいな極端な人じゃなければ、

地方中小都市って、実はQOLめちゃくちゃ高くないか?って思うわけよ。


実際、こういう都市に何十万人も人が住んでるわけじゃん?

それは、大都会喧騒や異常な物価高を嫌ったり、かといってド田舎の不便さや濃密すぎる人間関係も無理、っていう層が、現実的な落としどころとして選んでるからだよな。


なのに、ネットの言説だと完全にスルー

地方移住!」っていうと、いきなり限界集落自給自足みたいな極端なイメージばかり。

そうじゃなくてさ、もっとリアル選択肢として、こういう「そこそこ便利な地方都市」への移住とか、そこでの暮らしに光が当たってもいいと思うんだよ。


これこそが、本当の意味での「地方創生」なんじゃないか

もうちょっとさ、こういう地方中小都市の魅力とか、リアル暮らしぶりとかが語られる流れが来てもいいのになあって、マジで思う今日この頃

2025-05-19

ある匿名性の書き捨てSNSがすごく流れも早いし学生っぽい若いユーザー散見される一方で、匿名ダイアリー村の少子高齢化限界集落化はどうしちゃったんだ

2025-05-16

廃校

山奥の限界集落の話と思ってたら、地方都市のわが母校も統廃合だとよ!

子供の数半分になってるし、改修費も出せねーんだから仕方ないが

じゃあさ、もう都会に移住しかないよね

でもみんな都会に出て田舎が数人のジジババになったら東京以外終わりじゃん

もうこの国終わりじゃん

2025-05-14

氷河期世代を救う方法考えた

少なくともこれで東京氷河期世代無職もしくは低所得者は救える。

被災地」に移住させて復興活動従事させよう。

いくらでも仕事はある。住居もプレハブ小屋自分たちで立てさせて月に30万円も支給して5年ぐらい勤めれば、充分貯金できるだろう。

被災地の老人も10年したら死ぬ。そしたらその空き家に住まわせたらいい。限界集落改善するだろう。

東京住み、アラフィフ独身賃貸アパート暮らしのやつらは強制的移住させようぜ。

anond:20250514111150

それは前提で都会に公営住宅作れとは言っていないのだが

都会に住めない→田舎に移る→田舎に移っても住めるところがない

でやっと公営住宅

からたぶん公営住宅が作られるのは青森とか鳥取とか限界集落があるところになるのでは

から民業圧迫にはならない

2025-05-10

ネット限界集落増田ダイアリーにも唐突西山ダディダディがやってきた!

西村ダディダディ♪

ドスコイワッショイピーポーピーポー

西山ダディダディ~~~↓~~~♪

2025-05-08

anond:20250508135002

京都スーパーとかあんの?なんか生活イメージが湧かない。

電車とか無人駅だし、政令指定都市とは言えど限界集落の集まりみたいな感じなのかな?

でもローソンとかも屋根瓦なんでしょ?面白いじゃん。

2025-04-14

看護師だけど、もうボーナス出るのが異常だって気づいてくれ

限界集落みたいな地方病院看護師やってるけど、もういろんな意味で終わってる。

終わってるっていうか、ゾンビ状態。死んでるけど歩いてる

なのに中の人たち、まだ「私たち地域医療を支えてます!」みたいな顔してるの、本当に地獄

病院?全部赤字

どこもかしこも血反吐吐くような赤字

でもボーナスは出ます。すごいねゾンビにも金は降る。

診療報酬がー」「医師不足がー」って業界の人たちがよく言うけど、

それよりまず言ってくれよ、

経営センスが皆無でした」って。

医者って、医学は学んでも経営は学ばないじゃん?

そりゃそうだよね、経営って「患者を助けたい」って気持ち真逆にあることも多いから。

でもさ、それを理解せずに「じゃあ入院数増やそう」って、ド素人の発想で全部回してんのよ。

会議マジで地獄だよ。

事務が出してきた資料を見て、うんうんってうなずいて、

「じゃあ外来も頑張ろう」って言うだけ。お前それ去年も言ってたよな???

誰一人として、

・この病院の金の入り口はどこか

・何にどれだけ垂れ流してるか

・どこを切れば生き残れるか

理解してない。

で、最終的に「助成金お願いしまーす!!!」って、

もはや経営じゃなくて祈祷

ドラゴンボールのシェンロンかよ。

もも地方には金なんかない。

自治体も死にかけてんだよ。

病院と一緒に沈む船なんだよ。

なのにみんな平気な顔で沈んでる。この国、いま絶賛タイタニック中。

看護師だってさ、しんどいのはわかる。

夜勤きつい、給料安い、責任重い、手は汚れる。

でも赤字病院で、例年通りのボーナス出てるの異常だって自覚して。

ボーナス減るなら辞めます!」って人?

自由にどうぞ。

辞めてもらえれば病床減らせるし、

病床削減で補助金もらえるから病院畳む準備が整って助かる。

現場はもう「どうやって病院を続けるか」じゃなくて、

「どうやってソフトランディングさせて潰すか」のフェーズに入ってるの。

みんな勘違いしてるけど、

人手不足」なんてあと2〜3年で解消するよ。

病院が潰れるから

マジで地方病院、次の建て替えのタイミングで詰む。

資材は高騰、業者は不足、見積もりは倍々ゲーム

「え、これこの間の2倍じゃん」って言っても、

「それが今の相場です」って言われて終わり。

建て替えられる体力ある医療法人

存在しません。神話です。

そして誰も言わないけど、

潰れる病院、これから大量に出るよ。

統合」「再編」「役割分担」とか、いろいろオブラートに包んで言うけど、

中身は「閉院」だよ。

中の人たち、もういい加減気づいて。

この国の医療ゾンビ化してるって。

ボーナス?出るだけマシだと思って。

もう年2ヶ月なんて言ってられない。1ヶ月で御の字。いや、ゼロかもよ。

税金で生かされてる業界なんだよ。

でもその税金、もう枯れかけてんの。

このままじゃ、ほんとにありがとう医療して終了だよ。

2025-04-08

SNS特にX、でも他の主要SNSinstagramfacebook、TikTocやYoutubeなども含めて)も割とかなり気持ちが悪い。

はてなのサービスは昔からずっと気持ちいか別に今更というところもあり、この2年ぐらい、はてなブックマークを見ることが相対的に増えている。

ブクマの最大の良いところは積極的拡散機能がないことで、サービス自体過疎化(というかローカル化?)も相まって、「よくわからん輩に謎の解釈をされ、それが何万何十万のよくわからん人にみられる」ということが、あまり起こらないのが良い(たまには起こるがまぁ人間世界なので当然ではある)。

久しぶりに、XでTLを眺め、かなり久しぶりに(半年以上ぶりだった)ポストしたのだが(NHKとあるドキュメンタリについての感想)、思っていたよりも過激にかつ広範にハレーションを起こしてびっくりした。基本的にはあまり活発なアカウントではないのだが、イーロン以降のインプレッションの「爆発の仕方の良くなさ」を実感した。

好意的な、親和的な反応は埋もれやすい。埋もれる理由は、陰謀系や左右共に極端な人たちのそれぞれのコミュニティにいるそれぞれのインフルエンサーがが私のポスト発見するや否や群がってくるから。そこにあったのはコミュニケーションではなく散弾銃での銃撃戦と言った様相

悪徳保安官がのさばっている荒野の街には荒くれ者のギャングしかいない。

今よりももっとtwitterInstagramを楽しんでいた頃(サービスインから2013年ごろまでか…)は、たまにバズったことはあっても悪意が殺到するということはなかったし、むしろバズるのも楽しかったんだけどね。

火元のインフルエンサーはこの人だなというのは予測がついたのでTLを覗きに行くと、思いくそ極右系の陰謀論者で割と重度のヘイター女性外国人上級国民などに対する)のようだった。そしてとにかくリポストが多く、「彼自身言葉」というようなものはどうやらYoutubeに連動している。Youtubeで稼ぎたいんだろうね…とと思いつつ見に行くと、空疎で空洞的(中身がない)なのに煽情的な語りでうんざりする。別の方向(左翼系)のインフルエンサーのTLも同様にリポストだらけ、そしてその左翼インフルエンサー伝いで増えたリポストは一様にプロフ欄に「共産党支持」と明記している一群で、こっちはこっちで極右陰謀論者と似たり寄ったりの気色悪さだった。

彼らインフルエンサーのリポストを見たであろう「リポスト者」の多くは、TLがリポストだらけで、フォロアー数が少ないアカウントが多かった。「そうか、なるほろ、つながりたいんらよねー」とろれつが回らないような感情になりつつ、とにかく、何というか、生の実態の無い(働いたりご飯をたべたりたまには遊びに行ったりなどの生活の跡が見えない)、ただの過剰で過激感情「だけ」が並んでいるTLがとても気持ちが悪くて、火元のポストを削除。

元の自分ポストは、Eテレのドキュメンタリ「フェイクとリアル 川口 クルド人 真相 https://www.nhk.jp/p/etv21c/ts/M2ZWLQ6RQP/episode/te/8ZVZ4PZ41V/」という番組を見たとき感想川口で起きている「クルド人ターゲットにした何か」について追った番組だった。

クルド人レストランを外から撮影、ただ歩いているだけのクルド人と思われる人に大声で話しかけて反応してきたところを撮影、荷下ろし中のトラック警察通報するなどの「活動」を繰り返している都内在住の男性(顔出し)と、クルド人と車の運転喧嘩になったこからむしゃくしゃしてSNSヘイト活動してたがおかしな奴らが街に集まってきたのでもうやめたという男性(顔出し)のインタビューを見て、特に、前者の地の足についてなさと、一方で行動の積極的さや熱情のバランスの悪い感じが何かぞわぞわする…とかそんな感じの内容だったと思う。

ちなみに、番組では、クルド人とは何か(武装組織であるクルド人労働者党PKK)の話や、難民化した背景、トルコではデモ参加者でも投獄され得ることなど)について、またクルド人生活様式と日本のそれとの違いといった異文化確執ヘイトの大きなうねりのきっかけになった病院での騒動ヘイトデモに対抗して汚いヤジを飛ばしクルド人などにも取材をして、必ずしも「クルドカワイソウ・ヘイトダメゼッタイ」という内容ではなかったと思う。

川口クルドヘイトデモを行っている人の大半はヘイトデモ禁止条例が出来た川崎から追い出されてきたヘイターではないか、また、デモ参加者の大半は都内在住という取材内容もあり、まぁそうだろうなと思っていたことが本当だったのかなーとも思った。日本におけるalternative rightは、立花なんとかとかが扇動して何かが動く程度には既に十分に肥大化している。怖いね

と、まぁこういう謎のインプ増加被害あんまりほとんど)起こらないの点が、はてなのサービスは好ましいなと思う。まぁ元々はブックマークサービスなわけで「つながりたい度」を高める設計になってない&ネット限界集落、寒村だからはてな社にはこののどかインターネット限界集落をどうか守ってください、という気持ちである

どうでもいいがYoutuberって、どうでもいい平和ネタでも語り方が煽情的で、かつ広角カメラなのに人間が寄って撮っているケースが多いのか昔流行った「かわいいわんこの鼻でか写真」みたいな感じになっていたり、画面転換がいちいち回転したりして、うっとうしくて3分は見続けていられないなと感じる。有名なyoutuberやタレントYoutubeを見ていてもそう思うことがあるので”ネット動画制作作法”なんだろうなとは思うが。

あの作法が当たり前になっていくと、現実だと過集中的というかシゾイド型の良くない方向に行きそうで怖いね

2025-04-07

anond:20250407205958

無産とか言い出すとふたばちゃんねるの痛いオタクみたいだなって思う

ふたばちゃんねるの人間臭いから増田に来ないでほしいしXにも来ないで欲しい

外部の人間ふたばに来たらうるさい癖に自分等は限界集落で狂った認知とノリそのままで外に出てくることあるから

2025-04-04

日本だったら大炎上オールピープル

現代の姥捨て山、老人ホーム実質的に遺棄された老人がブチ切れて反乱を起こす映画

 

明らかにジョージ・A・ロメロの影響を受けている作風

無気力生ける屍のように過ごしていた老人達が突然ブチ切れて若い村人を襲い始める

ゾンビってだいたい小汚くて知能も低くて動きも鈍いじゃん?

死にかけの老人ってだいたい小汚くて知能も低くて動きも鈍いじゃん?

この映画では生ける屍としての老人=リビングデッドロメロのリビングデッドゾンビ見立てていて

ヨーロッパってそういうエッジの利いたことするよなって思った

日本でやったら人権派ツイッタラーがブチ切れして大炎上しそう

まぁ、老人はゾンビよりは知恵があるので武器やたいまつを使うので

絵面的にはロメロのゾンビっていうよりはバイオハザード4のガナードに近いか

 

今作では予算あんまなかったのを「ほぼ老人しかいない限界集落」を舞台にすることで

主人公家族+親戚+友人くらいしか一般人を出さないことで回避していて賢い

 

画面に映るのは実質その村の話だけなんだけどOP映像ラジオニュース

世界中老人ホームで反乱がおこっている」ということが知らされる

うーん、老人のほうが圧倒的に多い田舎はともかく、都会では警官隊に勝てそうにありませんねぇ

 

なぜ老人が反乱を起こしたのかは明確には示されないが、

「老人を敬え、おまえらもいつかそうなる」という本の一説が引用されていたり

「こうなる前になんかできることあったよなぁ」みたいなモノローグが入ったりするので

老人をリビングデッドにするなというメッセージは感じた

世界安楽死合法化すべきですな

2025-03-29

地元のために公金を使うこと


東京の西半分に住んでいる。田舎の方である

数年前に土木建設業引退した。ほぼ一人親方だった。一応は、人を雇っていた時期もある。

弟子が二人だけいた。今は独立して両方とも23区内で働いている。

この業界は、雇用というよりは元請け下請け関係がメインである工事業務になると、必ずといっていいほど施工系図が出来上がる。

タイトルのことだが、数年前にあった暇空さん関係ニュースで言うと「公金チューチュー」に関係する。正当な目的での。

私は、地元のために働いた経験が長い。本業土木(主に河川林業)で稼ぎつつ、休日には地域社会のために働いてきた。災害発生後の維持修繕工事を茶菓子程度で請け負ったこともある。

だが、その中で「これはちょっと?」と考えざるを得ないこともあった。相応の年月が経ったし、私も増田を利用して長い。そろそろ一筆、したためてみたいと思った次第である

主に2つある。1つは公共工事のことで、もうひとつ自治体運営するイベントでのことだ。

推敲は何度もしたけれども、増田日記は書き慣れてない。ご容赦を。





(以下本題)

それこそ未成年の頃から林業に携わってきた。両親が小さい土木会社をやってたから、小学生から間伐や林地測量の手伝いをしていた。中学に入っても、工業高校に入っても、それはずっと続いた。

そんな日々を過ごして、下積みを経て独り立ちできてから自分は、まあその……地元では『それなり』くらいの地位事業者になれた。具体的には、サブゼネコン(竹中工務店などから仕事をもらう地元土建会社)から下請け現場を任せてもらえるくらいである。

そして、親父が亡くなった頃だった。ちょうど東京都が山や森林を守ったりして、住民の憩いの場として生涯学習の場にする動きが始まったのだ。その流れで、うちの会社にも森林整備系の業務地元自治体から流れてくるようになった。

いわゆる随意契約で、うちの会社地元密着型かつ使いやすい(≒言うことを聞いてくれる)ということで、仕事をもらえるようになった。「言うことを聞いてくれる」と書いたが、こちとら地元のために地方自治体(役場)を利用しているだけである

さて、土木建設林業系の仕事は、自治体発注だと地元企業優先が基本であるあなたが住んでいる市区町村田舎であれば、絶対に近い確率でそうである

ある秋の終わり頃だった。倒木の解体処分業務地元自治体から請けたのだ。里山の奥の方にある「昔は限界集落じゃなかったんだろうな」という集落林道があって、その付近には森林浴にバッチリ雰囲気自然公園があった。

その自然公園に、はるか山の上から松の大木が転がり落ちてきて、その途中にあった小径木も巻き込んで、公園内にドカンと横倒しに鎮座していた。それらの樹木バラバラに玉切りしてから処分するというのが自治体から依頼された仕事だった。

自治体から依頼された仕事」とは言ったが、実際のところは、素人自治体職員にいきなり現地に呼ばれて、「この樹木対処してもらえませんか?工法はお任せで」と言われたから、それなりのやり方を提案して見積書を提出したのである

それから二週間ほど経って、仕事を終えた自分は、完了報告書類を自治体発注窓口に持っていったのだ。写真帳も添えて。それで、完了検査を受けるつもりだった。見たところ一般事務職場から発注だったので、現地確認はナシで写真帳だけで検査になると思っていた。

その際自分は、窓口の自治体職員にこう告げたのだ。

「今回、当初契約よりも〇十万円少ない額で請求します。切った樹木は、そちらの追加注文で、ごみとして処分できない(※1)と契約締結後に聞いたので、玉切りして現場の隅に重ねてあります。あとは重機リース料ですけど、うちの近所にある会社が一日リースで借り受けたユニックを、うちで最後だけ使わせてもらったので請求しません(※2)」

※1 都のルール?で切った樹木ごみ処理できないらしかった。よく覚えてない

※2 田舎にある会社同士だとありがち

そしたら、あの日の窓口でのやり取りを思い返す限り、その職員発注者)はこう言ったのだ。

「実は、今回は特殊パターン仕事で。東京都の全額補助金なんです。最後一円たりとも残してはいけない、返してはいけないという都から指導なので。当初の○○○万円で請求をお願いします」

「変更契約しなくてよい?」

「いいです。特殊案件ですので」

だってさ。

「本当にいいのか、後でどうなっても知らんぞ」と感じたのだが、当時は子どもがいて、正直お金がほしかった。その○十万円は、全額自分利益になった。都民税金なんだが、ありがたくうちの子大学学費用に使わせてもらったよ。

これが公金チューチュー?の1件目である自分から吸いに行ったわけじゃないけどな。いわゆる棚ぼたである。なお、これは誰にも迷惑がかからないと思ったから話してる。十年以上も前のことなので。証拠だってとっくに雲散霧消している。



一般市町レベルだとこんなもんだが、契約相手東京都になるとこうはいかない。

都の場合は、話の相手がほぼ必ず林業技師になってしまう。それか、専門分野の知見のある事務職員。彼らは知識をもったうえで、伐採業務価格決定を標準歩掛(ぶがけ)でやってくる。

標準歩掛というのは……IT業界でいったら人月計算みたいなものだ。はてなブログで、偉そうな感じのメルカリとかスマートHRとかマイクロソフトとかのIT技術者が、フィボナッチとか何とかで、科学アプローチで工期の見積りとかしてるだろ?

標準歩掛は、それに近い。要するところ、Aという植生の地形で、Bという仕事を、C人でD時間かけて行って、一日あたり単価はE円(※単価は非公表)、みたいな国が定めた標準マニュアルがあるのだが……たとえ随意契約でも、それをベース価格納期交渉をしてくる。

こっちが「それは違うのでは。あなた達は実際に現地を見ましたか?」と言っても、「これが公共工事ルールですからだってよ。頑として譲らない。「今回そんなに作業員は出せない。赤字になるかも。上司を出して」と伝えても「協議済みのことです!」とか言うのだ。本当にそうなの?

こっちは大学も出てないし、学生時代に専門的な林業土木勉強をしていない。専門資格は持ってるけど、相当昔に取得したものだし。試験も難しくなかった。高卒でも勉強すれば余裕だった。

小さい会社場合は、公共工事でも標準歩掛による積算ではなくて、実際に地形を読んでの見積作業をその都度行うのがキホンである。それで十分通用する。どうしても専門知識や機材や測量図面必要になったら、地元にも一応、東大の院まで出てる人がやってる個人会社があるので付き合いで依頼する。



それでも意地や矜持がある。相手が都だからって、引けないこともある。

一度だけだが、林業系の指名競争入札で、入札前にうちの地元じゃない会社が現地確認(下見)に来ていたことがあった。東京23区の街中にある測量設計専門会社だった。

この案件も、先に挙げた森林活動を盛り上げる感じで都がやっている事業の一環である。知らない会社が現地確認に来て山林に入っていたということは……地元じゃない会社がその測量会社に依頼して、自分たちが入札に入るための準備をしているということである

その時分に、うちの地元会社が協力しあって、ようやく見つけたよ。その工事の入札に札を入れそうな工事会社を。

やはり街中にある会社だった。皇居からそこまで離れてないところにある業界中堅どころである。うちの百倍以上は規模がある。

それで結局、迷いはしたのだが……声をかけたんだ。地元会社7社くらいで。要するところ、「あの仕事はうちの地元から、毎年この類の森づくりの仕事はうちの地域会社が取っていて……」と、懇切丁寧に、その会社にまで出向いて説明をした。

決死覚悟だったよ。こんな勝負に出たことはない。まさに血の誓いだった。昔のゲームに、七栄養っていう7人のキャラクターが出てくるのだが。まさにあのレベルの、問答無用の一体感だった。

そしたら、その会社は「今回は引く」と言ってくれたよ。その後、入札システムからのお知らせで、都からその入札案件公示された通知があった。「これが……あの現地確認のやつか!」と思った。ビビときたよ。業務場所はまさにあの、測量会社が下見に来ていた山林である

うちの会社も、予定価格に近いところを見繕って札を入れた。数週間が経って、結果が来たのだが……いい方に予想が当たってくれた。例のあの工事会社は、予定価格とはやや遠いところで札を入れていた。「お前らに言われたくらいで入札辞退はしないけど、今後を考えて一応は配慮した」というメッセージだと感じた。



仕事の方は、地元企業で入札案件を取った会社が、入札に参加したほかの地元会社下請けを出して、例年同様に地元に貢献するかたちで仕事を終えることができた。

談合なのか?と言われれば、形式上はそうなのかもしれない。でも、街中にある会社がこの案件を取っていたら、地元住民意見を聞かずに、都が発注した業務仕様書どおりに粛々と進めたに違いないのだ。地元企業が取ったからこそ、地域に寄り沿った施工ができた。

談合は如何なる場合でもダメだって、それは国や都が言っているだけだ。

談合は、フツーはダメだと思う。そう思ってる。うちらが払った税金民間企業に不当に持っていかれるのは我慢ならない。けど、それが必要な場面というのは、昔も今も今後も、ずっと存在し続ける。それだけのことだ。

今はどうなっているのだろうか。

うちの会社の方は跡継ぎがいなくて、自分自身も持病がひどくなったので引退した。今だと、趣味レベル地元住民から仕事を請けることならある。

情報はそこまで入ってこないけど、都もそのあたりは【わかってる】んだと思う。そうじゃなかったら、道路維持管理業務とか、いつも特定企業群(メンツ)が順々に請けているなんてありえない。談合にならないように、都が入札の指名うまいこと調整しているのだ。

「また入札情報をアップしたよ。メンツは大体わかっているよね? いつものように、ルールに従って契約相手を決めますよ。業者間でいろいろあるかもしれないけど、都は責任をもちません。自己責任でやってください」

都のスタンス、いや、どの自治体もそういうスタンスで入札のお知らせを送っている。

いっそ、入札とかするんじゃなくて、信用できる会社があるんだったら、民間企業みたいに堂々と特定会社だけ指名すりゃあいいのに。そしたら、談合なんて不正は起きようがない。と、半分老人の立場で思ったことを述べてみた。これで1つは終わりだ。





2つめは、ウォーキング大会でのことだ。

うちの地元では、もう何十年も昔から続いているイベントがある。ありていに言うとウォーキングであり、実態は何でもアリの徒競走である中高生スポーツクラブの子トレイルランをするし、ご老人だと健康志向の長距離散歩となる。

うちの地元には、初心者でも歩きやす登山道がある。そのウォーキング大会では、目印になる公共施設からスタートして、山々を登って降りて、平らな道を突き進んで……を繰り返して、最遠で十数キロ以上も離れた先のゴールをめざす。

イベント中は、子ども若者、老人、家族連れなど多くの人で賑わっている。辺鄙地域とはいえ東京に住んでいてよかったと思うのはこれである

遠く離れた田舎の方だと、素敵な山麓はあるのだろうが、こういう催しを開いても参加者が来ないのだろう。ここは腐っても東京である。人がたくさん来てくれる。

自分が住んでいる地域町内会の一部組が、その自治体が開催するウォーキング大会スタッフ役割を務めていた。

大会運営事務局は自治体担当部署なのだが、うちの町内会の組が、ウォーキング大会の休憩地点で料理を振舞うのである地元料理ベースに、毎年メニューが違っていて、うどんの年もあればそばの年もあるし、芋煮の年だってあった。

とにかく、腹を空かせたウォーキング大会参加者に昼ご飯を振舞うのだ。そのために自治体から現金をもらって、その年に相応しい料理を作る。お金はもらっているものの、割に合わないのでボランティア活動だと思っていた。



しかし、ある年のこと。考えさせられることがあった。

ウォーキング大会が終わると、自治体からもらったお金で何を買ったのか報告する必要がある。自分はこういう作業はニガテなんで、町内会でそういうのに詳しい人に会計報告をやってもらう。自分がその組の一応代表なので、自治体とのやり取りは全部自分がやっている。

会計報告を終えた後、自治体担当部署から電話がかかってきた。どちらかと言うと苦情だった。電話と合わせて、ご丁寧にメールまで送ってきた。

メールの内容】

・収支計算書の明細欄に「アサヒビール1ケース」とある

領収書にも酒類おつまみ?の記載がある

芋煮の準備や提供中、あなた達がお酒を飲んでいたのを職員が見ている

・何十年も続いているようだが、今後は自粛願いたい

公文書公開請求があると、あなた達の個人情報特定される危険がある。ご了承を

・毎年、渡したお金の余りを通帳に入れているのか?

・あれは参加者が払ったお金の一部である。できれば返していただきたい

うん、まあ……違和感はあったよ。

それこそ、子どもの頃からウォーキング大会スタッフをやってるけど、親父やお袋やその地元仲間は、料理準備中も、提供中も、片付けた後も、お酒を飲みながらご機嫌な感じでやっていた。自分らもそうなっただけだ。

あのビールおつまみを、自治体からもらったお金で買ってるのは知ってたよ。若いからずっとだから感覚がマヒしてたのかもしれない。

それじゃなくて、今いきなりその場面(参加者に振舞う食材購入費で酒を買っている)がやってきたなら、おかしいって思うことができたのかもしれないな。

結局自分が、その自治体担当者の人とやり取りをしていった。

うちから具体的にどんな内容を返したかは言わないけど、あの時の自分はすごく怒っていたよ。自分町内会バカにされてる気分だった。人件費無償で、公共行事のお手伝いをしたのに。せっかく、一生懸命ウォーキング大会参加者地元料理を振舞ったというのに。

たかだか、自治体職員から渡されたお金ビールを買ったくらいで、それは町内会スタッフ鼓舞する目的だったのに、「余計なことしやがって」と思っていた。実際、あの時は自治体担当部署に乗り込んでいったよ。町内会長も一緒に連れて。当時の自分40代で若かった。まだ青臭いところがあった。

自治体との話し合いの場では、相手方の幹部職員も交えて懇々と話を進めていった。逐一結果は書かないが、その後も参加費でお酒を買うのは黙認してもらえることになった。ただし、町内会の通帳に入れていたお金の一部を返還することになった。





長々と書いた。今読み返してみたけど、日本語ヘッタクソだなあと、いい年になった今でも思う。

公金をどう扱うかって、難しい問題だと思う。増田利用者でも、地元町内会自治会)で役員をしてる人はいるだろう。自分が住んでる市区町村からお金をもらうこともあるのでは? どんな使い方がいいのか、迷うこともあるんじゃないかと思う。

そういう人向けに書いたとかではないけど、この体験談がどなたか思考きっかけになったのなら幸いである。

2025-03-27

限界集落殺人事件

推理小説みたいで警察ウッキウキ捜査しそう。 警備業やってたら人生で一度位は「犯人はこの中に居る!」って言いたいよなww

2025-03-20

anond:20250320141000

農業は嫌

農業やりたい」って人は、けっこういる。

「クソ田舎人間関係は無理」という人も、たくさんいるが。

工場勤務は嫌

なんだったら「私大文系だけどライン工になりたい」みたいな人さえ、けっこういる。

パワハラ上等コンプラ無視町工場は勘弁です」という人は、山ほどいる。

 

このあたりの問題人手不足で解消されてマッチングするようになる、という人たちもいるけど、自分眉唾だと思うなあ。

田舎限界集落は、どれだけ若い人が足りなくなっても奴隷以外は受け入れなかったし。

2025-03-17

いまアメリカで「ラウンドワン」人気が止まらない

判るよ。アメリカ地方なんて何も無さすぎて日本限界集落以上だからな。銃持ってたら死にたくなるレベル

2025-03-10

自動運転実証実験って都会じゃなくて、山間部とかの限界集落でやってんのかな?

必要なのはそっちのほうだよな

2025-02-25

anond:20250225213159

公立高校のどういうところが潰れてるのかなあ

もしかして私立も寄り付かない限界集落高校だったりしない?

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