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「蛍光灯」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 蛍光灯とは

2025-05-31

公務員予備校講師してるけど限界

※現役会社員です。身バレ防止のために小説風にしてます

普通に体験談を書いて、Geminiに小説にしてもらいました

※書くのは非常識だとは思いますが、それくらい罪悪感が強いです



収容人数40人程度の教室の中で、教壇上にある蛍光灯の白い光が、『スーパー過去問ゼミ』のテキスト文字を無機質に照らし出す。俺は増田、三十代半ばである都内にある某公務員試験予備校で、もう八年以上も予備校講師をしている。担当は主に面接対策論文指導だ。

今もこうして夕方以降の時間帯に、19~23才程度の若者向けに、公務員試験合格するための要諦指導する日々である

採用から数年間は以前は筆記試験だけの指導をしてたが、幸いにも早めに昇進することができた。筆記以外の面接とか論文なんかも指導するようになった。正直、新卒予備校入社した人よりもスピード出世である

増田先生。この間の模擬面接フィードバックの文ほしいんですが!」

休憩時間になると、熱心な受講生たちが俺の元へ寄ってくる。彼らの目は真剣のもの

公務員という安定した職を、社会に貢献できる仕事を求めて必死努力している。その情熱は本物だし、俺も全力で応えたいと思っている。表向きは。

正直に言う。俺はこの仕事限界を感じている。

公務員になりたい、という彼らの動機は様々だ。「親が安心するから」「福利厚生がしっかりしているから」「クビにならないから」。もちろん、「住民のために働きたい」という崇高な志を持つ者もいる。残念ながら少数派だ。

問題は、明らかに公務員という仕事に向いていない、と感じる人間が少なからずいること。先ほど熱心な~と書いたが、熱心な子というのは、10人中で2人もいれば多い方だ。

例えば、先日の模擬面接でのこと。鈴木君(仮名)は、典型的な指示待ち人間だ。質問に対して自分言葉で考えを述べることができず、用意してきた模範解答を棒読みするだけ。

「もし、あなた判断対応しなければならない緊急事態が起きたらどうしますか?」

って意地悪な質問をすると、彼は完全にフリーズした。こんな人間が、災害時や突発的なトラブル最前線に立てるだろうか。市民安全を守れるだろうか。

あるいは、佐藤さん(仮名)。彼女コミュニケーション能力に著しい欠陥がある。人と目を合わせるのが苦手で、声も異常に小さい。グループディスカッションでは一言も発せず、ただ俯いているだけ。

こんなんじゃ、窓口業務市民と円滑なやり取りができるとは到底思えない。クレーム対応など想像するだけで恐ろしい。

他にも、社会情勢への関心が驚くほど希薄な者、責任感が欠如しているように見える者、平気で嘘をつく者。挙げればきりがない。

予備校事務窓口でもそうだ。たまに、はてな匿名ダイアリーでもさ。「クンニ」とか「テクウヨ」とか「下方婚」とか「売国先生」とか意味わかんねえコメントしてる人がいるじゃん。

たまに彼らの長文コメがあっても、何を言ってるのかわからない。話の内容が伝わってこない。そういうレベルの受講生が普通にいるのだ。

おいおい、なんだ?面接試験では「私の長所クンニです('ω')」とか「少子化を防ぐためには下方婚を増やす必要があります」とか答えるのか??

こういう人は、公務員になってはいけない!と断言できる。いや、仕事からやるけどさ……合格すれば俺の実績にもなる。



というわけで、彼らがもし、この予備校で叩き込まれテクニックだけを頼りに、運良く筆記試験突破し、面接を乗り切ってしまったら?そして、どこかの国の地方支局とか、市役所県庁職員になったとしたら?

想像するだけで背筋が寒くなる。迷惑を被るのは、まぎれもない住民さんである煩雑手続き、待たされる時間、要領を得ない説明、そして、いざという時に頼りにならない行政サービス

彼らのような「不適格者」が公務員になることで、社会全体の不利益につながるのではないか果たして、俺は社会のためになる仕事をしているのか。

これって、数年前にはてなブログ書評(基本読書の人など)で話題に上がったブルシット・ジョブではないのか?いや、ブルシットはまだ畑の肥やしになるからいいが、俺の場合は、もはや反社会性すら帯びている。

だが、俺の仕事は彼らを「合格させる」こと。それが予備校講師としての使命であり、存在意義なのだ

彼らがどんな人間であろうと、筆記試験で点を取る方法を教え、面接で好印象を与えるテクニックを叩き込む。弱点を隠し、長所を最大限にアピールする方法指導する。

鈴木君、緊急事態質問には、まず『冷静に状況を把握し、上司に報告・相談します』と答えるのが定石だよ。自分判断を求められていてすら、まずは組織として対応することを強調するんだ。それが公務員試験ではポイントが高い。いいかい、あなた言葉は、組織言葉なんだからね」

佐藤さん、声が小さいのは不利だ。面接官に聞き返されるだけでマイナス評価になる。呼吸を意識して、大きな声を出す練習をしよう。アイコンタクト大事。難しいなら、相手の鼻のあたりを見るといい」

まるでペテン師のようだ、と自分でも思う。騙している先は霞が関にある官公庁や、うちの予備校のほどなくにある東京都庁、そのほか地方自治体。ものすごく女衒的で、ありえないほど罪深い。そんな仕事だ。

俺は、本当は適性がない人間に、あたかも適性があるかのように見せかける技術を教えている。彼らの合格は、俺の指導力の証明であり、予備校の評判に繋がる。給料だって、それによって支払われている。

俺が面接指導した子は、この八年間で、新人時代を含めると……少なくとも300人を超えている。延べ人数でカウントしていいなら、千人を超えている。ナンパ自慢の人数かよ。

このうち、予備校から増田君の寄与があった」と見做されたのは100人程度。その中に、筆記の模試がぼろくそだった人が含まれるのはいい。本人の努力の結果だからだ。教師名利に尽きる。だが、その中には、前半あたりで述べた「不適格」な人間を相当数含んでいる。それが今でも後悔になってる。

正直、公務員試験面接なんて、一部の難関(国家総合職裁判官都庁・労基や財務など国家専門職)を除けば、パターン暗記で対処できる。

うちの予備校が、毎年人事院都庁特別区情報公開請求(※)して、個人情報を黒塗りにしたうえで採用試験実施要領の資料提供をいただいているのだが、試験の要領的に……「面接官は完全な機械的採点をしている」ことがわかっている。民間企業に比べると、○○だったら何点とする、みたいな基準がはっきりしている。

なんでそうなるかというと、「公平性」を保つためだ。公平・中立平等を基礎基本とする彼らにとって、それはとても大事ことなのだ。

彼ら面接官というのは、管理職クラスではあるものの、これまでの人事経験はほぼゼロである。そんな人達たかだか数時間研修で「面接官」にするには、面接試験を(初心者向けに)完全構造化するのである。結果として、相当無難な採点基準での面接試験につながるというわけだ。

※…試験実施要領を公開してくれる官公庁もあります地方自治体だとあまり公開してくれない。よって、若手の予備校講師国家地方を問わず公務員試験(作文・面接含む)を受験してデータを得ることもあります。私が若手の頃ですが、都庁特別区採用試験合格したことがあります



先ほどの「ブルシット・ジョブ」という言葉だが、つい先日知った。クソどうでもいい仕事、とでも訳すのだろうか。社会にとって何の役にも立たない、むしろ有害でさえあるのに、なぜか存在し、給料が支払われている仕事。まさに、俺の仕事のことではないか

社会に貢献したい――という純粋気持ち公務員を目指す若者応援したい。その気持ちは嘘じゃない。しかし同時に、明らかに不適格な人間テクニックだけで公務員にしてしまう手助けをしている。

やっぱりこれは、反社会的な行為と言っても過言ではないのではないか

良心が痛む。毎晩、寝る前に罪悪感に苛まれる。俺が合格させたあの学生は、今頃どこかの役所で、市民迷惑をかけているのではないか。俺の指導が、誰かの不幸を生み出しているのではないか

辞めたい。心の底から思う。こんな矛盾と罪悪感を抱えながら、これ以上仕事を続けるのはちょっときついかもしれない。

でも……辞めたところで何ができる?俺には、この予備校講師という仕事以外に、特別スキルがあるわけではない。転職先がすぐに見つかる保証もない。家族がいる。生活を考えると簡単決断できない。

先週もまた、俺は教壇に立ったのだ。第二次試験採点対象になる論作文試験の全体講習である

目の前には、期待と不安の入り混じった表情で俺を見つめる受講生たちがいた。彼らの未来を、そして、彼らが関わるであろう住民未来を思って、俺は重い溜息をついた。

ハイ!じゃあ今日論文対策、始めま~す! みんな今日気合入ってんねぇ~(^^)」

笑顔が張り付けて取れない。

作り笑顔とともに、俺は講習用のテキストを開いた。

この罪悪感から、いつになったら解放されるのだろうか。

答えは見つからないでいる。

2025-05-16

万博の河瀨直美パビリオン

なんかシグネチャパビリオンで予約取れねーかってガチャガチャやってたらこれが取れてしまったので、河瀨直美大嫌いなのに行ってきたけどやっぱりダメだった。

なんだあれ……

最初に「気持ち悪い」って思ったのがアナウンスでいわれた「お帰りなさい」。メイドカフェすら行ったことねえのに、帰属意識ゼロのところで言われるとこのセリフこんなに気持ち悪いんだって思った。


パビリオンなどが廃校になった学校3校の木材で作られてるっていうのもなんだかなぁって。新たに長い寿命のある建物に使われるならともかく、寿命半年万博パビリオンに使われるだけなら「消費」とどう違うんだ?少なくともその辺は解説しないとダメじゃね?むしろ廃校万博のために3つ消えましたってそういう話じゃね?

中身はLEDだけど蛍光灯を摸しましたって照明も、まず蛍光灯照明装置に見えない。蛍光灯が裸で設置されて光ってる。チカチカもまったくしない。うーん、LED

メインの展示は、遠隔地にいる誰か(2名のうちどちらからしい)と、パビリオン入場者の中から選ばれた1名の対話を、遠隔地の誰かがしゃべってるのを大写しでスクリーンにってやつ。

遠隔地参加者って、日本役者全く知らないので誰か全くわからなかったけど、なんかの役者かそれに類する人っぽい。その人と、参加者の一人があるテーマについて会話するのを延々聞かされる。参加者の方は勿論素人なのでドモったりまともな返答にならない時もある。そういうの含めてのインスタレーションなのかもしれんが、いやぁ無いわ。素人の人責める気はこれっぽっちもないけどさ。

この展示の直前の映像でも色々気持ち悪い事聞かれて「あっ気持ち悪い」「また気持ち悪い」って思ったのを覚えてる。一番気持ち悪かったのが「今日は何人にありがとうっていいましたか?」みたいな問い。鳥肌たっちゃったね。ゼロだよ勿論ゼロ

幸せな人しか来ないのか万博は。そうかそうかもしれんな。しにてー

2025-05-02

はてな匿名ダイアリー通称増田

そこで繰り広げられる激しい言葉応酬、いわゆるレスバトルに終止符を打つことをテーマにした、しっとりとしたバラードを紡ぎます

 

(Verse 1)

夜の帳(とばり)が降りて 静けさが包む部屋

蛍光灯の淡い光 ただ一人見つめている

画面の向こう 喧騒が渦巻く世界

剥き出しの言葉たちが 傷つけ合う悲しみ

 

(Chorus)

もうやめよう 増田でのレスバは

冷たい言葉で 心を閉ざさないで

分かり合えないと 嘆くよりも

温もり探して そっと手を伸ばそう

 

(Verse 2)

それぞれの想いを 秘めたまま彷徨

言葉の刃(やいば)で 鎧(よろい)をまとう

本当は誰もが 孤独を抱えているのに

なぜ傷つけ合うの? 届かない叫び

 

(Chorus)

もうやめよう 増田でのレスバは

棘(とげ)のある言葉で 心を刺さないで

違う意見も 受け止めて

ゆっくりと語り合える日が来るように

 

(Bridge)

デジタルな壁の向こう側には

同じように悩み 苦しむ人がいる

顔の見えない相手に ぶつける怒り

いつか後悔の雨に 濡れてしまうだろう

 

(Chorus)

もうやめよう 増田でのレスバは

虚しい勝利に 何の意味があるのだろう

疲れた心を 優しく包み込み

ありのまま自分で いられる場所を探そう

 

(Outro)

かに流れ出す 涙の跡を辿り

いつか安らぎの光 見つけられると信じて

増田の夜に 別れを告げよう

かい心の灯(ともしび)を 胸に抱きしめて

2025-04-20

anond:20250420233905

自宅の天井から伸びたコード接続された30年物の蛍光灯LEDライトに換えるのに電工2種が欲しいなと思ったが、練習試験用の器材とテキスト受験費用で全部屋の引掛けシーリング設置費用を賄えそうなのでだいぶ躊躇してる

2025-04-19

お兄ちゃん、大好き

第一章 リビングの陽だまり——幼い誓い

 春一番が吹き抜ける午後、窓際のカーテンがふわりと膨らみ、干したばかりのタオルに淡い日差しが透けた。小学三年生の私・千春は、帰宅した兄・湊にランドセルごと抱え上げられ、ソファへぽすんと降ろされた。「今日も頑張った?」と頭を撫でる手の温かさに、胸の奥がぶわっと熱くなる。母に叱られた算数宿題も、クラスで言い返せなかった悔しさも、兄の笑顔一つで溶けていった。リビングに満ちる石鹸洗濯糊の匂いを深く吸い込みながら——私はこの人を一生守り、一生守られよう、と幼いながら胸に誓う。

第二章 音を立てて開く距離

 兄が中学に入り、部活で遅く帰るようになると、食卓に並ぶ椅子の一つはいつも空いた。母が「冷めないうちに食べなさい」と言うたび、私は味噌汁を啜りながら廊下の先を気にした。深夜、蛍光灯の下で英単語帳をめくる兄の背には、近寄りがたい影が宿っていた。「美緒、静かに」と囁かれるたび、胸の中で小石が転がった。子どもの私は、その小石に名前を付けられず、ただ足元で鳴る兄の成長の足音を数え続けた。

第三章 メール越しの声——市外への進学

 合格発表の日、掲示板に貼られた番号を見つけた兄は空を仰いで笑った。県下一の進学校、通学片道一時間半。私の「行かないで」は、騒ぐクラスメートの声にかき消えた。春の風が吹く玄関先で兄は「千春は強い子だろ」と頭を撫で、あっさりと黒い学生鞄を担いで出て行く。夕方カレー匂いしかない台所で、私は思わず携帯を開く——「今日どうだった?」。既読の横に「部活」「課題」「眠い」の三語。短い返事ほど恋しく、通知音が鳴るたび息を呑む日々が始まった。

第四章 塗り替わる世界地図——私の中学生活

 私も中学生になり、バスケ部で汗を流した。だけど練習後のシャワー室、タイルに落ちる水音を聞きながら、兄のことばかり考える自分に気づく。友達が「今度みんなで遊園地行こう」と誘ってくれても、私は曖昧に笑って断った。帰宅後、母に「お兄ちゃんは夕飯要らないって」と告げられるたび胸が縮む。兄と私の距離物理的なものだけではなく、生活リズム、語彙の選択、夢のスケール——地図全体が塗り替わるように拡がっていった。

第五章 高みを目指す風——兄と同じ大学

 兄の進学一年後、私は「湊の隣がいい」と進路希望欄に一行だけ書いた。担任は「姉妹兄弟で同じ大学は珍しくないさ」と笑ったが、動機の濃さまでは見抜けなかった。深夜、蛍光灯の明滅を睨みながら英単語を暗唱し、机に伏した額の下で涙と鼻水が混ざった。——お兄ちゃんの隣に並ばなきゃ私の世界未完成。そう思うほどに参考書の余白まで兄の横顔で埋まっていく。

第六章 一人暮らしという二人暮らし——ワンルームでの再会

 合格発表掲示板で番号を見つけるより先に、正門前で待ち構えていた兄に抱きついた瞬間、世界は再び等速回転を取り戻した。大学近くの築四十年のワンルーム、押し入れを改造したロフトに布団二枚。「家賃生活費、ちゃん折半だぞ」と兄は念を押したが、私の頭には花火のような歓喜しかなかった。狭い流しでインスタント味噌汁を作り、共有の机でレポートを書く。夜、ロフトの布団で横になり、「お兄ちゃん起きてる?」と囁くと「寝ろ」と小さな声。そのやりとりだけで心臓が跳ね、眠れない夜が続いた。

第七章 亀裂の手触り——兄の新しい世界

 五月の新歓期、兄は同ゼミの先輩・綾瀬沙羅と親しくなっていた。駅前カフェで偶然見かけたとき、兄が笑う横顔には私の知らない柔らかさがあった。帰宅後、狭い玄関で「ただいま」を言う兄の声が少し弾む。その裏にある感情を知らないふりをして「おかえり」を返すと、胸の奥で小さくパチンと弾ける音——それは嫉妬という硝子玉だった。

 夜中、机に伏せながらLINEの通知履歴を追った。画面に浮かぶ「今度のゼミ発表、手伝ってくれてありがとう!」「映画ポップコーンキャラメル派?」。私は震える指で既読もつけずアプリを閉じた。

第八章 病室で交わした本音

 七月、期末試験前の無理がたたり、私は高熱で倒れた。扁桃炎で点滴を受ける私の側で、兄は氷枕を替え、額を冷たいタオルで拭いた。ぼんやりする視界の端で兄の眉間が寄る。「千春、無理し過ぎるな」。私の唇は乾ききってうまく動かない。それでも「お兄ちゃんは……誰と映画に行くの?」とかすれ声で問うと、兄は少し目を見開き、やがて真剣な表情でこう答えた。

「……千春に嘘はつきたくない。沙羅先輩だ。でも、恋人とかじゃない。ただ仲間として誘われて——」

 言い訳のような説明を遮るように咳き込む私を、兄は抱き起こして背を摩った。「なぁ、俺は千春に甘え過ぎてたのかもしれない。けど俺たちは兄妹で、これ以上——」兄は言葉を飲み込む。点滴の機械音が病室に滲む沈黙を裂く。私は熱に浮かされながらも悟った。兄が私の「全世界」ではあっても、兄にとって私は「世界のすべて」ではないのだ、と。

第九章 掌に描く境界線

 退院して帰宅した夜、私は狭いロフトで兄と向き合った。裸電球が二人の影を歪ませる。「私、サークル入る。友達とも遊びに行く。……お兄ちゃん以外の毎日を持つ」。意地で張った声は震えていたが、兄は静かに頷いた。

「俺も就職考えなきゃいけないし、研究室プロジェクト本気出す。千春が自分場所を見つけるのは嬉しいよ」

 その夜初めて、私は兄の背中ではなく、正面から兄の眼を見た。そこには幼い日には見えなかった迷いと覚悟が交差していた。布団に潜り込み、細いロフトの梁越しに聞こえる兄の寝息を聞きながら、私は気づく。この人を一人の男性として愛してしまった気持ちは消えないけれど、同時に私は自分人生ハンドルを握らなければならない、と。

第十章 私の日々、兄の日々

 秋学期、私は文学研究会に入り、週末は古書店を巡るバイトを始めた。分厚い全集を運ぶたび腕が悲鳴を上げるけれど、店主の「助かったよ」の一言が嬉しかった。サークルでは同級生の新と意気投合し、文芸誌編集を任される。帰宅が深夜になり、狭い部屋に残る兄のブラックコーヒー香りが、自分の知らない兄の時間想像させた。

 一方兄はロボット制御研究室に配属され、週末は企業コンテストの試作機に没頭。リビングには配線だらけの基板、冷蔵庫には徹夜明けのエナジードリンク。顔を合わせれば「今日ギアが思った角度で回らなくてさ」「文芸誌特集、締切伸びそう」と、互いの話を交わし、笑い、すれ違う。寂しさは濃淡を変えながら残るが、どこか甘やかな痛みだった。

第十一章 再定義される「好き」

 二月、文学研究会合宿で雪深い山荘へ向かうバスの車窓に、私は兄の面影を探していなかった。かわりに隣席の新が差し出したホットココアの湯気を見て、「あ、兄と同じ匂い」とふと笑えて驚く。夜、薪ストーブの前で原稿をチェックしながら、新が真顔で言った。「千春、誰かに遠慮してない? 本当に好きなものを選びなよ」。

 帰路、携帯に兄から風邪ひいてないか?」とメッセージ。私は画面を見つめ、初めて返事を後回しにした。雪解け水のせせらぎのように、私の中の「お兄ちゃん大好き」が形を変え始めていた。

第十二章 卒業式プロポーズ——二つの告白

 春、兄の卒業式体育館ステージガウンを揺らす兄の背を見つめながら私は悟る。かつて追いかけた背中は、今や尊敬すべき一個の人間輪郭をまとっている。記念写真を撮る流れで、沙羅先輩が兄の腕にそっと手を添えた瞬間、胸に尖った痛みは走ったが、私は自然と微笑めた。

 式後、学内並木道で兄に呼び止められた。「千春、就職決まった。都内ロボットベンチャー。……それと、沙羅先輩に告白された」。兄の声が少し震えた。「答えは保留したけど、たぶん——」。私は風に舞う花びらを掴み、そっと指先で千切った。「お兄ちゃん、おめでとう。幸せになって」。驚く兄に背を向け、歩き出す足は震えたが、止まらなかった。

 一方私も、新から卒業まであと一年、俺と付き合わないか」と真剣に告げられた。夕焼けに染まるログハウスカフェで、私は一拍置き、首を縦に振る。ただし「まだ兄のことを特別に思っている自分がいる」と正直に打ち明けた。新は少し考え、「それを含めて、千春だ」と笑い、手を差し伸べた。

十三章 最後の夜——ワンルーム解散

 兄の引っ越し前夜、段ボールが積み上がった部屋でカップ麺を啜る。蛍光灯の明かりが段ボールの影を濃くし、狭いはずの部屋が異様に広く感じられた。「千春、この一年、一緒にいてくれてありがとう」。兄の言葉に私は笑い、「私こそ」と返す。

 夜半、ロフトに上がる梯子を見上げながら、私はそっと尋ねた。「お兄ちゃん、今でも私のこと、守りたいって思う?」。兄は真っ直ぐな目で「妹を守るのは当たり前だろ。でも千春が前に進むのを邪魔したくない。だから、守るってより、応援するかな」。私は梯子を一段上り、振り返り、にこりと笑う。「なら私は、あなたの一番のファンでい続ける。世界一のね」。

第十四章 分岐する二つの線路

 四月。兄は都内シェアハウスに移り、私はキャンパス近くの女性専用アパートへ。ガランとした新居の机に、文学誌の校正紙と、新からもらった栞付きの詩集を並べる。窓を開けると桜吹雪と同時に、遠くで電車の発車ベルが聞こえた。その音に、兄が乗った始発を想像しながらも、今の私は畏れより期待で胸が膨らむ。

 一方兄は新入社員研修に追われ、深夜に帰宅しては泥のように眠る毎日。それでも週末、動画通話を繋ぐと「ロボットアーム、ようやく規格通った!」と少年のように嬉しそうで、画面越しにハイタッチする私たちは、確かに兄妹であり友であった。

第十五章 小さな背中を押す掌

 夏、私はゼミ論集で最優秀賞を受け、教授海外学会への参加を勧められた。喜びと同時に襲ったのは、兄から離れて飛行機に乗るという恐怖だった。夜、通話でその迷いを口にすると、兄は一瞬驚き、そして静かに笑った。

「千春、飛行機の中でも俺のLINEは届くさ。大丈夫、怖くなったらメッセージして。……でもまずは自分が見たい景色を見てこい」

 受話口から聞こえる兄の声に、幼い頃のヒーロー面影と、同じ高さで語りかける同志の温度が重なる。私は涙ぐみながら、「行ってくるね」と告げた。

第十六章 旋回する眼差し——空の果てで

 ヘルシンキ行きの機内、私は窓外の雲海を見下ろし、兄の存在地球の裏側まで伸びる糸のように感じた。学会の壇上で英語発表を終えた夜、フィンランドの森を背にした会場ロビーで新が「よくやった」と抱き寄せる。その温もりの中で、私はようやく己の恋心が兄とは別の場所に芽吹いていることを自覚する。ロビーの片隅で兄にビデオ通話を繋げば、薄暗い日本の夜明けの部屋で、兄が寝癖のまま「誇らしいぞ」と親指を立ててくれた。

第十七章 再会、そして告白

 帰国翌日、私は兄のシェアハウスを訪れた。駅前桜並木はすっかり青葉に変わり、照り返すアスファルト匂いが夏の到来を告げる。兄の部屋に入ると、壁いっぱいに貼られたロボットアームの設計図が、昼下がりの光を浴びて銀色に反射していた。

「千春、どうだった?」という声に、私はスーツケースを置き、深呼吸。「お兄ちゃん、私ね——好きな人ができた」。一瞬、兄の眉が僅かに上がる。「そっか」と短く呟き、柔らかく笑う兄。「で、その人は俺に挨拶しに来るのかな?」。私は肩を竦め、「そのうちね」と笑い返す。手土産フィンランドクッキーテーブルに置き、二人で半分こした甘い味は、初めて兄と分かち合えた「恋の報告」の味だった。

第十八章 エピローグ——それでも「大好き」

 私の卒業式。袴姿の私は、門前で兄と写真を撮った。兄は背広の胸ポケットに小さなチューリップの飾りを挿し、「社会人二年目、少しは板についてきたかな」と照れ笑い。カメラフラッシュを受けた瞬間、私はふと思う。——この人がいなければ、私は空を飛ぶ翼を持てなかった。

 式後のパーティー会場で、新と兄が固い握手を交わす。私の恋人と、かつて世界のすべてだった人。その光景に胸が温かく満たされる。パーティーが終わり、夜風に揺れる街路樹の下で、私は兄に改めて向き合う。

「お兄ちゃん、大好き。だけどそれは、私が私であるための、永遠合言葉

 兄は優しく頷き、子どもの頃と同じ仕草で私の頭をくしゃりと撫でた。私はその手を振りほどかず、ただ目を閉じて春の匂いを胸いっぱいに吸い込む。そうして再び目を開けたとき私たちは同じ高さで未来を見ていた。

——終わり——

2025-04-17

ふたつの画面を手に入れた日

片頭痛持ちだと打ち明けると、「あ〜、わかる〜。私もたまに頭痛くなるタイプ〜」と気軽に返されることがある。うん、いや、うん、それはそうなんだけど…ちょっと違うのよ、たぶん。

目の奥がギュッとつかまれて、そのまま後頭部までずるずる引きずられるようなあの痛み。蛍光灯の光がナイフに見えてくるし、誰かの笑い声さえノイズに変わる。そう、世界が“うるさい”のだ。うるさくて、まぶしくて、重たくて、うんざりする。

そんな私が、ずっと憧れていたものがある。

——デュアルモニター

でた、意識高い系代名詞。なんなら「スタバMac」よりも“できる感”が強い、あの2画面体制。だけど、まぶしい画面が2枚になるなんて、片頭痛持ちにとっては拷問しかなくて、私にとっては夢のまた夢だった。

ところが最近治療が効いた。予兆も減ったし、薬もよく効くようになってきた。ふと、思ったのだ。

「……もしかして、2画面、いけるんじゃ?」

思い立って、小さなサブモニターを買ってみた。ほんとに小さい、13インチ。慎重に、やさしく、まるで“新しい住人”を迎えるみたいにデスクに設置した。

結果。

使えた。ちゃんと、2画面を、使えたのだ。

Photoshopでメイン作業しながら、サブに参考画像Googleドキュメントを開きつつ、もう一方で資料をめくる。あのときの感動ったら、「この靴、走れる!」って言いながらお気に入りパンプスで駆け出すOLCMくらいドラマチックだった。いや、ほんとに。

それまで、世界を避けるように、なるべくまぶしくないところで、なるべく小さく生きてきた。眩しさを遮るためにサングラスをかけ、通知を切り、なるべく音を閉じて。調子のいいふりをするのも、あきらめるのも、どちらもそれなりに疲れる。

からこそ、この“画面がふたつある”というだけの、ささやかだけど革命的な変化に、ちょっと泣きそうになったりもする。

治療で良くなったから、ようやく「ふつうの人が当たり前にしていること」を私もできるようになった。ただそれだけなのに、「できない」時間が長かったぶん、ちょっとしたことがとても眩しい。

だけど、たぶんそれは悪いことじゃない。

ふつうが当たり前じゃなかったことを知っているからこそ、いまの“ちょっとラク”がちゃんと嬉しい。

2画面モニター。ぜいたくなんかじゃない。ただ、ずっと遠かっただけ。

いま、小さな画面がふたつ並んでるだけのデスクで、私はなんだか世界ちょっとだけリベンジできた気分でいる。

2025-04-15

オフィスって得意?苦手?

オフィスっぽいオフィスが苦手

蛍光灯が苦手

・白い机が苦手

清潔感が苦手

・遊びがないのが苦手

仕事以外しちゃいけない空気が苦手

椅子が苦手

・静かなのが苦手

散歩できないのが苦手

2025-04-08

anond:20250408222116

あお前そこ?そこだな?ちょっと黄ばんた蛍光灯のそこだな?待ってろよな今行くから。逃げんなよお前な。な?

2025-04-05

8番出口ライクを作りたい

(俺) 8番出口というゲームや8番乗り場というゲームがあります。これは、地下鉄通路電車の車内が移動してもあまり見た目に変化がないことを利用したギミックゲームです。そのような舞台となりうる、移動しても景色があまり変わらないような場所の題材を考えています。何かありますか?

(gemini) 「8番出口」や「8番乗り場」のように、移動しても景色があまり変わらない場所舞台にしたゲームの題材ですね。あの独特の不安感や異変を見つける面白さは、日常に潜む非日常を描くからこそ生まれものだと思います。いくつかアイデア提案させていただきます

屋内

オフィスフロア: 無数のデスクコピー機、給湯室など、どこも似たような風景が続くオフィス部署時間帯によってわずかな変化があるかもしれません。

病院廊下: 白い壁、整然と並んだ診察室のドア、点滴スタンド。静かで無機質な空間は、小さな異変が際立ちそうです。

巨大な倉庫: 無数の棚、積み上げられた段ボールフォークリフトの音。迷路のような空間で、同じような景色が延々と続くかもしれません。

地下駐車場: コンクリートの壁、蛍光灯、駐車された車。薄暗く、構造が把握しにくい場所は、方向感覚を狂わせるのに最適です。

ホテル廊下: 同じようなドアが並び、絨毯の模様も似通っていることが多いです。階数や部屋番号が混乱を招くかもしれません。

研究施設/研究所: 無機質な実験台、並んだ試験管、警告表示。機密性の高い場所という設定も、不気味さを演出できそうです。

データセンター: 無数のサーバーラックが並び、常に機械音が響いている空間温度管理された閉鎖的な環境は、外界との隔絶感を生み出します。

大規模なショッピングモールの裏側: 配管や空調設備がむき出しになった通路従業員用のロッカー、清掃用具などが置かれた、普段は見えない場所

屋外(限定的な視界)

トンネル: 車や電車で移動する際、単調な壁や照明が続くトンネル。出口が見えない不安感が漂います

工事現場の足場: 鉄パイプが複雑に組み合わされた足場の上。視界は開けているものの、構造が似通っていて迷いやすいかもしれません。

竹林: 無数の竹が密集し、視界が遮られる場所。風の音や葉の擦れる音だけが聞こえる静寂も、不気味さを演出します。

霧の中の道: 視界が極端に悪く、周囲の景色がぼやけて認識できない状況。わずかな手がかりを頼りに進むことになります

雪道: 白一色の世界が広がり、目印となるものが少ない状況。足跡けが頼りになるかもしれません。

乗り物の中

長距離バス: 夜行バスなど、窓の外の景色ほとんど変わらない状況。乗客の様子やアナウンス異変が潜んでいるかもしれません。

貨物船通路: 鉄製の壁や配管がむき出しになった、無機質な通路が続く船内。閉鎖された空間での異変は逃げ場がない恐怖を感じさせます

宇宙船の内部: SF的な設定ですが、白やグレーの壁、並んだコンソールなど、機能的ながらも単調な内装は、異変を見つけにくいかもしれません。

これらの場所舞台に、以下のような要素を組み合わせることで、より「8番出口」や「8番乗り場」のようなゲームが作れるかもしれません。

わずかな変化: 壁のシミが増えている、ポスターの向きが変わっている、聞こえるはずのない音が聞こえるなど。

ループ構造: 同じような場所を何度も通ってしまう、時間が巻き戻るような感覚

特定の条件でのみ現れる異変: 特定の行動を取る、特定場所を見るなど、条件を満たさないと現れない変化。

正解の出口/脱出条件が分かりにくい: 何が正常で何が異常なのか、どこへ向かえば良いのかが曖昧

プレイヤー不安を煽る演出: 視覚的な変化だけでなく、音、雰囲気登場人物言動なども含めて。

これらのアイデアが、新しいゲームの着想のきっかけになれば幸いです。頑張ってください!

2025-03-11

フォークリフト免許取っても仕事は止めておけ

人載せて蛍光灯交換みたいな現場猫案件マジで命令されるから

確率で言ったら100回やって1回転落する位だから、断ったら会社内で凄いバカにされると思うよ。

そんな事言ったらフォークリフト仕事自体出来ないと思う。危険連続から

いつ積んだ物が崩れるか判らんし、運び中に崩れるか判らんし、事故起こるかもかもだし、奇跡バランスで成り立ってるのがフォークリフト業務

悪い事は言わんから人殺しになりたく無けりゃフォークリフト仕事はやめておけ

2025-02-26

Claude 3.7 sonnetにAmazonが使える男が異世界に転生して食堂を開く話、を書いてもらった

これで最後にするわ

Claudeすげー

### Amazon特典付き!〜異世界でワンクリック食堂はじめました〜

#### 第一章 予期せぬ転生

「死因は過労死か...情けない最期だな」

天井から吊るされた蛍光灯を眺めながら、佐藤健太自分の死を実感していた。30歳、独身IT企業プログラマーだった彼の人生は、締め切りに追われる日々の果てに突然の胸痛と共に幕を閉じた。

気がつくと見知らぬ森の中にいた健太は、自分の体が若返り、服装も変わっていることに気づく。胸元に手をやると、何かが光っていた。取り出してみると、それは小さなクリスタルのようなものだった。

「これは...何だ?」

クリスタルに触れた瞬間、視界に青い光が広がり、謎のインターフェースが現れた。

異世界転生者特典:Amazonプライム会員(永久無料)』

「は?」

健太は目を疑った。画面には確かにAmazonロゴと共に、様々な商品カテゴリが表示されている。試しにクリックしてみると、確かに地球Amazonと同じように商品を閲覧できた。

「これ、マジで使えるのか?」

半信半疑で「懐中電灯」を注文してみると、『商品24時間以内に届きます』という表示が出た。そして説明には「注文した商品は最寄りの転送ポイントに届きます」と書かれていた。

#### 第二章 異世界現実

森を抜けると、中世ヨーロッパ風の街並みが広がっていた。健太はすぐに自分が完全に異世界に来たことを理解した。幸い言葉は通じるようだ。

宿屋に泊まり情報を集める中で、この世界名前が「アルテミアであること、そして彼がいる王国が「グランベルク王国であることを知った。魔法があり、冒険者ギルドがあり、種族人間だけでなく、エルフドワーフなども存在する、まさにファンタジー世界だった。

翌日、健太は森の中で光る点を見つけた。近づくと、それは「転送ポイント」だった。そこには確かに彼が注文した懐中電灯が置かれていた。

「これはチートすぎる...」

実験のために食材調理器具なども注文してみると、全て問題なく届いた。しかも、地球価格のまま。異世界通貨自動で変換されるわけでもないようで、彼のAmazonアカウントにはクレジットカード情報も残っていないのに、なぜか「残高:無限」と表示されていた。

「これなら...」

健太脳裏に一つのアイデアが浮かんだ。前世では料理趣味だった彼。この能力を活かして、この世界食堂を開くのはどうだろう?

#### 第三章 開業準備

グランベルク王国首都アルテア。中央広場から少し離れた場所に、健太は小さな店舗を借りた。家賃は月に銀貨5枚。彼が冒険者ギルド簡単な依頼をこなして稼いだお金で、ちょうど3ヶ月分を前払いできた。

「さて、食堂名前は...」

考えた末に彼は「ワンクリック亭」と名付けることにした。自分けが分かるジョークのような名前だが、気に入った。

Amazon厨房機器を次々と注文する健太IHクッキングヒーター、業務冷蔵庫、製氷機、炊飯器...一般家庭用からプロ仕様まで、必要ものは全て揃えた。電源はどうするのか?と思ったが、なぜか全ての電化製品がこの世界でも動作した。

「魔力を電気に変換しているのかな...」

疑問は残るが、健太はこの謎の恩恵感謝した。

次は食材だ。この世界基本的食材市場調達できるが、醤油みりん味噌などの調味料や、カレールーなどの加工食品Amazonから取り寄せた。

店内の装飾も整え、ついに開店の準備が整った。メニュー日本食を中心に、カレーライス、オムライスとんかつラーメンなど、前世で彼が得意としていた料理を並べた。価格設定は、この世界物価考慮して銅貨5枚から銀貨1枚程度に設定した。

「さあ、明日はいよいよ開店だ」

不安と期待が入り混じる中、健太は初めての開店に備えて早めに就寝した。

#### 第四章 開店初日

「いらっしゃいませ!ワンクリック亭へようこそ!」

開店して1時間、ようやく最初の客が訪れた。茶色の髪をした若い女性で、冒険者らしき出で立ちだった。

へぇ、新しい店ができたのね。何か変わった料理でもあるの?」

彼女名前リーザ。Dランク冒険者だという。メニューを見せると、彼女は見たことのない料理名に首を傾げた。

カレーライス?それはどんな料理?」

健太笑顔説明した。「スパイスの効いたソースにお肉や野菜が入っていて、ご飯にかけて食べる料理です。一度食べたら病みつきになりますよ」

リーザは半信半疑カレーライスを注文した。香ばしいスパイス香りが店内に広がる中、ついに料理が完成し、テーブルに運ばれた。

「これが...カレーライス?」

リーザは慎重にスプーンを手に取り、一口食べると、その目が驚きで見開かれた。

「なんて美味しいの!こんな味、初めて!」

彼女の歓声に、店の前を通りかかった人々が興味を持ち始めた。リーザは完食すると、「友達も連れてくるわ!」と言って店を後にした。

その日の終わりまでに、15人の客が訪れた。全員が料理に舌鼓を打ち、評判は瞬く間に広がった。

#### 第五章 繁盛する店

開店から1ヶ月、ワンクリック亭は連日満席になるほどの人気店になっていた。健太は忙しさに対応するため、二人の従業員を雇った。エルフミーナと、ドワーフガルドだ。

「店主、新しいラーメン出汁ができましたよ」

ミーナ料理の才能があり、健太から日本料理の基本を教わるとすぐに上達した。一方のガルドは陽気で客捌きが上手く、店の雰囲気を明るくしてくれた。

「あのさ、健太。この"コーラ"っていう飲み物はどこから仕入れてるんだ?俺、こんな美味い飲み物初めてだぜ」

ガルドは好奇心旺盛で、よく質問してきた。健太はいつも曖昧に答えていた。

秘密取引からなんだ。すまないが、それ以上は言えないよ」

実際には、飲料Amazonから取り寄せていた。コーララムネ特に人気で、貴族の間でも評判になっていた。

ある日、店にグランベルク王国宮廷料理長が訪れた。彼はオムライスを食べた後、健太を呼んだ。

「素晴らしい料理だ。王様誕生祭で、君の料理を振る舞いたい。報酬は弾むぞ」

これは大きなチャンスだった。健太は喜んで引き受けた。

#### 第六章 王宮での料理危機

王様誕生祭当日、健太ミーナガルドを連れて王宮に向かった。Amazon特別に注文した高級食材調味料を使い、日本代表的料理を次々と作り上げた。

こちらが天ぷら盛り合わせです。サクサクの衣の中に旬の野菜海老が入っています

こちらは寿司と呼ばれる料理で、酢飯の上に新鮮な魚をのせています

「そしてこちらがメインディッシュ和牛ステーキです」

王と貴族たちは初めての味に驚き、絶賛した。特に天ぷらは「魔法で揚げたのか?」と言われるほどの衝撃だった。

しかし、祝宴の最中、突然王が床に倒れた。

「毒だ!料理に毒が入っていた!」

衛兵たちが健太たちを取り囲み、騒然となった宮廷健太自分料理に毒など入れていないと必死に抗議したが、証拠がないため牢に入れられることになった。

「店主は絶対にそんなことしません!」ミーナガルドも抗議したが、聞き入れられなかった。

牢の中で健太は考えた。「誰かが僕を陥れようとしている...でも、なぜ?」

#### 第七章 真実の追求

牢の中で3日が過ぎた。面会に来たミーナから、王は一命を取り留めたものの、まだ意識が戻らないことを聞いた。

「店主、調査の結果、毒は天ぷらから検出されたそうです。でも私たちが作った天ぷらに毒なんか入れるはずがない...」

健太天ぷら材料を思い出した。「材料は全て王宮から提供されたものだ...もしかして

彼はAmazonインターフェースを開き、医学書毒物の検出キットを注文した。翌日の面会でミーナ秘密裏に渡し、「料理長の部屋を調べてほしい」と頼んだ。

ミーナガルドは夜中に料理長の部屋に忍び込み、そこで衝撃の事実発見した。料理長は近隣国工作員で、王を暗殺し、その罪を健太に着せるつもりだったのだ。

証拠を掴んだ二人は宰相真実を告げ、料理長は逮捕された。健太は釈放され、王も回復の兆しを見せ始めた。

「本当に申し訳ない。君の無実を疑って」

宰相は頭を下げた。健太は「誰でも同じ判断をしたでしょう」と答えた。

#### 第八章 さらなる発展

事件から1ヶ月後、王は完全に回復し、健太に「王室御用達」の称号と、より広い新店舗土地を与えた。

「なんとお礼を言っていいか...」

王の厚意に感謝しつつ、健太は新店舗計画を立て始めた。今度は和食だけでなく、イタリアン中華フレンチなど様々な料理提供する大型レストランにしようと考えた。

Amazonでより大規模な厨房設備を注文し、料理書も大量に取り寄せた。店名は「ワンクリックダイニング」に変更し、宮廷料理人たちも研修に来るようになった。

ある日、健太転送ポイント荷物を受け取っていたところ、青い光に包まれ少女出会った。

あなたも...Amazonが使えるの?」

彼女名前葉月健太と同じ日本から転生してきたらしい。彼女の特技はAmazonではなく、GoogleMapsが使えるというものだった。

地図が見えるの。それと、検索すれば任意場所までのルートも表示されるわ」

二人は意気投合し、健太彼女を店のパートナーとして迎え入れた。葉月能力のおかげで、新鮮な食材の産地を見つけたり、配達サービスルー効率を上げたりすることができるようになった。

#### 第九章 異世界食文化革命

開店から1年、ワンクリックダイニングは王国随一のレストランに成長していた。健太葉月料理学校も開設し、この世界地球料理技術を広めていった。

健太さん、次はどんな料理に挑戦するんですか?」

熱心な生徒の一人が尋ねた。健太は微笑んで答える。

「次はスイーツだ。チョコレートケーキパフェクレープなど、みんながまだ知らない甘い幸せを届けたいんだ」

Amazon製菓道具や材料を取り寄せ、スイーツの開発に取り組む日々。葉月世界地図を駆使して、砂糖カカオの自生地発見し、現地調達も進めていった。

健太の店から巣立った料理人たちは各地で自分の店を開き、新しい食文化王国中に広がっていった。

#### 第十章 未来への展望

「もうすぐ開店2周年だね」

葉月と共に新メニューを考えながら、健太は感慨深く呟いた。

「本当ね。あっという間だったわ」

二人の関係も深まり婚約したことも店の常連には知られていた。

「ねえ、健太私たち能力って、なぜこの世界で使えるんだろうね?」

それは健太も常々考えていた疑問だった。ある日、老賢者と呼ばれる魔法学者が店を訪れ、その謎を解く鍵を示唆した。

異世界地球は並行して存在し、時々繋がることがある。あなた方の持つ『異界の知識』を具現化する能力は、おそらく転生の際に与えられた贈り物なのでしょう」

完全な解答ではなかったが、健太葉月はそれで十分だった。彼らはこの能力感謝しつつ、責任を持って使っていくことを誓い合った。

「次はフードフェスティバルを開催しようよ。王国中の料理人が集まって、腕を競う大会を」

葉月提案健太は大いに賛同した。食を通じて人々を笑顔にする―それが彼らの使命だと感じていた。

夜、店を閉めた後、健太Amazonインターフェースを開き、星空の下でつぶやいた。

「本当に不思議な話だけど...この世界に来て、初めて自分の居場所を見つけた気がするよ」

「私もよ」と葉月は彼の手を握った。

星空を見上げながら、健太は考えた。死んで異世界に転生し、なぜかAmazonが使えるというチート能力を得て、食堂を開いた―それは不思議運命だったが、今の彼には何よりも尊い日常だった。

明日も彼の料理が誰かを幸せにする。その思いだけで、健太の心は満たされていた。

そしてワンクリックダイニングの新たな一日が、また始まる。

【終わり】

2025-02-25

anond:20250223180509

うそろそろ無くなるけど、蛍光灯電球型とかも)なんかは頻繁な付け消しの方が電気をたくさん食う。むかし、省エネポスターの貼ってある内閣府廊下蛍光灯が、人感センサーで頻繁に消えたり付いたりしてたのを見た時にはちょっとクスッとした。

2025-02-23

anond:20250223180509

あと数年で生産禁止になる蛍光灯は数分以内ならつけっぱなしの方が低いけど

白熱電球LEDはそうじゃないし

数分以内にオンオフすることもめったにないので

結局消した方がいい場合ほとんど

2025-02-19

上海KTV協奏曲

https://anond.hatelabo.jp/20250217215312

https://anond.hatelabo.jp/20250218205326

第三章 蜃気楼の帳簿

浦東空港の遅延便案内板が痙攣する。赤いLED文字が「人生の定刻」を嘲笑ふように点滅する。ノートパソコンの画面に踊る香港から偽装送金データが、リンユイイヤリングの揺れ方と同期する。湿気を含んだ人民元札束の束が、デスクの引き出しで黴くさい息を吐いている。指先で数えるたびに毛主席肖像が歪む。「ふるふる」とWeChatが震える度、肋骨の裏側で心臓監査報告書の表紙を蹴破す。

印鑑の捺印、明朝までよ」リンユイの声が受話器を越しに蘇州琴の調べになる。領収書改ざん作業が、街の印刷屋で刷る偽造伝票の速度に追いつかない。USBメモリ存在感ズボンポケットで体温を帯びる。路地裏で受け渡した男の手の甲に、青い龍刺青うごめいでいたことを突然思い出す。

経理システムに毒を入れる瞬間、オフィス蛍光灯が一瞬暗転する。液晶画面に映る自分の瞳が、翡翠KTVシャンパングラスぞこのように濁っている。エアコン吹出口から舞い落ちた灰が、平成31年度の旅費精算書に小さな黒い星座を描す。その模様がリンユイの泣きぼくろの位置と奇妙に一致す。

監査チームの予定表が更新された通知音と共に、スマホの待受画面が娘の運動会写真に切り替わる。小春が走るトラック白線が、偽装送金の矢印記号に変形する。汗が領収書インクを滲ませ、2019年4月2023年5月に化ける。

深夜のオフィスシュレッダーが唸す。裁断された紙片が、黄浦江に浮かぶ貨物船の積荷のよう排水口へ流れ落ちる。窓外で雷光が閃いた瞬間、リンユイからの未読メッセージが3件に増えている事に気つく。雨戸が打付けるリズムが、架空発注書の承認印を押す速度と同調しはじめる。

2025-02-16

anond:20250216105621

ああ、「腐女子のつづ井さん」の一巻にあった、「チッとした」アクセサリーだね。

つづ井さんは首が細くないのでつけたらチョーカーになってしまい、呼吸とともにペンダント部分がぴろぴろ上下したというアレ。

https://www.cmoa.jp/bib/speedreader/?cid=0000200215_jp_0001&u0=1&u1=0&rurl=https%3A%2F%2Fwww.cmoa.jp%2Ftitle%2F200215%2F

 

アクセサリーはまずは土台の素材。シルバーよりプラチナや金のほうが「アレルギーが起こらない」。鉄にクロームメッキした安いやつはテカテカ光るだけで、よくアレルギーで赤くなったりかゆくなるし、汗でメッキがとれたら灰色になる。

シルバーはほっといても黒くなるが磨くと輝きがもどる。しかし、一度鉄がでたクロームメッキはもう二度ともとにもどらない。

ただ、今はものすごく貴金属が高い。円安から円安がこれから円高になるなら買いやすくなる。もっと円安がすすむなら、あのときかっとけばよかったとなる。運次第。

つづいさんタイプの人はネックレスのチェーンは50~60センチくらい必要だとおもう。

  

次、メイン石(裸石)は好きにえらべ。

ミネラルマーケット」では裸石がたくさんうられている。市場価値がないか普通は出回らない「チョコレートサファイア」なんてのも売ってたりする。鑑定書がないし他でそんな石は宝石として認められないっていわれるけどね。

手に取って指にのせて選べるならいいのだが、

ネットでは、デカイ石とおもって買っても実物はそんなにでかくない。

屈折率ダイヤよりモアッサナイト(合成でも高くてキレイ)。ティームーでも安く(?小さいだけかも)でてるんで買いたくなる。

パーツクラブイオンに入ってる)で台座を買ってネックレスにしてみてもいいかもしれない。

https://www.partsclub.jp/store/goods/search.aspx?search=x&keyword=%83X%83%8F%83%8D%83t%83X%83L%81%5B&image.x=0&image.y=0

パーツクラブではもちろんスワロフスキーのパーツもたっぷりうっている。

今は商標権利関係スワロフスキーと呼ばれないようだが、品番にSWと入っている。キラキラ度は遜色ないとおもう(店舗で手に取ってみてほしい)

 

で、ちゃんとした組み合わせ、いわゆる売れ筋の上質なアクセ貴金属台座+石)が一番わかるのが名古屋大須の「コメ兵」、「ブックオフバザール」など。

どちらもしっかり照らしてるから遠くからみてもわりと分かるとおもう。ただ自宅の蛍光灯だのLEDの室内だとどうかなー、やっぱ大差ないかなー。

あるいは長野山梨にも石の博物館がたくさんあってアクセサリーを大量に売ってるところもあるぞ。

ネットでだと有名な「ビズー」https://bizoux.jp/

とか見てるとすっごいキレイな組み合わせ方をしてる。

ただし買ってみると「チッとした」数ミリしかないものがおおく遠くからみてもわからないし、人気がありすぎて高いのに売り切れることも多い。

  

白蝶貝(輝き方は真珠と同じだが、ぐっと安くて加工も簡単)は、

素材が安いので、あえて金/プラチナに載せたものはおそらく産地にいかないと手に入れられない(韓国螺鈿細工のほうが有名かも)んだが、

彫金をやってる人にオーダーするか、パーツクラブでなんとかしてみるとたのしいかもしれない。

anond:20250216101106

これって2000年くらいの古いコピペ?今見るとネタ満載で面白い

 

31歳の女の子

女の子呼びって今はセクハラ案件だろ

決算賞与歓迎会

昭和っぽいカルチャーから逃げられる

営業所代理とかの出世ポジション

いかにも閑職なこれが出世ポジとか変わった会社だな、大抵無能で年だけ食って部下を付けられないオッサンイメージ

>安定器が壊れたかのように一気に暗くなった

ここが一番面白かった。もう蛍光灯は全廃されるぞ

本社電話をかけて同期の人事の奴に聞くとオフレコ

会社電話で人事がオフレコ話ってこれまた凄いな、昭和並みのコンプラ観念。せめて個人通話でやってくれ

>結局会社に黙って転職

会社宣言して転職って退職勧奨者以外におらんやろ

2025-01-31

廊下から上納されかけた話

あんまりにもバカバカしい話なんだけど、昨日の帰り際に職場廊下から上納されかけた。

うちの会社、わりと古くて無駄に長い廊下があるんだけど、定時後に誰もいなくなったオフィスを出てそこを歩いてたら、なんか妙に長い。いや、長いのはもともとなんだけど、いつもより「長すぎる」気がする。

「え? こんな距離あったっけ?」って思って振り返ったら、後ろにも前にも、同じ景色しかない。 あるのはただの白い壁と蛍光灯と、うっすら反射する床。何歩歩いても同じ。まるで無限スクロール

「は?」ってなって立ち止まったら、頭の中に直接声が響いた。

「お前は選ばれた」

選ばれた??????

「お前はこの廊下を最も多く通った者。よって、廊下に上納する」

意味がわからなすぎて、一瞬、変な夢でも見てるのかと思った。でも、体はちゃんと重いし、床の冷たい感触もある。これは現実

いやいやいや待て待て待て。上納?? 上納って何???

「お前はすでに廊下の一部」

その瞬間、足が床に沈んだ。ほんとに「沈んだ」。ぬちゃ……っていうか、こう、スライムに足を突っ込んだみたいな感覚。見たら、靴の底が床と同化し始めてる。

やばいやばいやばい!!!!!

「上納完了まで、あと5秒」

カウントダウンあるの!?!?!?!?!?

もがいて足を引き抜こうとするけど、逆に引っ張られる。心のどこかで「まあ別にいか」とか思い始めてるのも怖い。そもそも今の仕事別にめちゃくちゃ好きなわけじゃないし、廊下になるのも悪くないのでは?????

って、そういう思考にさせるのが罠なのか???

やべえ!!! 逃げねば!!!!!!

って思った瞬間、スマホがブルっと震えた。

「おつかれ! 今日ゴミ出しの日だよ! 出した?」

あ。

そうだった。

職場ゴミ出し当番だった。いや、さすがに廊下になってる場合じゃないわ。

「いやいや、まだ仕事残ってんだわ!!」って思ったら、足がスッと解放された。見ると、普通の床。普通廊下。後ろを振り返ると、いつものオフィスがそこにあった。

「くっ……任務失敗……」

みたいな声が遠くで聞こえた気がするけど、気のせいだと思いたい。

とりあえず、二度とあの廊下は信用しない。

2025-01-28

深夜のコンビニバイト防犯カメラの向こう側

あれは去年の夏のことだった。私は実家を離れて一人暮らしを始めたばかりの大学生で、生活費を稼ぐために"深夜のコンビニアルバイト"を始めていた。

夜勤基本的に私一人。深夜2時を過ぎると客足もめっきり減って、店内には蛍光灯の音と、時々聞こえる商品自動発注システムのビープ音だけが響いていた。

その日も、いつものように商品の品出しをしていた。防犯カメラモニターは常にレジの横に設置されていて、"4分割された画面"には店内の様子が映し出されている。目線を上げると、モニターの中の自分が同じように棚の前で作業をしているのが見える。

ふと、"違和感"を覚えた。

モニターの中の自分は、確かに今私がしている動作と全く同じことをしているのだが、なんとなく"タイミングがずれている"ような…。よく見ると、"モニターの中の私は、実際の私の動きより1秒ほど先に動いているよう"だった。

最初は疲れているせいだと思った。深夜勤務で感覚が鈍っているのかもしれない。でも、何度確認しても、"モニターの中の私は確実に先に動いていた"。

試しに、突然腕を振ってみる。案の定モニターの中の私が先に腕を振り、その後で実際の私が腕を振った。"背筋が凍る思いがした"。

その時、"モニターの中の私が、突然レジの方を振り向いた"。でも私は…まだ棚の前で固まったままだった。

モニターの中の私は、ゆっくりレジに向かって歩き始めた。その表情は…私のはずなのに、どこか違う。"目が…笑っている"。

パニックになって店を飛び出そうとした瞬間、店内の電気が消えた。真っ暗な中、レジの方から、"カタカタという足音"が聞こえてきた。

気がつくと、私は病院のベッドの上にいた。医師の話では、"その夜、店の防犯カメラは一切作動していなかった"という。電源が入っていなかったらしい。でも私は確かに見た。モニターに映った、もう一人の私を。

それ以来、私は鏡や防犯カメラに映る自分の姿を、じっと見つめることができなくなった。だって、もしかしたら…"向こう側の私が、また先に動き出すかもしれない"から

あの夜以来、深夜バイトは辞めた。でも時々思う。あのモニターの中の私は、今でもどこかで、"私の「次の動き」を先回りして演じ続けている"んじゃないかって。

(完)

anond:20250128204452

冷凍食品カップラーメンエアコンスマホ蛍光灯

昔は黒人奴隷によって成り立っていた中世ヨーロッパ貴族暮らしが今年収200万円くらいで出来てるぞ

100年後になろうが1000年後になろうが結局相対比較で比べてるだけだろ

2025-01-23

オフィスFAXコピー機設置するのも

オフィスPCを設置するのも

オフィステレビを設置するのも

オフィスプレステ設置するのも

タイムカード機械メンテするのも

蛍光灯の交換するのも

アドビOfficeライセンス更新するのも

ぜんぶぜんぶSE仕事です

2025-01-04

清潔感のある庭園にないもの

犬猫のふん

おなら

落ち葉

クモの巣

さび

昆虫

バーベキューの道具、資材

ぼろい脚立

白色蛍光灯

粉っぽさ

2024-12-24

anond:20241223202753

ジャガイモの皮で、太陽蛍光灯にあたって、緑色になったもの。 そういう品種かと思って、ふかし芋にして食べて、盛大に嘔吐した

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