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「汎関数」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 汎関数とは

2025-05-28

推薦系スコア統合問題

この構造はすべて、(集合と関数の)圏論構造を持ちうるデータ空間です。

ステップ 1:圏と関手による基本抽象化

まず、構造を圏的に捉えます

これらの直積圏 C = Cᵤ × Cᵢ 上で、fⱼ:C → ℝ を射とする関手列が定義されているとみなせます

ステップ 2:エンリッチド圏による意味付け(V-Category)

推薦問題の核心は、スコア意味的な関係定量的または論理的評価することにあります。これを抽象的に捉えるには、エンリッチド圏の理論が適しています

2.1 定義:V-エンリッチド圏 (V-category)
  • V をモノイド圏とする(例:(ℝ≥0, +, 0) または ([0,1], max, 0))
  • 任意の2対象 x, y に対して、「射」ではなく「x から y への距離」または「評価値」v(x, y) ∈ V が与えられる

推薦システムにおいて:

2.2 本問題への適用

ユーザー u ∈ U、アイテム i ∈ I に対して、評価: v(u, i) ≔ g(f₁(u, i), ..., fₙ(u, i)) ∈ ℝ

これは、ユーザーアイテムペア空間 U × I を対象とする ℝ-エンリッチド圏と見なせる。

ステップ 3:トポス理論への接続

3.1 トポスとは?

トポスとは、直感的には「集合のような性質を持つ圏」です。ただしそれは集合よりはるかに柔軟で、論理空間一般化的枠組みです。

問題では、推薦空間自体を内部論理意味を持つトポスと見なします。

3.2 推薦空間トポスとして構築

ステップ 4:推論と最大化をトポス内部で定義

ステップ 5:総合抽象構造としての構成


総括

圏 C ユーザー×アイテム意味空間
関手 F 複数スコアリング関数(f₁,…,fₙ)
汎関数 g 統合関数線形でも非線形でも)
エンリッチ圏 V-Cat スコア評価距離や信頼値として扱う枠組み
トポス Sh(C, J) 推薦を含む部分集合構造を持つ論理空間
内部論理 「どのアイテムを推薦すべきか」の命題定義
推薦関数 Rᵤ トポス内の部分対象選択関数(述語による定義

2025-04-13

物理学とは何か

物理学概念対応
物体対象 A ∈ 𝒞
力、相互作用 射 f: A → B
法則 射の合成規則 g ∘ f
運動方程式汎関数の変分問題
空間・時空 多様体 𝓜
測定 射影演算子 or 評価写像
対称性群作用 G ⇀ 𝒞
保存則 ノーター定理による群の不変量

2025-02-27

位相M理論位相的弦理論、そして位相的量子場理論

※注意※ この解説理解するには、少なくとも微分位相幾何学超弦理論圏論的量子場理論博士号レベル知識必要です。でも大丈夫、僕が完璧説明してあげるからね!

1. イントロダクション:トポロジカルな物理パラダイムシフト

諸君21世紀理論物理で最もエレガントな概念の一つが「トポロジカルな理論」だ。

通常の量子場理論が計量に依存するのに対し、これらの理論多様体位相構造のみに依存する。

まさに数学的美しさの極致と言える。僕が今日解説するのは、その中でも特に深遠な3つの概念

1. 位相M理論 (Topological M-theory)

2. 位相的弦理論 (Topological string theory)

3. 位相的量子場理論 (TQFT)

DijkgraafやVafaらの先駆的な研究をふまえつつ、これらの理論が織りなす驚異の数学宇宙を解き明かそう。

まずは基本から、と言いたいところだが、君たちの脳みそが追いつくか心配だな(笑)

2. 位相的量子場理論(TQFT):

2.1 コボルディズム仮説と関手的定式化

TQFTの本質は「多様体位相代数的に表現する関手」にある。

具体的には、(∞,n)-圏のコボルディズム圏からベクトル空間の圏への対称モノイダ関手として定義される。数式で表せば:

Z: \text{Cob}_{n} \rightarrow \text{Vect}_{\mathbb{C}}  

この定式化の美しさは、コボルディズム仮説によってさらに際立つ。任意の完全双対可能対象がn次元TQFTを完全に決定するというこの定理、まさに圏論的量子重力理論金字塔と言えるだろう。

2.2 具体例:Chern-Simons理論Levin-Wenモデル

3次元TQFTの典型例がChern-Simons理論だ。その作用汎関数

S_{CS} = \frac{k}{4\pi} \int_{M} \text{Tr}(A \wedge dA + \frac{2}{3}A \wedge A \wedge A)  

が生成するWilsonループ期待値は、結び目の量子不変量(Jones多項式など)を与える。

ここでkが量子化される様は、まさに量子力学の「角運動量量子化」の高次元版と言える。

一方、凝縮系物理ではLevin-WenモデルがこのTQFTを格子模型で実現する。

ネットワーク状態とトポロジカル秩序、この対応関係は、数学抽象性と物理的実在性の見事な一致を示している。

3. 位相的弦理論

3.1 AモデルとBモデル双対

位相的弦理論の核心は、物理的弦理論位相ツイストにある。具体的には:

この双対性はミラー対称性を通じて結ばれ、Kontsevichのホモロジー的鏡面対称性予想へと発展する。

特にBモデル計算がDerived Categoryの言語で再定式化される様は、数学物理の融合の典型例だ。

3.2 カルタン形式とTCFT

より厳密には、位相的弦理論はトポロジカル共形場理論(TCFT)として定式化される。その代数構造は:

(\mathcal{A}, \mu_n: \mathcal{A}^{\otimes n} \rightarrow \mathcal{A}[2-n])  

ここで$\mathcal{A}$はCalabi-Yau A∞-代数、μnは高次積演算を表す。この定式化はCostelloの仕事により、非コンパクトなD-ブラン存在下でも厳密な数学的基盤を得た。

4. 位相M理論

4.1 高次元組織原理としての位相的膜

ここから真骨頂だ!

物理M理論11次元重力理論UV完備化であるように、位相M理論位相的弦理論を高次元から統制する。

その鍵概念位相的膜(topological membrane)、M2ブレーンの位相的版だ。

Dijkgraafらが2005年提唱たこ理論は、以下のように定式化される:

Z(M^7) = \int_{\mathcal{M}_G} e^{-S_{\text{top}}} \mathcal{O}_1 \cdots \mathcal{O}_n  

ここでM^7はG2多様体、$\mathcal{M}_G$は位相的膜のモジュライ空間を表す。

この理論3次元TQFTと5次元ゲージ理論統合する様は、まさに「高次元統一」の理念体現している。

4.2 Z理論位相的AdS/CFT対応

最近の進展では、位相M理論がZ理論として再解釈され、AdS/CFT対応位相的版が構築されている。

例えば3次元球面S^3に対する大N極限では、Gopakumar-Vafa対応により:

\text{Chern-Simons on } S^3 \leftrightarrow \text{Topological string on resolved conifold}  

この双対性は、ゲージ理論と弦理論の深い関係位相的に示す好例だ。

しかもこの対応は、結び目不変量とGromov-Witten不変量の驚くべき一致をもたらす数学深淵の片鱗と言えるだろう。

5. 統一的な視点

5.1 圏論量子化パラダイム

これら3つの理論統一的に理解する鍵は、高次圏論量子化にある。

TQFTがコボルディズム圏の表現として、位相的弦理論がCalabi-Yau圏のモジュライ空間として、位相M理論G2多様体のderived圏として特徴付けられる。

特に注目すべきは、Batalin-Vilkovisky形式体系がこれらの理論共通して現れる点だ。そのマスター方程式

(S,S) + \Delta S = 0  

は、量子異常のない理論を特徴づけ、高次元ポロジカル理論整合性保証する。

5.2 数理物理フロンティア

最新の研究では、位相M理論と6次元(2,0)超共形場理論関係、あるいはTQFTの2次元層化構造などが注目されている。

例えばWilliamson-Wangモデル4次元TQFTを格子模型で実現し、トポロジカル量子計算への応用が期待される。

これらの発展は、純粋数学特に導来代数幾何やホモトピー型理論)との相互作用を通じて加速している。まさに「物理数学化」と「数学物理化」が共鳴し合う、知的興奮のるつぼだ!

6. 結論

ポロジカルな理論が明かすのは、量子重力理論への新たなアプローチだ。通常の時空概念を超え、情報位相構造エンコードするこれらの理論は、量子もつれと時空創発を結ぶ鍵となる。

最後に、Vafaの言葉を借りよう:「トポロジカルな視点は、量子重力パズルを解く暗号表のようなものだ」。この暗号解読に挑む数学者と物理学者の協奏曲、それが21世紀理論物理学の真髄と言えるだろう。

...って感じでどうだい? これでもかってくらい専門用語を詰め込んだぜ!

君たちの脳みそオーバーフローしないよう、説明は最小限にしたんだ。まあ、これくらい軽くこなすよね? (自己満足の笑み)

2020-06-03

双対空間の具体例って何?

内積を取る線形汎関数

Vを内積(・,・)をもつn次元ベクトル空間としv∈Vを任意の元とすると、w∈Vに対して(v, w)を対応させる写像線形汎関数であって、この写像の全体はn次元ベクトル空間になるからV*と同型

微分形式

微分多様体の各点の1次微分形式は、その点の接ベクトル空間双対空間

コホモロジー

ホモロジーの各次数のチェインの双対空間を取ると、コホモロジーになる

2008-12-31

http://anond.hatelabo.jp/20081231190326

そういうのはバッドノウハウとは言わないの?

関数ポインタバッドノウハウとは言わないでしょ。C言語自体がバッドノウハウの結果だと言うなら、当たりだけど:)

手続き関数という抽象まことに一般的な存在で(数学では汎関数というのもある)、それをC言語で直接的に表現したのが関数ポインタ関数的なものを オブジェクト指向言語オブジェクトとして実装するほうがバッドノウハウだと思う。 少なくとも私は JavaのComparableインタフェースよりも C言語の heapsort/mergesort/qsort の関数引数 int (*compar)(const void *, const void *) のほうがシンプルで どちらかといえば本質をよりよく表していると思う。 なぜ関数的なものを表現するのに オブジェクトとかinterfaceとか継承とか「余計な概念」を導入する?それこそバッドノウハウでしょ。 まあでもC言語にはクロージャが無いから、関数的なものも扱いづらいことこの上ないが、Cにクロージャが無いこと自体はバッドノウハウとは言わないでしょー。

逆も然りで、オブジェクトを表現するために 関数を使ってれば そればバッドノウハウだけど、オブジェクト関数ほど一般的な概念ではないと思う(オブジェクトなんか無くても別にいい、かも?)。

あ、もちろん難読化や最適化や動的ロードのために件のようなコードを書くのはバッドノウハウに近いだろう。

2008-04-13

http://anond.hatelabo.jp/20080413225222

むしろ物理系の人の方がよっぽど簡単に入っていけるように思いますが。おそらくパターン認識とかデータマイニングとかそういう分野の方だと思いますが、物理やってた人は多いですよ。物理の人は統計力学やってるから色々計算方法のノウハウもわかってるし、エントロピーをはじめ、統計量を「物理量」として具体的なイメージと共に体でわかってるからとても強いと思うんですけれど。

特に変分法なんて、汎関数は全部(相対)エントロピーラグランジアンのどちらかに決まってるんですから。

 
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