はてなキーワード: 引退とは
あ、無職です。
推しのAV女優がいて、めちゃくちゃ意識高いのに、バンドマンと付き合ってた。
昔、別のAV女優が、彼氏公開したら、ファンに叩かれまくって、病んで引退したのチラつく。
あ〜あ。この人も、終わりかあと。
https://anond.hatelabo.jp/20250522100954
https://anond.hatelabo.jp/20250521002326
なんか幸せそうじゃないなぁ。
40台中盤、既婚、子ども4人。WEB系制作会社でPM業務を主に担当。
給料:1700万くらい。額面。手取りになると引かれすぎて日本死ねと思う。
妻は専業主婦、30代後半
子どもは小6、小3、年長、2歳
母は介護の末死亡、父はどこかで生きてる
現金:50万円くらい?
株・投信:300万円くらい?
家:都心近く、渋谷まで10分の場所に持ち家戸建て35年ローンの14年目。震災後のだいぶ安いタイミングで買ったのでローンはかなり安い。
車:2台もち(みんな大好き残価設定ローンと普通の銀行ローン)
もうね、子ども4人とかいたら金なんかたまらんよ。まだお金そこまでかからない時期なのに。
ついこの前まで児童手当もなく、医療補助もなく、全部実費。それに母や義父の介護でゴリゴリ金がなくなる。
児童手当ほんとありがたい。非課税だし。やっと習い事好きなだけさせられる。
さすがに手取り1000万こえてたら楽そうに思われるが、子育てだ介護だでお金はどんどんなくなって貯金なんか出来なかった。
40台中盤にもなって、AIも出来ず、新しい言語を学ぶ日まもなく、経営のスキルなども得意なく、人脈もなく必死に子育てと仕事をしている。
逃げ切り資産家になれて引退して死にたいとか思えるだけいいよな。
私は末っ子が成人すぎるまであと20年は絶対に死ねないし、子供らのためにどれだけお金残せるかも心配なレベルでヒーヒー生きてるけど子どもたちの笑顔は最高。
今の60〜80歳の米農家が引退したあと、その田んぼで米を作る人がいなくなり
ソーラーパネルかクマの住処か良くてアパート·ショッピングモールになるだけやぞ
値段上がるか下がるかはその頃の日本民がどれくらいコメに固執するか
消費量が減らなければ値段は上がるけど、減るんじゃね?
おれも頭がよくないし詳しくもないけどよ。
JAって別に農作物の流通を管理する事業で大きな黒字を出してるかっていうとそういうわけでもないらしいぜ。
何兆円の損失出してたってニュースがあってたからそれを引き合いに出してこれだけとかせるくらい儲かってる悪の組織みたいに言われてるが保険とか売って稼いでるらしいから全然別の話ってことだ。
ていうか本当に何兆円規模の損失出せる中抜きをしてるなら中抜きは早晩始まったわけじゃなくてこれまでもやってたってことだろ?高騰が騒がれたのなんて本当に最近のことだから既に矛盾してるだろうが。
そもそも米農家が大規模なビジネスとして企業が先導して行ってるって話を俺は聞かないんだがそんな市場において競争を取り入れたら何が起きるかって想像できねえのか?
JAがなくなって農家への融資が締め付けられたらただでさえ後継者がいなくてひーこらやってた爺どもは引退しちまうだろ。
企業がそこに入ってくれるって糞甘な見積もりって普段どうやって生きてれば考えられるのか俺にはわかんねえぜ。
仮にだ、企業が参入するとすればそういうこれまで俺らの食卓を支えてくれてた爺どもを相手にするとそれこそ競争できないと判断してた企業が参入してくるってことだろ。
つまり寡占状態からの値上げってことになるんじゃねえの?とか俺は思っちまうんだが間違ってんのかな?
世の中の大人は俺より頭がいいと思ってるから今そうなってないことには理由があると思って慎ましく生きてるがバカは何も考えてないからなのか自信満々でびっくりだぜ。
永野芽郁のスキャンダルは、若手女優たちにとってはまさに僥倖ともいえる出来事で、彼女クラスの枠がひとつ空くのはめちゃくちゃ大きい。
過去にも、矢田亜希子が押尾学と結婚したり、堀北真希が芸能界を引退したり、沢尻エリカが「別に」と言ったり、能年玲奈がのんになったりしてトップ若手女優枠が空くことがあった。
明確に特定の誰かが後継者になったわけではないけれど、大小あれど色々な女優で分け合う形で枠が埋められてきた。能年玲奈→広瀬すずはイメージしやすいだろうか。
もちろんこれは女優に限らない。タレントやお笑い芸人などはより激しいポジション交代がある。
今後は松本人志の後釜も気になるが、元祖ポストダウンタウンであるナインティナインの勢いが落ちてきた今、おそらく千鳥やかまいたちあたりになるのだろう。
思春期、左だけ形が崩れていることに気付きショックを受ける。
性器の形に個人差があるのは知っていたけど、さすがにこれは長年続いた自慰の影響だと思うので落ち込む。
中学生の時、同級生からセックスは気持ちいいものだと聞いて「え?!もしかしてあの感覚???ってえぇーー!なんだよあれかよもう知ってるよつまんねーーー!!!」と思った。
大人になって絶頂を経験した人がセックスにハマるのもなんか分かる気がした。
子供の頃から睡眠導入として自慰をしてきた影響で、早漏の彼氏よりもさらに早く達してしまう。
しかも絶頂を迎えた次の瞬間から一切触れられたくない。すぐにでも相手に背を向けて寝てしまいたくなる。
私にとって膣はあくまで栗の感度をブーストするためのものなので、単体では何も感じない。膣だけで感じる人の存在に驚く。
幼児自慰から抜け出せないまま大人になったので、愛があるというか、本当の意味でのセックスがよく分からない。
セックスをしているといつも「私は男の身体を使って自慰をしている」という感覚になる。電マ的な?だから相手に申し訳なくなる。
もしも、そういうロボットが開発されていたらそっちを利用したと思う。
年齢≒自慰歴だからかわからないが、股間の辺りをちょっと意識しただけで生殖器がトクントクンするというか、達した後のような痙攣が起こる。
自分の意志とは関係なく起こる。場所や時間も問わず起こる。いつの間にかそういう症状が出るようになった。
嫌いな上司の顔を見ながら性器を痙攣させることも理論上は可能(やらないけど‥)軽度だけど多分これはもう病気。
長い期間自慰をしないでいると、寝ている間に体が勝手に絶頂に達して勝手に処理をするようになった。
(起床後に「あれ?今日の夢なんかすっごい気持ちよかったな~!」と思うのと、下半身のスッキリ感で気付く)
夢精は分泌物も少ないので、下着も汚れないしかぶれないし(自分の分泌物にアレルギーがあってかゆくなる)罪悪感もないしで一石三鳥。
https://anond.hatelabo.jp/20250521002326 見たので。
そう言えば「貯金1000万円溜まったら、それをシードマネーにしてスタートアップを作る!!」と心に決めていた20代だったのに、気づけば40過ぎたことにも気づいた。
貧すれば鈍する。満足すれば挑戦しなくなる。自分もそうなってしまったことをあらためて噛みしめる。
Webエンジニアだけどそれなりに専門性があるジャンル。この分野を専門的にやってるの日本で千人以下だと思うが、一方で専門性を活かす機会はたまにしかない。
給料:1,000万円/年くらい。額面
妻給料:700〜1,000万円/年くらい。
大きい収支は
利確したものは除いている。基本的にはプラスで利確していてトータル数百万円はプラスのはず。大きな損切りはBTCで100万、某ソシャゲで100万ぐらい(それでも損切りできず一部まだ持ってる)。
入社した記念で買った自社株が昨今の風潮で下がり辛い。一時的なものと信じたい。自社株は売り買いできるタイミングが限定されているのも難しい。
行き詰まり感がある。自分が圧倒的なスペシャリティを持っていた分野はどんどんAIが置き換えて行っている。
というかスペシャリティのない普通のコーディングがすべてAIに置き換え可能。自分がやることはAIに対して要件を整理し、仕上がったものをチェックし、良くなかったときに専門性を活かしたアドバイスをする→以下ループ、って感じ。
スペシャリティを活かす機会がないわけではないが、頭を悩ましてコーディングする頻度は減った。
おそらくまだ社の全員がAIの凄さに気づいているわけではないのだが、このスペシャリティを持ったアドバイスやチェックの部分を複層的にAIエージェントを組み合わせてるところが少なかったりまだ安定しないだけであって、やがてそうなる。一部はすでにそうなってるし、数年でほぼそうなる。
これに対して感じていることは、仕事がなくなるという恐怖感より、「ヌルゲーになってつまらんくなったな」だ。
ヌルゲーでつまらんので辞めたい。ここ数ヶ月でとくにそうなっている。
先日、AIでは解決しえない専門性を発揮する大トラブルが発生して久々に興奮・大発奮したが(トラブルで興奮するというと表現こそ悪いが、しかしあの種の状況で出るアドレナリンなどによる興奮はエンジニア界隈のひとなら誰でも感じたことはあるだろう)、しかしその解決の糸口も、AIとの対話を通して得られたインスピレーションによるものだった。もちろん、最終的には対話から私が引き出したアイデアではあるし、従来も検索してフォーラムの類似の悩みを元に抽象化して解決の糸口を得る・・・みたいなことはあったわけだが、それに比べても圧倒的だ。圧倒的にアイデアが引き出されるし、AIが主導的立場を握りつつある。脳の全力を使ったという感覚はない。
老化で肩も首も腰も常に痛くてコーディング…というかPC作業したくないし、かといってウェットな人間関係のマネジメントに全力投資もしたくない。この先もエンジニアとしてやっていけるかが、約20年の社会人人生(=エンジニア人生)でも最も不安である。
自分はギリギリ、専門性とこれまでのウェットな関係(=人間関係)であと20年食べれるかもしれない。どうだろう。
子ども世代はどうなんだ。STEM教育とか言っていたしそれに賛同していたが、もはや不要になるのではないか。すくなくともSTEM=高給取りへのパスポート、みたいな時代は終わるのではないか。我々人類には知性などもはやそんなに必要じゃなく、圧倒的に高い知性の存在(AI)と、それと付き合える一部エリートと、既存資産の逃げ切りの資産家と、ただ享受するだけの一般大衆になるのではないか。
グローバリゼーションによって世界的に労働力の安いところに移転するように、マニュアルの翻訳が低廉化したため単純労働も安い方に行く。それは労働者としては働き口の減少という話でもある一方で、消費者としては価格の低廉化として果実を得ることができる。
人口減少しつつもそれまでの資産蓄積がある状況の国、つまり日本・中国・韓国では、メリットでもある。
現代においては資本そのものについで、人の移動が容易だ。だから安い労働力の国に行く。しかしAI代替可能業務のほとんどは、安い労働力の国へ委託するよりさらに2桁安い。安い労働力の輸出(直接先進国に行くのもリモートで先進国から受託するのも)で稼いでいた国は、仕事の範囲が身体性の伴うもののみに限定されつつあるということだし、逆説的にいうと、先進国側はより安い代替商品が出てきたということになる。
では、AI完全代替可能業務(当初は具体的な業務名を書いてみたがノイズなので消した。各々が考えるAI代替可能業務を書いてください)をやっていた国内の労働者または外国人労働者はどうなるのか?
いくつか選択肢がある。
4. 死ぬ
1 は要するにホワイトカラーからブルーカラーへの転換。ロボットの技術はAIに比べて全然なので、いわゆる労働っぽいもののほとんどはまだ10年は余裕で残る。それにまだ完全自動化じゃないだけで機械化はどの業種も進んでいる。肉体労働と言うほどではない。いまから学び直し鍛え直しだが、しかし働き口自体はある。人手不足の解決の可能性すらある。
2 はつまり、自動ドアがある時代でもドアマンはいるだろ?って話。エレベーターのない時代の駅に荷運び専用の人がいたみたいな。
3 は、もちろんその場所はあるが、少ない。100人雇っていた業務が、AIと10人のAI管理者になる。そして、10人のAI管理者がやがて5人、3人、1人…最終的に別部署が兼務になる。
4 は、死は極端な例だが、たとえば炭鉱労働者はエネルギー転換によって大量失業になった。筑豊の話をしよう。ガソリンの時代になるぞと5年10年言われ、実際に閉山され、筑豊などは関連産業どころか無関係な第三次産業までバタバタ潰れた。経済の縮小。他の業種につこうにも、その地域は全業種が潰れつつあるので就職口がない。まして炭鉱労働者の技術は独特で炭鉱でしか活かせないし、採用側も他の業種経験者(全部不景気なので余っている)からだって採れるんだ。とくに時代背景もあり労働運動が過激でもあった炭鉱労働者の採用は敬遠された(過激な労働運動は閉山を数年程度延命しただけだった)という面もある。若い人・家族がいる人はなんでもやって再就職したが、50歳の閉山後3年目でも50%が未就職。30〜60歳の範囲でも10%が未就職であり、また再就職できた時期も1年程度は困難であった(失業保険が半年出たのもあるだろう)。なお、この種の統計には「再就職」「未就職」「その他」があり、その他は5%程度ある。その他は就学・死亡・不明など(自営や営農は就職)。私は3年後の死亡率5%弱と読んだ。君はどう読むか。
もちろん、炭鉱閉山のように、ある日、大規模に失業者が大量発生することはない。しかしAIの進展は進むので10年、20年かけてじっくり進む。
それはどのようだろうか?また生き残るのはどのようなものだろうか?
エンジニアの話に戻ろう。当初はAIを使って従来より少ない人数なのに生産性はより高まる。ただ手が足りないから集められたエンジニアは明日にも危ないかもしれない。しかし、それなりのスペシャリティを持ったり、また社歴が長くウェットな関係を持ってたり、業務の暗黙知を持ってるエンジニアはあと10年は安泰だろう。
10年というのは、人間側・社会側・会社側がAIを前提とした組織になれるまでの時間だ。
OA化、ペーパーレス化、完全IT化、派遣社員化。これらが常態化するまでおよそ10年と思っている。
最初の2年ぐらいはおっかなびっくり、次の3年で徐々に定着。残りの5年で残ってた業務が一掃される。10年立つと景色が変わっている。
その間は逃げ切れる。
エンジニアが蝶よ花よともてはやされ(たとえが違うだろ)、高給の代名詞になり、IT人材の不足が叫ばれ、プログラミングスクールが乱立し、採用が激化し、時代は終わる。
次の高給取りジャンルがなにになるかは知らないし、答え合わせは10年後くらいだろう。エンジニアがゼロになることはない。ただ、こんなにも大量に採用される時代は終わった。10年後には半自律型のAIエージェントがどこの中小企業にもいて、相談したり、自立的に操作させることによって社内IT環境を整備するなどしはじめているだろう。生産性は極大化するし、そのような自律エージェントの月額が数万円以上はするのを余裕で払える企業だらけの国のほうが強い。お金を払えば労働者あたりの生産性が上がる、という話が現実になった。AIを使えるエンジニアの生産性は認知負荷の限界まで極大化する。だから先行者利益のあるエンジニアはまだ辞めてはいけない。高年収という果実を極力確保するのだ。我々のスペシャリティはコモディティになったが、それにまだ人々は気づいていない。まだ死ぬな。今のうちにさらなるAIのキャッチアップを急ぎ、ウェットな部分を磨き、AIに業務を投げながら生産性を極大化させたエンジニアとして生き残るのだ。
ファンクラブとかメンバーシップとかリスナーやファンから定期で金をもらいつつ、
それら向けの動画や配信を行っていくこと自体に負担を感じ始め、
最終的に自分が楽しくじゃなくて、リスナーが楽しくを考え、やりたいことが分からなくなり
引退していく者たち。
中途半端に信者増やして、信者からの小さな苦言に悩み苦しみ、最後は精神が病んでいく。
もしくは好き=配信と自分のやりたいこととベクトルが同じにできるくらいのモチベーションを維持してないと。
なんでもそうだけど、一人で何かのモチベーションを保つって相当大変なんだよね。
いいこともあれば悪いこともある、そんな中自分の芯を保てないとやっていけない。
思い出したから書く。
その当時、なりきり界隈でbandが流行り始めた当時のこと。機能について詳しくない人が多いから、bandは簡単に複垢自演出来ることが有名じゃなかった頃。
そこで仲良くなった人から付き合おうと言われた(無論キャラ同士で)。でもその集まりの規約上付き合ったら抜けなきゃいけない。わかってはいたものの、いざ抜けたら寂しくなった。そのことを伝えたら恋人から返事が来なくなった。
恋人から返事が途絶えて2時間後、暇になったので、自分は別な集まりに参加した。
しかしそこでは別な集まりの愚痴を聞いた。愚痴の内容は、一旦集まりを止めたがまた出戻ってきた参加者から悪口を言われるようになったらしい。熱心に愚痴を聞いてたら、愚痴主から告白された。参加してから3時間経った頃の話である。
会話が途絶えたとはいえ、付き合って間もないと説明した所、どの集まりで出会ったのかと根掘り葉掘り聞かれ、言われた言葉は「お前、恋人と別れて出戻ってるだろ?」と。
寝耳に水である。私は恋人との遣り取りを相手に見せた。すると、事例列が明らかになった。
2複垢と本垢を使い、「別れたから2人で出戻って来た」と言って元の集まりに戻る。無論、自分は参加しておらず、2人とも恋人(元恋人?)の自作自演である
3元の集まりにて、サブ垢(自分の偽物)を使い集まりの管理者の悪口を言う等の迷惑行為をする。
その後どうなったかは知らないが、恋人から「今までごめん」と一言謝罪をされた後恋人は出て行ってしまった。
その後、自分と愚痴主(最初の集まりの管理者)が付き合うことになったため、問題が発生した最初の集まりは解散する流れになった。
しかし、問題はここでは終わらなかった。自分は元恋人の本垢や某うた配信垢まで聞いており、その垢を全て管理者に報告していたのである。
(自分は報告するつもりはなかったが、隠し忘れていた)
そのため、悪口を言われた報復として管理者は元恋人の本垢やうた配信垢に特攻し、やったことを全てぶち撒けて元恋人を引退に追い込んだらしい。
Colaboに220万、のりこえに110万の敗訴、都知事選での惨敗──そのあたりの時期から、ここ1年ほどの暇空の発信は空想じみた方向に加速していった。
「自分はカルト宗教に集団で監視され、嫌がらせを受けている」というストーリーを毎日のように語りながら、仲間を次々に疑い出す。「お前は本当はスパイじゃないか」「死んで偽物に入れ替わってるんじゃないか」「最初から裏切って俺を攻撃してたんだろ」などと言い出し、フォロワーの多いネームド級の仲間をまとめてスパイ認定、大量にパージしはじめた。
弁明する者、ショックで引退する者、反発する者――対応は分かれたが、暇空の疑いを晴らすことはできず、暇空はより自分の確信を深めていった。かつての仲間たちは十二支の名を持つカルト集団の幹部“十二神将”であるとされ、「最初から暇空を陥れるために動いていた、あるいは敵に途中で成り代わられたスパイだった」ということになった。
(今回話題のアルパカ社長の名前は、十二支の“未”を表すコードネームとされた。)
空想はさらにエスカレートし、「カルト集団は堀口を殺して生存を偽装している」「もう二桁は殺されている」など、敵の設定を膨らませ続け、自分を裏切った仲間への攻撃も同時に強めていく。(感極まった声で"地獄に落ちろ"等と叫ぶことも)
一方で、以前は自身の攻撃対象だった堀口には次第に同情を見せるようになり、「堀口もまた自分と同じカルトに嫌がらせをされていた犠牲者」「堀口は同じ立場である暇空に助けを求めていた」という空想にふけるようになっていった。
今や、元暇アノンら“十二神将”、大幹部“神谷”、そして“女神様”は、暇空の脳内では、二桁以上殺しているセックスカルト教団のメンバーで、堀口に対して集団で嫌がらせを行い、痴情のもつれで殺害した上、偽装工作のためにメディアやテレビ、政党などにも圧力をかけ誤魔化そうとしている、死者を冒涜する極悪人であるとされ、暇空はこのような内容を登録者二十万人のライブで連日発信している。
こうして暇空は元仲間達から深い恨みを買うようになっていった。
オタクはクソリプを「する」よりも「しない」方に筋肉を使う。そして、そのクソリプ括約筋と呼ばれるものは年々衰えていく。
そう気付いたのはついさっき、SNSのフォロイーにひとりでに画像リプライを送ろうとしていたときだ。
フォロイーが投稿していたのはフカフカの素材に埋もれるように包まれる小動物の写真だった。そこに、「北斗の拳のケンシロウが真顔で藁に包まれている画像」をリプライしようとしていた。手が勝手に。
幸い送信ボタンは押さずに済んだ。仮に押したとしても、自分のような人間とも会話をしてくれるフォロイーは気さくに返事をくれたことだろう。だからなおさら危なかった。
クソリプのクソリプ性は「得るもののなさ×関係性の薄さ×対応コスト」で決まる。ケンシロウの真顔藁埋め画像からフォロイーが得るものはない。それでも近しい人間からのリプライであればまだくだらなさに笑えたかもしれないが、実際そこまでの濃い関係性もない。この前提でさらに藁シロウへのリアクションを求めたとあっては、クソリプ係数が急激に跳ね上がっていたことだろう。
クソリプを送る人間にはなりたくない。たとえオタクであっても、できるならクソリプを送らない側のオタクでありたい。触れずに通り過ぎれば害のない道端のキモい虫でいたいのだ。蚊柱やイナゴやスギ花粉のような「来るタイプの不快」にはなりたくない。キモくても害はないという最後の一線をなんとか守りたい。
と、一度冷静になればここまでのことを考えられるのになぜクソリプの水際まで追い詰められてしまったのだろうか。なぜあと一歩で送信ボタンを押すところだったのか。それがひたすらに怖かった。誰だ、わざわざ「藁 ケンシロウ」でwebを検索した奴は。そこから画像を保存してリプツリーにアップした奴も名乗り出てほしい。ここまでの記憶がまったくない。
「あっこれ藁にくるまれたケンシロウだ」と思ったときにはもう画像が目の前にあった。たぶん脳で処理をしていない。脊髄か、あるいはもはや手の筋肉あたりで伝達神経がUターンしている。マラソンをサボる中学生か? ちゃんと報連相してほしい。
昔ならきっと、画像検索をかける前ぐらいには「あっこれクソリプだな」と気付けていた。それが今や送信直前の「あっ」だ。明らかに反応速度が落ちている。クソリプを止める「あっ」のタイミングが遅すぎる。
このままいけば、この「あっ」はいつかリプライを送った後になる。それは尿漏れした老人の「あっ」と変わらない。そのうち自分は地面師の老人のように、「あ!あぁ……」と震えながら四方八方に画像リプを撒き散らす救えないオタクになってしまうことだろう。できればそうなる前にSNSを引退させてほしい。しかし、いつまで正気でいられたものかももう分からない。
己の中のオタクの心は、クソリプ太郎としての習慣の中にすっかり埋もれて消えてしまうだろう。ちょうど、古い宮殿の礎が次第に土砂に埋没するように。そうすれば、しまいに己は自分の過去を忘れ果て、1匹の害悪オタクとして狂い廻り、今日のようにフォロイーの投稿と出会っても関係性を深く考えることなく仮面ライダーの画像とかを送ってしまうだろう。
もしこの先SNSでクソリプを送っているオタクを見つけてもどうかそっとしておいてほしい。彼らもかつては善良なオタクだったかもしれないのだ。ただ括約筋の衰えに勝てなかっただけの、悲しいオタクの成れの果てかもしれないのだ。