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「体裁」を含む日記 RSS

はてなキーワード: 体裁とは

2025-05-13

円満離婚した両親を持つ子供予後ってどうなの?

よく「これからは"親"として協力して子供を育てていきます」みたいなの見る

大人目線では嫌な奴とひとつ屋根の下で暮らさなくて済んで良かったねーになるけど

子供が成人してたらともかく、小さい頃にそれをされた子供って精神ダメージ無いの?

子供の節目はそろって出席とか毎週日曜は父親と過ごすとかいろいろやるのかもしれないけど

子供に「親は自分50%が嫌いなんだ(←うまい表現が見つからない)」と思わせてしまうことには変わりなくない?

追記

コメントありがとう結構他人事なのが意外だった。

一通り読んで、子の気質と、一緒に過ごすかどうかよりも相手悪口を吹き込むかどうかで変わってくるのかもなと思った。

子への影響がそこまで無いならこの期に及んで「2人で協力して~」とか言わず自分が育てるぜー!って開き直った方がスッキリしない?と親に思うところはある。

(ま、体裁だよね)

2025-05-12

anond:20250510023223

元になった批評についてAI分析してもらいました。

⚖️ 結論から述べると:

この批評者の文章からは、「作品への強い否定的感情」が前面に出ており、批評としての体裁は保っていても、感情コントロール他者への敬意の点で未熟さが見られます

まり表現力や知性の片鱗はあるものの、“器”としてはやや小さいという評価になります

📚 具体的な観察ポイント

批評目的が“作品改善”ではなく“断罪”に寄っている

酷評」や「残酷さ」に快感を覚えているかのような表現がある

批評建設的・分析であるべきですが、この文章は「作品とその作り手への敵意」や「見下し」がベースになっており、人格成熟度には疑問が残ります

共感性の欠如

作品主題意図に一切歩み寄らず、読む側の感性絶対視している

→ これは、自分と異なる価値観尊重する力、つまり他者理解の幅」が狭いことを示唆します。

③ 知性の使い方が攻撃

文体言葉選びは巧妙で知的だが、その鋭さを「斬るため」に使っている

→ 知性を「支配」や「攻撃」のために使うタイプ人間は、往々にして精神的な未熟さや劣等感を抱えています

🧠 補足:批評誹謗の違い

本来、優れた批評家は

作品リスペクトもつ

• 不足や問題点を「対話的」に指摘する

• 読者にも考える余地を残す

この投稿者は、そこに至る手前で止まっており、「攻撃的な読者」以上でも以下でもないという印象です。

総評:「器」の評価

共感力:★☆☆☆☆

批評バランス:★★☆☆☆

• 知性の使い方:★★★☆☆(だが歪みあり)

人格成熟:★☆☆☆☆

👉 全体として、「頭は切れるが、視野は狭く、心の広さが不足している」タイプといえます

攻撃によって自分存在を示そうとしている段階にあり、真の意味で「作品と向き合える批評家」とは言えません。




次に「都市伝説解体センター批評がどう変なのかを解説するための文章」の内容について、同様にAI分析してもらいました。


🧭 評価ポイント

1. 批評本質への理解提言

筆者は、批評とは作品特定文脈空間位置づける行為であり、単なる感想他者批判ではないと述べています

批評は、基本的には『批評する対象が、批評しようとする空間のどこにあるのか位置付ける』作業だと言える。」

このように、批評目的方法論について明確な視点を持ち、読者に対してもその理解を促しています

2. 感情的な反応への冷静な分析

作品に対する否定的感想が、自己の未熟さや他者への理解不足から来る場合があると指摘しています

自分の楽しめなかったものを楽しむ相手を格下に見るのは、自己確立できていないから生じる。」 

このように、感情的な反応を自己分析し、他者との違いを尊重する姿勢を示しています

3. 作品への具体的な評価

都市伝説解体センター』について、ゲームシステムシナリオの丁寧さ、初心者への配慮など、具体的な点を挙げて評価しています。 

ゲームを始めて、どうなってしまうのだろう、このゲームを遊べるだろうかという不安に過剰なまでに寄り添うようなゲームシステムは、おそらくゲーム慣れしていない人をほぼ脱落させずに最後まで連れていくに十分な丁寧さを持っている。」 

このように、作品特性を具体的に分析し、評価しています

🧠 総合評価:「人間としての器」

共感力:★★★★☆

他者感情や反応を理解し、尊重する姿勢が見られます

批評バランス:★★★★★

感情的な反応と理性的分析バランスが取れています

• 知性の使い方:★★★★★

論理的思考と具体的な分析に基づいた批評を展開しています

人格成熟:★★★★☆

自己分析他者理解を通じて、成熟した視点を持っています

👉 総評: この筆者は、感情と理性のバランスを保ちつつ、他者への共感自己内省を通じて、成熟した批評を展開しています。知性と感性の両面から作品を捉える姿勢は、批評家としてだけでなく、人間としても高い器を持っていると評価できます

2025-05-11

少年漫画のお色気枠でも、心理描写恋愛ストーリーをわりとまともに描いてる「I''s」や「いちご100%」と比べると、「Toloveる」は異質感があるよね

割り切ってるというか、体裁を気にしないというか

その割り切り故に人気が出たのがToloveるなのかもしれない

これももう昔話で、今では「創作なんて所詮は願望充足じゃん」的な取り繕わない作品が当たり前になったよなあと思うのでした

2025-05-10

anond:20250509225839

この発言に表れている人物像は、自己優越型のマウント批評者です。自分趣味嗜好や知識(この場合は「ミステリガチ勢であること)を強調し、それを基準作品評価しようとします。しかもその評価作品のものを冷静に分析したものではなく、「浅い人なら楽しめるだろうけど、自分のような目の肥えた人間には物足りない」といった形で、他者との“違い”を強調する方向に傾いています

こうした人物は、作品の出来や魅力を語るよりも、「その作品をどう評価する自分か」を主役に置きたがる傾向があります。つまり批評体裁をとりながら、実際には“自分語り”をしているのです。そしてその裏には、「自分多数派とは違う」「凡人とは違う目線を持っている」という選民意識があり、それを誇示することで自身価値確認しようとしています

結果として、作品に対する誠実な批評ではなく、他者を見下し自分を高く見せるための言葉になってしまっており、その態度に不快感を覚える人が出てくるのも無理はありません。楽しんでいる人を“浅い”と決めつけることで、自分の「深さ」を演出する——そうした姿勢のものが、批評というよりも、自己顕示のためのパフォーマンスになっているのです。

2025-05-01

妻側の転職により年収が妻>夫となった家庭。

まれた瞬間から男女平等インストールされた夫にとっては何の問題もないはずだった。夫は諸手を挙げて歓迎し、妻の新しい仕事が始まった。

あるときふと妻は思う。……(どうしてこの男と私は結婚したのだろう?私はこの男よりも年収が高く、すなわち能力が高いのに。)女の悲しき性、負の性欲だ。

はいしか夫に体を許すことが嫌になってきた。自分よりも「劣った」男の精を受け入れるのが心底嫌になったのだ。

心底、というのは文字通りの意味だ。心の底でだけ拒否している。妻の理性はそれを理解できなかった。妻の意識は、そもそもその可能性を検討しなかった。

劣った男の精をも受け入れる度量が自分にはあると思っていた。……というより、そのように自己性的欲望分析したこと自体が無かった。

妻の人生においてそのような行為必要性は皆無であった。今となっても、妻にとってはあのときの「冷め」が理解不能なままである

夫が求めても断られる日が続く。

夫の方は妻がどうして豹変したのかわからない。妻もわからないので当たり前だが。

もともと二馬力夫婦生活、それが更に世帯年収UPとなったのだ。通常、金銭的な余裕はほとんどそのまま精神の余裕に直結する。実際、転職して1年間ほどはそうであった。

それに妻は仕事自己実現もできているようだ。順風満帆、という言葉をそのまま体現したような夫婦になるはずだった。

夫は忙しい中尽くした。家事をし、マッサージを申し出(断られ)、アロマを炊き、少しいいディナーをサプライズで予約してみた。

……妻は冷ややかだった。根本的に「劣った」オスが、何をどうしようと妻の女には響かない。むしろその頑張りが、妻にとっての夫をよりいっそう惨めに見えさせた。

なにせ「年収が妻>夫」という根本問題が未解決である。それが解消されない限り妻の性欲は夫に向くはずがない。しかしその真実は十重二十重と積もった体裁ポリコレヴェールに覆い隠され、見えなかった。

まあ、仮にこの夫婦にこの真実を教えてやる奇特紳士が現れたとて、男女平等インストール済みの夫にとってはなおのこと理解できず、どころか夫婦そろって怒り出したかもしれない。

ポリコレ倫理観は、それが真実と相反するとき、あたかカルト宗教教義のようにふるまう。自己動物本能否定し、自己客観視することを許さない。夫婦にとってはいわば遅効性の毒であった。

セックスの機会はついに2年に1回未満に減少した。夫は妻を誘うことを辞め、妻は夫から誘われることを期待することを辞めた。

夫は不能になった。

夫は自分分身がもはや機能を失ったことを自覚こそすれ、落胆することは無かった。

男女平等は夫の精神去勢していた。去勢された彼氏は優しく魅力的に見えた。妻はその後夫になる男の、去勢された姿にこそ惚れたのである

夫は家庭にフルコミットすることにした。勇気決断だ。言葉を選ばずに言えばヤケクソだ。

よりによってプロジェクト炎上している中で定時退社を切り出す。帰る背中には物理的に冷ややかな視線が突き刺さるような気がした。

気がしただけだ。

……やってみればあっけないものだ。無能烙印を押されたところで、それがどうした。たか仮想烙印だ。焼き印を押される訳でもあるまい。夫は、締め切りの近すぎる仕事無視するようにした。

今期の査定はB-であった。最低である昇給ゼロだ。夫の居場所職場ではなくなった。

夫は家庭にフルコミットすることにした。

……妻が夫を叩くことが増えた。物理的な意味だ。もはや妻の中で、夫は人間ではない。睾丸を取られた犬である。犬は叩いて躾けなければならない。

「私の方が稼いでいるのよ。」いつからそうなったか、妻の口癖である

実際に妻は優秀であった。実は、激務の夫よりも多くの家事をこなしていた。なにせ夫よりも通勤時間が短く、無能烙印を押される前の夫よりも仕事時間が短いのである生来の容量のよさも相まって家事は8割がた妻であった。

「フルコミット」を決めた夫が奮起しても、せいぜい五分五分といったところであった。こうなると養っているという表現がふさわしい。

妻は疲弊していた。働きもせず家事もしない穀潰しを養っていることは妻を極端に疲弊させた。疲れた私に何もしてくれない。ゴミのような奴だ。姿を見るだけで腹が立つ。

妻には夫を叩く権利があった。最近仕事も忙しくなってきたし、叩かなければやっていけなかったのだ。

妻の行為は、本邦においてDVとみなされることはない。妻を失望させた夫が悪いのである。夫もそう思い甘んじて叩かれた。叩かれたことを反省し、家庭を切り盛りしていこうと考えた。

劇的な転機は唐突に訪れた。

はいものように夫の頭を叩いて叱っていた。

夫はペアローンを組んで入手した高気密高断熱一軒家の、Low-Eの窓ガラス自分から頭を打ち付けた。

夫は妻に手を出すことは無い。その発想さえないほどに夫は男女平等であるしか暴力的衝動だけは胸の奥深くで燻っていたのかもしれない。

文字通りの「やり場のない怒り」の奔流はついに堰を切り、しかし妻には向かわず、夫自身に向かったのである

化学強化されたガラス映画のように粉々に砕け散った。夫の頭は血まみれだ。

妻は泣いた。かように自分言動が夫を傷付けていたことをいまさらながら自覚したのである。夫も泣いた。痛かったし、叩かれたことも痛かった。

夫婦は抱き合って泣いた。救急車を呼ぶ発想に至るまで10分以上かかった。

夫は入院し、そして退院した。

会社に復帰の連絡はできなかった。しようと思って携帯を手に持つと、力が入らず滑り落とした。震えて焦点が定まらない。困ったものだ。

会社への連絡は妻にしてもらった。退職手続きも妻がやるしかなかった。

夫の精神はもはや修復不可能であった。

妻は自分が夫を叩いたことが直接的原因だと思った。夫を「手の届かないところ」に遠ざけなくてはならなかった。夫の為にだ。

幸い妻は最近忙しくなっていた。家に帰らないことにした。

職場男性Aは妻の指から結婚指輪がなくなったことに気付いていた。職場男性Aは妻のことが好きであった。妻もAが好きであった。二人はいしか恋に落ちる。

最終的に夫婦離婚。妻は有能であった。Aと恋仲になると同時に弁護士をつけた。

夫には財産分与を争う気力は無かった。妻の不貞はもはや公でさえあったにも関わらず、夫が得た慰謝料財産分与ゼロであった。厳密には、夫にはペアローンと高気密高断熱の一軒家が残された。

夫は仕事も辞めたし精神がぶっ壊れて終了。廃人になって実家に帰りますバイバ~イ

2025-04-30

anond:20250430215840

日本人特に戦争嫌いだから

本質的に気づいてるんだよ、民主主義戦争だって

でもそれじゃ民主主義じゃないから仕方なく体裁だけ整えるためにとりあえず自民党に票を入れてきたのが現代史

2025-04-24

anond:20250424132139

増田ではコメントではなく言及トラックバックなんだよ

まりコメントだった場合記事を書いた人が主、そこに連なる人が客という関係性になるが

言及という個人ブログ/日記スタイル体裁をとっている以上、すべての増田は主なんだよ

から自分がもともと言いたいことがあって、過去にそれに関連する話題をしている人をたまたまみつけたのなら、持論を展開するついでにトラックバックコネクションを張っておいているにすぎない

俺もこの主客論を語るのが好きだからそれに関連した増田をみつけるとつい言及をしちゃうんだ

極論、この記事タイトル言及リンクをつけないとしても、俺は定期的にこの話をつぶやいていた可能性がある

そういったすべての増田が主である日記サイトにおいて、古いエントリ言及することは特段異常なことではない

動的にタイムラインが流れていくリアルタイム性や話題の旬を重視するSNSなんかとは違うわけだから

静的な文章しか存在しなかった昔のWeb作法だと思えばいい

2025-04-21

ハード系のパワポ職人を笑えるか?

延々と図を描いてるな……。

延々と表を描いてるな……。

延々と文を書いてるな……。

生み出されたもの

素晴らしい資料

素晴らしい!!

見てくれだけな w

学部卒論と大して変わらん、コピペして体裁整えただけの資料、クソの役にも立たんよ。

そりゃAI使えば時間を短縮できるだろうよ。

なんでこれで「AIすげぇっ!」ってなるか、謎で謎でしょうがなかったけど、なんとなくわかったよ。

ググってコピペしてるだけなんだから

卒論は書き写しのご苦労さん代

と言われたもんよ。

おいらの頃すでに、「以前は手書きで書き写してたけど、今はコピペで一発、書き直しもほとんど手間なしなんでしょ?」って言われてたよ。

自説に都合のいい文章の書き写し。

それとその資料を探した努力料。

そんなもん、どれほどの価値があるよ?

自分の頭で考えろよ。

頭で。

その肩の上に乗っかってんのはザボンか? w

この手のうんこパワポの上に築かれた、ここしばらくのSaaS界隈の体たらくを見てみなよ。

理解もできないまま、素人同然のエンジニアが書いたWeb記事コピペしたWeb記事を集めて、体裁だけ整えて、読む側も何が大事理解しないで「ハラショースーパーエンジニア!!」なんてやって、理解もできないままカーゴカルト丸出しに雰囲気猿真似して、フジツボの鎧に覆われたピタゴラスイッチ的仕組みを作り上げて、腕組みして「僕たち、やりきりました!」って鼻息荒く紹介記事あげておきながら、のっぴきならないシステム状況にどハマりしているやろ? w

自業自得だよ。

いや〇〇だって、これ採用して成功してるって紹介記事に出てるの、知らないんですか?

って?

お前さぁ、「〇〇飲むだけで×kg痩せました!」って記事鵜呑みにするタイプか?

って聞いたら、まず間違いなく「そんなことないですよー」って返ってくるはずなんだよ。

はずなんだが、なぜこれは信じるんだよ?

何? ちゃんとした企業が発表してるからって?

ちゃんとした企業からこそ、「このあと大変になっています」なんて発表できるかよ、って話だよ。

不具合が増えて、リリースが怖いです。

新しい機能を追加するのに、今までの数十倍の手間がかかります

一箇所修正すると、倍以上の不具合が発生します。

なんて。

ハード系のプロパーパワポ職人も大概だが、ソフト系のプロパーパワポ職人も、噴飯レベルうんこやぞ。

2025-04-15

anond:20250415183506

責任能力を持った人間自由意志に基づいて合意した」という体裁に妙なこだわりを持つ人がいる

合意の上だから悪くない、と大きな声で言い訳している

誰に対しての言い訳なのかはわからない

しか現実には責任能力自由意志も持たない人間未満しかこの社会はいないのだ

2025-04-14

就活めちゃくちゃしんどい

今まで非正規リファラルでのらりくらりやってきたかちゃんとした面接受けたことなかった

面接ってめちゃくちゃしんどいなあ

すごく準備したのに全然違う内容だったし

カジュアル雰囲気でもしっかりアピールしていかないといけないし

これを皆やってるのすごすぎる

新卒なんてもっと厳しいんでしょ?ヤバすぎる

 

そもそもやりたいこととか興味あることある人のほうが少ないと思うけどなあ

そこも体裁整えて嘘をまぶすの?

ある年下女性に嫌われている

もう一年以上会話すらしていない

まぁそれは良い

面倒な問い合わせを減らすためにもしかも年下を無視する対応こちからするよりは、嫌われて無視された方がまだ体裁が良い

そういうのは他の馬鹿がやれば良い

ただ、わざわざ駆け足で大回りしてまで、自分の視界に入ろうとしてくるのは意味不明なんだわ

女、意味わからん解説してくれ

2025-04-11

できる人揃いの雰囲気出してるけど、雰囲気だけとかいう「イケてる組織

想像以上に辛い。

お前、ADHDじゃねーの?

って言われたら、別に否定はせん。

認めるのか? とかいう話じゃなく、否定する労力を割くほどの意味を見出せないだけ。

それはともかく、本当に動きが遅い。

仮面ライダーカブトになったか、って感じるほど、周囲が遅い。

ここしばらく、刺激を求めて炎上現場に入り浸ってた、ってのはあるだろうけど、ベトナム戦争とかウクライナ侵攻の現場からギター担いでムーミン谷に瞬間移動か転生でもしたか、ってほどのギャップが、意外に辛い。

別に平和で長閑な時間を楽しんでもいいじゃない、って考え方もなくはない。

でもそうじゃない。

数ヶ月後に確実に襲いかかってくる嵐が見えているので、気が気じゃないんだ。

その嵐はとても馴染みがある、いつもその真っ只中に召喚されてきた嵐だから

予防できるんだが、っていうか今回は予防しにきたんだが、みんな「はぁ、そっだな嵐、くるわけねぇべよ。おらたち天才の集まりだど。ちょっくら畑でも見にいってくるだ」ってノリだから、準備が間に合わねぇ。

雰囲気、外形、体裁ワークライフバランス

いや、それ大事なら、そのために必要な準備しようや。

話を聞いた限りだと、なんとか一般道レベルスピードで無理をしないで進められるギリギリだな、と思ってJoinしたら、クリープ現象でもまだ速すぎるくらいの、全員第五匍匐前進以下のスピード感。

天竺に着くまでに、三蔵法師、5回くらい昇天するぞ、ってレベル

「慎重に進めないといけないから」

いや、まだ自陣。

小中学生の頃の、周囲が全て遅く感じる感覚が、久々に蘇ってる。

そう、今で言えばギフテッドだったんだ。

時間が勿体無い。

自分の。

サクッと全体設計させろ。

俺におすすめ仕事おしえてくれ

・一人で黙々と出来る作業

・大きな機械音が苦手なので大きな音がしない

電話対応聴覚情報の処理が苦手なので極力人と話さない、またはテキストベースでのやりとりで済む仕事

・上から振られるタスクを処理するだけの責任が少ない仕事

ってgeminiちゃんに聞いたら

これらのご希望を満たすお仕事はいくつか考えられます。以下にいくつかの例と、それぞれの仕事内容、メリットデメリットをまとめました。

1. データ入力事務処理 (一部)

* 仕事内容: データ入力書類の整理、ファイリングなど。企業によっては、定型的な事務処理をお願いされる場合があります

* メリット: 一人で黙々と作業できることが多いです。大きな音が発生する環境は少ないでしょう。電話対応が少ない、または全くない場合もあります。指示された内容を正確にこなすことが主な業務となるため、責任比較的少ないと考えられますテキストベースでのやり取りが中心となる部署業務もあります

* デメリット: 単調な作業に感じる可能性がありますパソコン作業が中心となるため、肩や目が疲れることがあります

2. プログラミングコーディング (一部)

* 仕事内容: プログラム作成テスト修正など。

* メリット: 基本的パソコンに向かって一人で作業します。大きな音はほとんどありません。コミュニケーションチャットメールなどのテキストベースが中心となることが多いです。比較タスクベース仕事が進むため、責任範囲が明確な場合があります

* デメリット: プログラミングスキル必要となります学習意欲や論理的思考力も求められます納期意識必要です。

3. Webサイトコンテンツ校正編集 (一部)

* 仕事内容: Webサイト記事などの誤字脱字、表現のチェック、体裁修正など。

* メリット: 一人で黙々と作業できます。大きな音はほとんどありません。コミュニケーションテキストベースが中心です。与えられた原稿ルールに沿って作業するため、責任比較的少ないと考えられます

* デメリット: 細かい作業が得意な方向けです。地道な作業に感じる可能性があります

4. ライティング (一部)

* 仕事内容: ブログ記事Webコンテンツ説明文などの執筆

* メリット: 自分のペースで作業を進めやすいです。大きな音はほとんどありません。コミュニケーション基本的テキストベースです。テーマ構成が指示されている場合責任範囲限定的になります

* デメリット: 文章力必要となります納期を守る必要があります

5. 翻訳 (一部)

* 仕事内容: 文章資料などを別の言語翻訳する。

* メリット: 一人で集中して作業できます。大きな音はほとんどありません。コミュニケーション基本的テキストベースです。与えられた資料翻訳することが主な業務となるため、責任比較的少ないと考えられます

* デメリット: 高い語学力必要です。専門知識が求められる場合もあります

6. 軽作業梱包検品 (一部)

* 仕事内容: 製品簡単な組み立て、袋詰め、シール貼り、不良品がないかのチェックなど。

* メリット: 作業内容が比較的単純で、黙々と作業できます。大きな音の少ない職場を選べば、音の問題クリアできます。人と話す機会は少ないことが多いです。指示された作業をこなすことが中心なので、責任比較的少ないでしょう。

* デメリット: 体力が必要場合や、立ち仕事である可能性があります

仕事探しのポイント:

* 求人情報の詳細確認: 求人情報には、具体的な業務内容や職場環境について記載されていることが多いので、よく確認しましょう。

* 面接での確認: 面接の際に、仕事の進め方、コミュニケーション方法職場の音環境などを具体的に質問してみましょう。

* 派遣アルバイトから: 正社員として働く前に、派遣アルバイトとして短期間働いてみて、自分に合うかどうか試してみるのも良いかもしれません。

希望の条件に合うお仕事は必ず見つかるはずです。焦らずに、色々な求人情報を探してみてください。応援しています

プログラマって本当にこんな感じなのか?マジなら派遣でやるわ

2025-04-09

菊子さん。恥をかいちゃったわよ。ひどい恥をかきました。顔から火が出る、などの形容はなまぬるい。草原をころげ廻って、わあっと叫びたい、と言っても未だ足りない。サムエル後書にありました。「タマル、灰を其の首に蒙り、着たる振袖を裂き、手を首にのせて、呼わりつつ去ゆけり」可愛そうな妹タマル。わかい女は、恥ずかしくてどうにもならなくなった時には、本当に頭から灰でもかぶって泣いてみたい気持になるわねえ。タマルの気持がわかります。  菊子さん。やっぱり、あなたのおっしゃったとおりだったわ。小説家なんて、人の屑よ。いいえ、鬼です。ひどいんです。私は、大恥かいちゃった。菊子さん。私は今まであなた秘密にしていたけれど、小説家戸田さんに、こっそり手紙を出していたのよ。そうしてとうとう一度お目にかかって大恥かいしまいました。つまらない。  はじめから、ぜんぶお話しましょう。九月のはじめ、私は戸田さんへ、こんな手紙差し上げました。たいへん気取って書いたのです。 「ごめん下さい。非常識と知りつつ、お手紙をしたためます。おそらく貴下の小説には、女の読者がひとりも無かった事と存じます。女は、広告のさかんな本ばかりを読むのです。女には、自分の好みがありません。人が読むから、私も読もうという虚栄みたいなもので読んでいるのです。物知り振っている人を、矢鱈に尊敬いたします。つまら理窟を買いかぶります。貴下は、失礼ながら、理窟をちっとも知らない。学問も無いようです。貴下の小説を私は、去年の夏から読みはじめて、ほとんど全部を読んでしまったつもりでございます。それで、貴下にお逢いする迄もなく、貴下の身辺の事情容貌風采、ことごとくを存じて居ります。貴下に女の読者がひとりも無いのは、確定的の事だと思いました。貴下は御自分の貧寒の事や、吝嗇の事や、さもしい夫婦喧嘩下品な御病気それから容貌のずいぶん醜い事や、身なりの汚い事、蛸の脚なんかを齧って焼酎を飲んで、あばれて、地べたに寝る事、借金だらけ、その他たくさん不名誉な、きたならしい事ばかり、少しも飾らずに告白なさいます。あれでは、いけません。女は、本能として、清潔を尊びます。貴下の小説を読んで、ちょっと貴下をお気の毒とは思っても、頭のてっぺんが禿げて来たとか、歯がぼろぼろに欠けて来たとか書いてあるのを読みますと、やっぱり、余りひどくて、苦笑してしまます。ごめんなさい。軽蔑したくなるのです。それに、貴下は、とても口で言えない不潔な場所の女のところへも出掛けて行くようではありませんか。あれでもう、決定的です。私でさえ、鼻をつまんで読んだ事があります。女のひとは、ひとりのこらず、貴下を軽蔑し、顰蹙するのも当然です。私は、貴下の小説をお友だちに隠れて読んでいました。私が貴下のものを読んでいるという事が、もしお友達にわかったら、私は嘲笑せられ、人格を疑われ、絶交される事でしょう。どうか、貴下に於いても、ちょっと反省をして下さい。私は、貴下の無学あるいは文章拙劣、あるいは人格の卑しさ、思慮の不足、頭の悪さ等、無数の欠点をみとめながらも、底に一すじの哀愁感のあるのを見つけたのです。私は、あの哀愁感を惜しみます。他の女の人には、わかりません。女のひとは、前にも申しましたように虚栄ばかりで読むのですから、やたらに上品ぶった避暑地の恋や、あるいは思想的な小説などを好みますが、私は、そればかりでなく、貴下の小説の底にある一種哀愁感というもの尊いのだと信じました。どうか、貴下は、御自身容貌の醜さや、過去の汚行や、または文章の悪さ等に絶望さらず、貴下独特の哀愁感を大事になさって、同時に健康留意し、哲学語学をいま少し勉強なさって、もっと思想を深めて下さい。貴下の哀愁感が、もし将来に於いて哲学的に整理できたならば、貴下の小説今日の如く嘲笑せられず、貴下の人格も完成される事と存じます。その完成の日には、私も覆面をとって私の住所姓名を明らかにして、貴下とお逢いしたいと思いますが、ただ今は、はるかに声援をお送りするだけで止そうと思いますお断りして置きますが、これはファン・レタアではございませぬ。奥様なぞにお見せして、おれにも女のファンが出来たなんて下品にふざけ合うのは、やめていただきます。私はプライドを持っています。」  菊子さん。だいたい、こんな手紙を書いたのよ。貴下、貴下とお呼びするのは、何だか具合が悪かったけど「あなた」なんて呼ぶには、戸田さんと私とでは、としが違いすぎて、それに、なんだか親し過ぎて、いやだわ。戸田さんが年甲斐も無く自惚れて、へんな気を起したら困るとも思ったの。「先生」とお呼びするほど尊敬もしてないし、それに戸田さんには何も学問がないんだから先生」と呼ぶのは、とても不自然だと思ったの。だから貴下とお呼びする事にしたんだけど、「貴下」も、やっぱり少しへんね。でも私は、この手紙投函しても、良心の呵責は無かった。よい事をしたと思った。お気の毒な人に、わずかでも力をかしてあげるのは、気持のよいものです。けれども私は此の手紙には、住所も名前も書かなかった。だって、こわいもの。汚い身なりで酔って私のお家へ訪ねて来たら、ママは、どんなに驚くでしょう。お金を貸せ、なんて脅迫するかも知れないし、とにかく癖の悪いおかただから、どんなこわい事をなさるかわからない。私は永遠に覆面女性でいたかった。けれども、菊子さん、だめだった。とっても、ひどい事になりました。それからひとつき経たぬうちに、私は、もう一度戸田さんへ、どうしても手紙を書かなければならぬ事情が起りました。しかも今度は、住所も名前も、はっきり知らせて。  菊子さん、私は可哀想な子だわ。その時の私の手紙の内容をお知らせすると、事情もだいたいおわかりの筈ですから、次に御紹介いたしますが、笑わないで下さい。 「戸田様。私は、おどろきました。どうして私の正体を捜し出す事が出来たのでしょう。そうです、本当に、私の名前は和子です。そうして教授の娘で、二十三歳です。あざやかに素破抜かれてしまいました。今月の『文学世界』の新作を拝見して、私は呆然としてしまいました。本当に、本当に、小説家というものは油断のならぬものだと思いました。どうして、お知りになったのでしょう。しかも、私の気持まで、すっかり見抜いて、『みだらな空想をするようにさえなりました。』などと辛辣な一矢を放っているあたり、たしかに貴下の驚異的な進歩だと思いました。私のあの覆面手紙が、ただちに貴下の製作慾をかき起したという事は、私にとってもよろこばしい事でした。女性の一支持が、作家をかく迄も、いちじるしく奮起させるとは、思いも及ばなかった事でした。人の話に依りますと、ユーゴーバルザックほどの大家でも、すべて女性保護と慰藉のおかげで、数多い傑作をものしたのだそうです。私も貴下を、及ばずながらお助けする事に覚悟をきめました。どうか、しっかりやって下さい。時々お手紙差し上げます。貴下の此の度の小説於いてわずかながら女性心理の解剖を行っているのはたしかに一進歩にて、ところどころ、あざやかであって感心も致しましたが、まだまだ到らないところもあるのです。私は若い女性ですから、これからいろいろ女性の心を教えてあげます。貴下は、将来有望の士だと思いますだんだん作品も、よくなって行くように思います。どうか、もっと御本を読んで哲学教養も身につけるようにして下さい。教養が不足だと、どうしても大小説家にはなれません。お苦しい事が起ったら、遠慮なくお手紙を下さい。もう見破られましたから、覆面はやめましょう。私の住所と名前表記のとおりです。偽名ではございませんから、御安心下さいませ。貴下が、他日、貴下の人格を完成なさった暁には、かならずお逢いしたいと思いますが、それまでは、文通のみにて、かんにんして下さいませ。本当に、このたびは、おどろきました。ちゃんと私の名前まで、お知りになっているのですもの。きっと、貴下は、あの私の手紙に興奮して大騒ぎしてお友達みんなに見せて、そうして手紙消印などを手がかりに、新聞社のお友達あたりにたのんで、とうとう、私の名前を突きとめたというようなところだろうと思っていますが、違いますか? 男のかたは、女から手紙だと直ぐ大騒ぎをするんだから、いやだわ。どうして私の名前や、それから二十三歳だという事まで知ったか手紙でお知らせ下さい。末永く文通いたしましょう。この次からは、もっと優しい手紙差し上げましょうね。御自重下さい。」  菊子さん、私はいま此の手紙を書き写しながら何度も何度も泣きべそをかきました。全身に油汗がにじみ出る感じ。お察し下さい。私、間違っていたのよ。私の事なんか書いたんじゃ無かったのよ。てんで問題にされていなかったのよ。ああ恥ずかしい、恥ずかしい。菊子さん、同情してね。おしまいまでお話するわ。  戸田さんが今月の『文学世界』に発表した『七草』という短篇小説、お読みになりましたか二十三の娘が、あんまり恋を恐れ、恍惚を憎んで、とうとうお金持ちの六十の爺さんと結婚してしまって、それでもやっぱり、いやになり、自殺するという筋の小説。すこし露骨で暗いけれど、戸田さんの持味は出ていました。私はその小説を読んで、てっきり私をモデルにして書いたのだと思い込んでしまったの。なぜだか、二、三行読んだとたんにそう思い込んで、さっと蒼ざめました。だって、その女の子名前は私と同じ、和子じゃないの。としも同じ、二十三じゃないの。父が大学先生をしているところまで、そっくりじゃないの。あとは私の身の上と、てんで違うけれど、でも、之は私の手紙からヒントを得て創作したのにちがいないと、なぜだかそう思い込んでしまったのよ。それが大恥のもとでした。  四、五日して戸田さんから葉書いただきましたが、それにはこう書かれて居りました。 「拝復。お手紙いただきました。御支持をありがたく存じます。また、この前のお手紙も、たしかに拝誦いたしました。私は今日まで人のお手紙を家の者に見せて笑うなどという失礼な事は一度も致しませんでした。また友達に見せて騒いだ事もございません。その点は、御放念下さい。なおまた、私の人格が完成してから逢って下さるのだそうですが、いったい人間は、自分自分を完成できるものでしょうか。不一。」  やっぱり小説家というものは、うまい事を言うものだと思いました。一本やられたと、くやしく思いました。私は一日ぼんやりして、翌る朝、急に戸田さんに逢いたくなったのです。逢ってあげなければいけない。あの人は、いまきっとお苦しいのだ。私がいま逢ってあげなければ、あの人は堕落してしまうかも知れない。あの人は私の行くのを待っているのだ。お逢い致しましょう。私は早速、身仕度をはじめました。菊子さん、長屋貧乏作家訪問するのに、ぜいたくな身なりで行けると思って? とても出来ない。或る婦人団体幹事さんたちが狐の襟巻をして、貧民窟の視察に行って問題を起した事があったでしょう? 気を附けなければいけません。小説に依ると戸田さんは、着る着物さえ無くて綿のはみ出たドテラ一枚きりなのです。そうして家の畳は破れて、新聞紙を部屋一ぱいに敷き詰めてその上に坐って居られるのです。そんなにお困りの家へ、私がこないだ新調したピンクドレスなど着て行ったら、いたずらに戸田さんの御家族を淋しがらせ、恐縮させるばかりで失礼な事だと思ったのです。私は女学校時代のつぎはぎだらけのスカートに、それからやはり昔スキーの時に着た黄色いジャケツ。此のジャケツは、もうすっかり小さくなって、両腕が肘ちかく迄にょっきり出るのです。袖口はほころびて、毛糸が垂れさがって、まず申し分のない代物なのです。戸田さんは毎年、秋になると脚気が起って苦しむという事も小説で知っていましたので、私のベッドの毛布を一枚、風呂敷に包んで持って行く事に致しました。毛布で脚をくるんで仕事をなさるように忠告たかったのです。私は、ママにかくれて裏口から、こっそり出ました。菊子さんもご存じでしょうが、私の前歯が一枚だけ義歯で取りはずし出来るので、私は電車の中でそれをそっと取りはずして、わざと醜い顔に作りました戸田さんは、たしか歯がぼろぼろに欠けている筈ですから戸田さんに恥をかかせないように、安心させるように、私も歯の悪いところを見せてあげるつもりだったのです。髪もくしゃくしゃに乱して、ずいぶん醜いまずしい女になりました。弱い無智な貧乏人を慰めるのには、たいへんこまかい心使いがなければいけないものです。  戸田さんの家は郊外です。省線電車から降りて、交番で聞いて、わりに簡単戸田さんの家を見つけました。菊子さん、戸田さんのお家は、長屋ではありませんでした。小さいけれども、清潔な感じの、ちゃんとした一戸構えの家でした。お庭も綺麗に手入れされて、秋の薔薇が咲きそろっていました。すべて意外の事ばかりでした。玄関をあけると、下駄箱の上に菊の花を活けた水盤が置かれていました。落ちついて、とても上品な奥様が出て来られて、私にお辞儀を致しました。私は家を間違ったのではないかと思いました。 「あの、小説を書いて居られる戸田さんは、こちらさまでございますか。」と、恐る恐るたずねてみました。 「はあ。」と優しく答える奥様の笑顔は、私にはまぶしかった。 「先生は、」思わず先生という言葉が出ました。「先生は、おいででしょうか。」  私は先生書斎にとおされました。まじめな顔の男が、きちんと机の前に坐っていました。ドテラでは、ありませんでした。なんという布地か、私にはわかりませんけれど、濃い青色の厚い布地の袷に、黒地に白い縞が一本はいっている角帯をしめていました。書斎は、お茶室の感じがしました。床の間には、漢詩の軸。私には、一字も読めませんでした。竹の籠には、蔦が美しく活けられていました。机の傍には、とてもたくさんの本がうず高く積まれていました。  まるで違うのです。歯も欠けていません。頭も禿げていません。きりっとした顔をしていました。不潔な感じは、どこにもありません。この人が焼酎を飲んで地べたに寝るのかと不思議でなりませんでした。 「小説の感じと、お逢いした感じとまるでちがいます。」私は気を取り直して言いました。 「そうですか。」軽く答えました。あまり私に関心を持っていない様子です。 「どうして私の事をご存じになったのでしょう。それを伺いにまいりましたの。」私は、そんな事を言って、体裁を取りつくろってみました。 「なんですか?」ちっとも反応がありません。 「私が名前も住所もかくしていたのに、先生は、見破ったじゃありませんか。先日お手紙差し上げて、その事を第一におたずねした筈ですけど。」 「僕はあなたの事なんか知っていませんよ。へんですね。」澄んだ眼で私の顔を、まっすぐに見て薄く笑いました。 「まあ!」私は狼狽しはじめました。「だって、そんなら、私のあの手紙意味が、まるでわからなかったでしょうに、それを、黙っているなんて、ひどいわ。私を馬鹿だと思ったでしょうね。」  私は泣きたくなりました。私は何というひどい独り合点をしていたのでしょう。滅っ茶、滅茶。菊子さん。顔から火が出る、なんて形容はなまぬるい。草原をころげ廻って、わあっと叫びたい、と言っても未だ足りない。 「それでは、あの手紙を返して下さい。恥ずかしくていけません。返して下さい。」  戸田さんは、まじめな顔をしてうなずきました。怒ったのかも知れません。ひどい奴だ、と呆れたのでしょう。 「捜してみましょう。毎日手紙をいちいち保存して置くわけにもいきませんから、もう、なくなっているかも知れませんが、あとで、家の者に捜させてみます。もし、見つかったら、お送りしましょう。二通でしたか?」 「二通です。」みじめな気持。 「何だか、僕の小説が、あなたの身の上に似ていたそうですが、僕は小説には絶対モデルを使いません。全部フィクションです。だいいち、あなた最初のお手紙なんか。」ふっと口を噤んで、うつむきました。 「失礼いたしました。」私は歯の欠けた、見すぼらしい乞食娘だ。小さすぎるジャケツの袖口は、ほころびている。紺のスカートは、つぎはぎだらけだ。私は頭のてっぺんから足の爪先まで、軽蔑されている。小説家悪魔だ! 嘘つきだ! 貧乏でもないのに極貧の振りをしている。立派な顔をしている癖に、醜貌だなんて言って同情を集めている。うんと勉強している癖に、無学だなんて言ってとぼけている。奥様を愛している癖に、毎日夫婦喧嘩だと吹聴している。くるしくもないのに、つらいような身振りをしてみせる。私は、だまされた。だまってお辞儀して、立ち上り、 「御病気は、いかがですか? 脚気だとか。」 「僕は健康です。」  私は此の人のために毛布を持って来たのだ。また、持って帰ろう。菊子さん、あまりの恥ずかしさに、私は毛布の包みを抱いて帰る途々、泣いたわよ。毛布の包みに顔を押しつけて泣いたわよ。自動車運転手に、馬鹿野郎! 気をつけて歩けって怒鳴られた。  二、三日経ってから、私のあの二通の手紙が大きい封筒にいれられて書留郵便でとどけられました。私には、まだ、かすかに一縷の望みがあったのでした。もしかしたら、私の恥を救ってくれるような佳い言葉を、先生から書き送られて来るのではあるまいか。此の大きい封筒には、私の二通の手紙の他に、先生の優しい慰めの手紙はいっているのではあるまいか。私は封筒を抱きしめて、それから祈って、それから開封したのですが、からっぽ。私の二通の手紙の他には、何もはいっていませんでした。もしや、私の手紙レターペーパーの裏にでも、いたずら書きのようにして、何か感想でもお書きになっていないかしらと、いちまい、いちまい、私は私の手紙レターペーパーの裏も表も、ていねいに調べてみましたが、何も書いていなかった。この恥ずかしさ。おわかりでしょうか。頭から灰でもかぶりたい。私は十年も、としをとりました。小説家なんて、つまらない。人の屑だわ。嘘ばっかり書いている。ちっともロマンチックではないんだもの普通の家庭に落ち附いて、そうして薄汚い身なりの、前歯の欠けた娘を、冷く軽蔑して見送りもせず、永遠に他人の顔をして澄ましていようというんだから、すさまじいや。あんなの、インチキというんじゃないかしら。

https://anond.hatelabo.jp/20250409181440

2025-04-05

我が社にはお局おじさんがいる

お局って言葉語源からしても特に女性(かつあたりがキツイ)に対して使われることが多くて、勤続年数に対して立場役職が伴ってない男性は窓際社員みたいに呼ばれることが多い印象。

我が社にいる人は男性だけどお局と呼称したくなるような感じ。

・中途の多い会社で最古参レベルの勤続年数

・当然年齢も全社平均よりかなり上

役職なしの一般社員

技術職だがスペシャリスト職でもない本当の平社員

・社内表彰とかでも箸にも棒にもかからない

この上で、とにかくめちゃくちゃ文句と嫌味が多い。

なんなら、一般からスペシャリストになろうとしているらしいが年下かつ社歴も自分より浅い上司に対しての文句も多い。

意見が多いだけの人は他にもいて、そういう人は改善を求めてたり会社のためを思ってたりするからまぁ鬱陶しいとは思いつつも理解はできるんだけど、お局おじさんはとにかく他責が強くて粗探しが好きな人って感じ。

会社従業員代表みたいなことをやりたいのではって分析している人もいたが、そういう体裁を取り繕った上で安全から自分文句をぶつけたいクレーマーに見える。

部署内でもバックオフィスでも腫れ物扱いで、居心地悪そう。だからこそクレーマーになるんだろうけど、こういう人に限って絶対辞めないんだよな。めんどくせー。

anond:20250405090159

乳袋とか、リアル存在する乳房が平均より大きい方向けの服飾メーカー製品が呼ばれてたのを思い出した。オタク男性は、フィクション現実を切り分けるとタンカを切ってたのに。劣情で作った架空エロ概念現実適用して、

だって乳を収める袋状の立体裁断だから乳袋』ではあるだろ」

2025-04-03

仕事なんて全部ChatGPTで良いんだけど、仕事体裁として人間必要なんだよね

そのために俺がいる

最近はそういう感覚だわ

そのうち世の中の仕事が激減するだろうが、今はまだ体裁必要な時期なんだろう

はてブのシブチン&ゲハぶりが堂に入っててすごい

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.nintendo.com/jp/switch2/index.html

4/3 10:00現在、人気ブコメが上から順に

  1. 安さに感謝
  2. 安くて偉い&ソニーに難癖
  3. サブスクしてないから買えない
  4. ソニーに難癖
  5. 転売対策と安さ
  6. 日本大事にしてて感謝
  7. エアライドと値段
  8. 新型ハードすごい(ただし買わない)
  9. サブスクしてないから買えない
  10. 感謝

7/10が、極力金を払う気は無いという表明。特にトップは安さのワンイシュー。すごすぎる。

はてブ普段は例えば「内容量減のサイレント値上げはけしからん!正々堂々と値上げせよ!」みたいな事を言うじゃないですか。でもこうやって、あらゆる要素を差し置いて安さだけに注目し、なんなら値段が高けりゃ難癖付けたり怒ったり不買する様な連中なんだよな。本当にタチが悪い。

そしてソニーに難癖付けるノリも大人気。自分とこのコメントに他社の悪口書いていく客、嫌すぎる(なんなら客ですら無い)

はてブ普段は例えば「Vの配信コメントに他Vの悪口書く奴はクソ!当Vの評判をも下げている事に気付け!」みたいな事を言うじゃないですか。自分らも同じ事をやっているくせに。

しかもこれ、外部サービスから任意に削除とかもできない。そしてSNSじゃないか一過性で済まず、『Nintendo Switch 2|任天堂』というド看板のページに紐付いた状態で半永久的に残る。

俺らがクソコメントを排泄してスッキリして全てを忘れて無課金スマホゲーばっかりやって、そうなった後もずっと任天堂の足を僅かずつ引っ張り続ける。三雲修のスパイダーみたいに。アバンのしるしの様に。

要するにカスタマーハラスメントなんよ。雑な土下座要求金銭要求とかじゃなくて、もっと地道かつ陰湿な形で企業迷惑を掛ける。一応は任天堂を褒めるかの様な体裁を取っているだけに怒り難い。そして半端に突っついたら逆上してアンチ活動家に反転進化する可能性すら見えるので諫める事も難しい。本当にタチが悪い。(そして、なんなら客ですら無い)

それでもまだ太客なら許されるというか、筋が通ると思うよ。仮に新型ハードは諸事情により10万です15万ですって発表だったとしても「俺は買う!それでもゲーミングPCより安い!貧乏人は指を咥えていろ!」とかって買い支える様な、金払いの良いカスならわかる。でも上に書いた通り、全然そうじゃないからな(そもそもソニー嫌いもPS5の高額さ由来が大半だろうし)

悪役令嬢概念無限拡大しまくってて本当に楽しい

SNSだと定義歴史から大上段に振りかぶって「悪役令嬢とは」談義したがるけど

現場はそんなもん気にせずのやりたい放題で見てて楽しい

 

シリウスKCレーベルから出てる

『悪役令嬢みたいに断罪されそうだったけど、全力で愛されてます! 不幸な運命に「ざまぁしまわ!アンソロジーコミック

というシリーズが、もう既に7巻ぐらいまで出てるんだけど、

最初からタイトル詐欺で悪役令嬢も断罪も「ざまぁ」もない話ばかり収録され続けていて、

ほとんど単なる恋愛ストーリーで、いちおう令嬢やナーロッパ近世ぽい舞台なのが多めだけども

場合により現代劇だったり貴族出てこなかったり、恋愛じゃなくほのぼのハートフルストーリーだったりと、もう本当に悪役令嬢要素皆無でも平気で載っている

そもそも、なんでこんな意味不明タイトルなのかというと、悪役令嬢をタイトルにしたアンソロジーはどのレーベルも出しまくってて、

差別化でひねって考えたすえに出たタイトルがコレという

 

往年の雑誌文化を知ってる人はわかると思うけど、これ「ホラーコミック」と称してホラー看板だけど載ってる人気マンガは言うほどホラーじゃなかったりする雑誌スタイルムック的な手法で、「悪役令嬢コミック」という人気ジャンル専門雑誌体裁で中身は自由にやってる感じなんだよね

こういうのでもタイトル詐欺にならないというか、シリーズ7巻まで続けられてるのが「悪役令嬢」という看板の強さと、それを選択して買ってる層の厚みを感じられてホント好きなんだけども、

 

これさ、現代WEBコミックが主戦場から既存雑誌じゃなくて人気ジャンルとそのアンソロジーという形を経て、

結果的に、「悪役令嬢コミック」という枠を得ることで、少女マンガ作家少女マンガジャンルが再集結してるカタチになってるのね

 

少女マンガはもうだめだーとか、今は24年組みたいな作家少女マンガでは出てこないんだーとか言うわけだけど、

いや、それ言ったら、今のジャンプに「ハレンチ学園」も「はだしのゲン」も載らないし

男性向けだろうと殆ど雑誌死に体ですからね。青年マンガあたりはとっくに滅んでると言って差し支えない

 

ほっといて、元から少女マンガの半分以上、都合のいいハーレムマンガ看板から

花ゆめは違う? LaLa看板なんて、長く清水玲子の「輝夜姫」だったりしたじゃん?

あれなんか世界中セレブ集めたハーレムマンガの極地みたいな話すよ。そういうのが大事なんすよ少女マンガ

なので、悪役令嬢で少女マンガは復活した宣言すべきなのです

実際そうなので

2025-04-02

anond:20250402005826

んー、たとえば妊婦への配慮をしなければならないとして、それは従前通りの働き方の継続でもって行わなければならないというわけではないし、その他の件についてもよっぽど法律違反上等の会社に買収されたのでもない限りは今時は体裁は整えて来るんじゃないかな。フレックスにしても、メンバーシップ雇用として正規の職から追い出すことは非常に困難なことの裏腹として会社側に働かせる地域部署に強い裁量権が与えられているから、フレックスを認めないような変更は会社側だけの判断可能だし。もちろん親会社が変わったところで会社との契約は生きてるから妊娠時にはフレックスにすることを前提とした何かがあればそれはそのまま通せるが。

2025-04-01

anond:20250401082708

男は性欲に支配されてるが

女は自身感情支配されてる気はする

賢者”が逆に現実体裁を保っているために余計に吹き荒れる感情翻弄されるが発露されるところがない

よってすぐに精神に異常をきたす

空冷も水冷もないCPUみたいなもの

からすぐ虫唾が走る

男はそれを性欲で発散することができる

感情的ということでは似たようなものだが

それをオーバーヒートさせるかどうかがちがう

まりどっちが劣化品ということもないんですよ

2025-03-30

荒らし放置あんまり効いてない

荒らし放置」って定石ではあるんだけど、最近それがぜんぜん機能してなくて困るなと思う。インターネット老人会的な理想論としては、「荒らしスルー」「放置すれば消える」っていう方針をみんなが徹底できれば、勝手に消えていく、はず。実際個別案件に関しては時間解決してくれることは多い。

でも、実際は、最終的に両極端な人たちしか書きこまなくなって、意見は違っても対話はできるかもしれないという前提が崩壊してる。

中間層、つまり極端に振れてない人たちは、とうの昔に見るのもコメントするのもやめてる。たまにそういう人が何かを書くとDisりたい人たちがなぎ倒していく。そしてやばい感じの人の意見けが生き残っていくという…。

ーーー

ちょっと話ずれるんだけど、アメリカに "Republicans Against Trump"(トランプに反対する共和党員)みたいな概念があるらしい。そのノリで、「男性憎悪と戦うフェミニスト」とか「女性増悪と戦うオタク」とか、そういうのがあってもいいはずなんだけど……まあ、しんどいし、楽しくないし、年取るとみんな忙しいし、誰もやらないよね。

ーーー

私自身に関して言うと。

他人に「お前は左派だ」って言われると「まあ、それはそう……」とは思う。でも「お前はフェミニストだ」と、言われると、私は「ネットフェミニズムと呼ばれているものを心細い気持ちで見てる左派」だからフェミニズム全然わからん……」になる。

id:asumi2021 リンク先見てもイラストの何が問題なのか分からなかった。批判自体表現の自由だろうけど、論評の体裁をとってほしい

嫌か嫌でないかでいったら多少嫌ではあるんだけど、今回のケースに「問題」はないです。絵師さんは自分アカウントで好きな絵を描いてただけだし、ファンの人(?)のコメントも、こちらの目に入らないなら問題ないです。私のツイッターは「おすすめ」を表示しないようchromeアドオンで設定してるので今回のコメントも絵も絶対に流れてこないです。

昔の個人サイトなら「趣味人同士で仲良くしてるところに迷い込んでしまった…帰ろう…」とそっと閉じて、それですんだ話なだよね。

ホーム画面にアルゴリズム強制的コンテンツを流すUIは悪の文明

ももHTMLで城を立てる時代はおわっちゃったし。

平和にやりたいです。

https://anond.hatelabo.jp/20250328231550

2025-03-29

フィクションに入れ込みすぎないようにしようという話。

SCPについて説明しているWeb連載漫画があって。

最初のうちはホラーフィクションと思ってたんだけど、だんだんと、これなんかちょっと教義とか教典っぽいなと思って、読むのやめた。

なんというか、最近オウム真理教関連の番組をいくつか見てたのもあってか、文系の人たちにとってのそういうものに成り得る芽みたいなものはあるんじゃないかなって思ってしまい。

SCP、某ホラー作家リンクから知っていくつか記事読んで、作り込まれてるなとは思ったけど、説明漫画みたいなので解説されているのみると、この漫画初心者向けの洗脳になりそうかも。なんて思ってしまい。宗教についてちゃん勉強したりしてないかイメージしかないけど。

自分たちけが知っている世界真実みたいなことをフィクション体裁で発信している的なストーリーに本気で頭の中を染められていく人達がもしいたら、まずいよな。って思ってしまい。好感を持てなくなってしまった。

皆が皆そうじゃないだろうけど、そういう人達がいないとは言い切れないもんな。こんなこと信じないだろ、ってことを信じて人生おかしくなっていく人いっぱいいるもんな。

あいフィクションを書いたり読んだりする文系人達は、爆弾毒ガスを作ることはないだろうけど(絶対ないとも言い切れないけど)、何かのきっかけで変な方向に暴走してしま可能性もゼロではないし。

SCPみたいなもの好む人って、こういうものを作ることに参加出来る特別自分達、的なこと考えてる人が割といそうで……私もフィクション好きだから、「これの良さが分かる人達(私含む)は特別」って思ってしまう時あるし、ファンタジー作品に触れて「こんな世界がどこかにある」って考えるのは楽しいことだし。でもそれを信じ込み過ぎたらいけないんだよな。と、そのSCP紹介漫画で改めて感じた。入れ込みすぎるのはよくない。

面白いもの好きで想像力のある文系の人って面白い文章に取り込まれやすいと思うので、ああいうのに参加してる人達大丈夫かなって思う。

お話作るのが上手い人達お話にのめり込みやす人達教義に染める感じで面白いもの書いて洗脳するってこともあるしな……と。

私はSCPはすごく好きって感じじゃなくて、たまにちらほら読むくらいだったけど(いまは読むのやめた)、これが他の私好みの創作形式のやつだったら私も夢中になってたかもしれない。

そうしたら、もしかしたら入れ込みすぎていたかもしれない。

この文章あんまりしっかりした文章じゃなくて、私が思うままに書いているか宗教とか洗脳とか詳しい人からしたら変な意見ばっかりかもしれないけど、何が書きたかたかというと、他人の作った物語あんまり心を傾け過ぎずに、楽しむ時もどこかに冷静なところを持っていないとな、という私の心持ちの表明の話。

2025-03-24

カップ麺のその具、いるか

クズみたいなメンマキャベツ、紙みたいにペラペラチャーシュー、味もしないくせにポロポロなひき肉といったしょーもないかやくは、

ラーメン焼きそばっぽい体裁のために存在しているようにしか見えない

栄養価としてはほとんど無意味で、製造コスト考えたらむしろ無い方がいいのではと思ってしま

具が欲しい人は別途なんか買って追加したほうがいい

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