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「ヨウ化カリウム」を含む日記 RSS

はてなキーワード: ヨウ化カリウムとは

2025-02-17

放射性同位体生物濃縮

ちだい氏の言う、「生物濃縮が起きるから濃度が低くても、体に蓄積していくので危険である」。これを今回ヨウ素129について一点突破します。他の核種についても同様のことなので 、後でまとめて扱います

結論は、ヨウ素自体海藻などに生物濃縮されるが、拡散によりヨウ素129の存在比が下がるため、人体に濃縮されることはない。

前提条件

今回の説明での重要論文

https://www.jstage.jst.go.jp/article/geochemproc/65/0/65_236/_article/-char/ja/

ヨウ素129は原発でのアクティブ試験福島第一原発事故後に増加したものの、アクティブ試験では翌年に、原発事故後も2018年には下がっていることを示している。

ヨウ素129の半減期は約1,570万年

ヨウ素生物学的半減期は年齢依存的で、乳児11 日、5歳で23 日、成人で80 日。

https://www.env.go.jp/content/900412613.pdf

ヨウ素127とヨウ素129の化学性質は同一。

ヨウ素127とヨウ素129の存在比は10^6~10^10:1です。現在自然界のヨウ素のうち、10万個~10億個に1個はヨウ素129というわけです。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/geochemproc/61/0/61_333/_pdf/-char/ja

バスクリンで例えるなら、10万杯の柚子香りバスクリン森林香りバスクリンを1杯混ぜている状態です。ほぼ柚子香りしかしません。

説明

半減期が長く、ヨウ素放射性同位体であるヨウ素129が一番簡単なので、それで説明します。

ヨウ素129 15-33nBq/Lがバックグラウンドなのは前述の論文の通り。希釈前のALPS処理水は2.1Bq/Lで、ヨウ素129は自然界とALPS処理水で大体10万倍の濃度差があります

これを直接海洋中に流すのと、海水で薄めて流すのを考えます

ALPS処理前に海水注入などが行われているため、ヨウ素127もはいっていますが、ヨウ素のうち100%がヨウ素129と仮定します。

直接海洋中に流すと、排出口付近の海藻は周りのヨウ素のうちほとんどがヨウ素129の海水状態で成長するため、ヨウ素129の割合がかなり高い海藻が育ちます

ヨウ素含有量が高い「刻み昆布(8g)約18,400μg」の値を使うと、1g中に2.3mgのヨウ素が含まれ、全部ヨウ素129だとすると、15000Bq/g相当となります。これはやばい

これを海水希釈して、100倍にして放出します。すると、ヨウ素127とヨウ素129が約99:1になります。この海水中で育った海藻は、同じヨウ素量を含んでいてもヨウ素129は100分の1の含有量で150Bq/gの昆布が育つわけです。まぁ、これもやばい量だけど。

実際には、ALPS処理水にもヨウ素127が相当量入っていると考えられますし、海水中はほぼヨウ素127なので、海水で薄めることで存在比を十分に下げてやれば、海藻中に取り込まれヨウ素129の量を下げることができます

ここで最初論文に戻りますヨウ素129は半減期はめちゃめちゃ長いのに、事故後に海域の濃度が下がりバックグラウンドレベルにまで落ちたということは、海水中のヨウ素の全体量は変動しないと考えると、海水中に分散することにより濃度が下がるとともに同位体存在比が下がっていると考えられ、生物に取り込まれ放射性同位体の濃度が下がっていきます

バスクリンの話に戻ると、海水で薄めて、海水中に放出する行為は、森林香りが嫌いなひとに対し、森林香りバスクリンをめちゃくちゃ大量の柚子香りバスクリンに混ぜたうえで、お風呂に入れる行為です。

ちなみに70kg の人体で、11mgのヨウ素が含まれるらしいので、昆布5g分程度です。安定ヨウ素剤は成人で100mg(ヨウ化カリウムとして)なので、安定ヨウ素剤の代わりに、普段から昆布を食べてれば放射性ヨウ素に関しては大丈夫ってのも理解できますね。

プルトニウム

プルトニウムを生体に取り込むような生物は知られておらず、プルトニウムは消化管吸収がかなり少ないため、生物濃縮を考慮する必要がない。

クエン酸プルトニウムの経口摂取で、吸収率は0.2%〜0.9%。

https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001w5ek-att/2r9852000001w5qu.pdf

ストロンチウム

ストロンチウムは、日本人成人男性カルシウム850g、ストロンチウム440mgがあり、

海水中にストロンチウム8.08mg/kg カルシウム0.41g/kg

ストロンチウム90の体内取り込み率は4.75%。この内、骨表面で毎年7.5%ずつ入れ替わり、骨梁でこの4倍のスピードで入れ替わる。ストロンチウム半減期9.2年。

セシウム

人体内ではカリウムと同様にふるまう。(一部選択性がある場合あるが)

海中のイオン濃度としてカリウムはかなり多く、海中に分散したセシウムカリウムに対しては相当低い割合であるが、セシウムの量、放射線量を考えると監視対象としているのは適当

K+ 0.39 g/kg 1.10 %

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7#%E6%B0%B4%E5%9C%8F%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%AE%E6%B5%B7

トリチウム

その 1g あたりの放射能は 3.56 x 10^14 Bqのため、0.1Bq/L

汚染水というかALPS処理水自体31Bq/Lです。(ALPS処理では薄くならないので)

https://www.tepco.co.jp/decommission/progress/watertreatment/measurementfacility/

310000/3.56*10^14 = 8.71×10^(−10) g 約 0.87 ナノグラムng

それ以外はほぼ一重水素原子と考えて、1L=1000gと考えると870 ppt(1兆分の870)がアルプス処理水に含まれトリチウム水の濃度です。

通常の海水トリチウムが1Bq/Lのとき、0.00000281ppt (1兆分の 0.00000281)がトリチウム割合です。

海水アルプス処理水を薄めて、1500Bq/Lに薄めるには約200倍に薄めて放出します。

薄まる、拡散するなどしてトリチウム割合870ppmが減ることはあっても、増えることはありません。(水素原子のうちトリチウムだけを濃縮できるなら、アルプス処理水中のトリチウムだけを取り除けるやろという。)

補足)有機水銀

ちなみに、有機水銀生物学的半減期70日。消化管吸収率ほぼ100%

公害時で12ppm 現在規制値で0.4ppm マグロクジラなどで10ppmを超えることがあるため、注意が必要

遮水壁閉合

https://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2015/images/handouts_151106_08-j.pdf

https://www.jstage.jst.go.jp/article/taesj/22/4/22_J22.016/_html/-char/ja

遮水壁閉合により、地下汚染水海水への流入が減少したことがわかる。(2015年11月)

2013-03-09

関東圏の皆さんにお知らせがあります

3月12日午後9時までに、関東から退避してください。ただし、南方に逃げる場合は必ず静岡以南にし、関西圏回避して下さい。

また、ガイガーカウンター及びヨウ化カリウム等のヨウ素剤、アラントロックス等の細胞修復剤を所持するようにして下さい。

食料は持っていく必要はありません。短期間の確実な生存のみを考えて所持品を選んで下さい。

カリ・ユガ天宝十字会指導者 カユ・ウマ師からメッセージです

2011-04-29

http://anond.hatelabo.jp/20110429120235

されてないんじゃないの?

だってヨウ素服用が有効な事態になってないしwwwwww

http://www.geocities.co.jp/wallstreet/1795/datugenpatu/991226yousozai.htmlによると

ヨウ素副作用としては、甲状腺障害(腺腫、機能失調)、ヨウ素アレルギー(発熱、関節痛、蕁麻疹等)、耳下腺炎等の報告があるが、一般には1回130mgのヨウ化カリウムの経口投与では、たいした副作用は発生しないとされている。しかし、食物からの摂取量が通常1日1.5mgであることからすると、被曝線量が5レム以下の場合は使用しないほうが良いとされ、逆に50レム以上の場合は積極的に使用することが望まれている。

1レム = 0.01Sv な。

ヨウ素剤うんぬん主張する人って、ヨウ素剤についてどの程度知識があるのかいつも疑問に思う。

 
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