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「プラッタ」を含む日記 RSS

はてなキーワード: プラッタとは

2025-05-11

令和に「ひぐらしの鳴く頃に」初めて見たよ

私、人生アニメを見た事がほぼ無いんですが、友人からひぐらしの鳴く頃に」がめちゃくちゃ面白いって聞いて一期を全て見終わったので感想を書き残します。

【私】

20代後半、ひぐらしパチ屋で見た事がある程度でやべ〜ナタ女がいるということだけ知っていた

総評

途中まではまぁ、、、と思いきやラストめちゃくちゃおもしれー!!!!!

感想

いざ始まってすぐ、めちゃくちゃクラシックアニメが始まって古のオタクに想いを馳せてたら、行きなり急ハンドル切って不穏な気配にしてくる!ひぐらしって怖い作品とは聞いてたけど、前半の"アニメ"って感じの描写があるからこそ恐怖が引き立つなぁと感じました。その後も"アニメ"パートがありつつも不穏パートが随所に挟まれて、日常の中でも常に疑心暗鬼気持ちを持ち続ける事になってましたね。

ただ、数話見たところでどう考えても物語が終わる展開になり、(え、これどう決着つけんの……?)と思ったのも束の間、あっけなく物語は終了!いや、残りの話数どうすんの?ここからはめちゃくちゃに張られてた伏線回収パート?と思いきや、さっき明らかに死んでいた奴らが何もかも忘れて普通にアニメパートを始めてて、、、正直意味が全く分からなかったんですが、友人に聞くと元ネタノベルゲーとの事で納得!これ各世界線でそれぞれのエンドをやって行くのか!

てな訳でそこからキャラクターの一人一人が狂って行くんですけど、全員どう考えてもおかし暴走をしていて、明らかにご都合主義みたいな感じなんですよね。そんなやり方無理あるだろとか、何でそんなことやんの?とか、何でそう捉えんの?とか思う場面がめちゃくちゃあって、さっきまでの急ハンドルの切れ味と裏腹にこの辺は雑じゃね?って感じる部分が多かったです。

と思っていたんですが、ある章(編?)から急に世界が変貌。というより、今までの世界線の内の一つを、別の人物にフィーチャーした形で進んでいきます。この章で初めて、その人物の変貌の理由が明かされることになり、またその世界にあった謎も明かされることになるのですが、その人間が余りにも恐ろしい……。ここで初めて、この作品の恐ろしさは「スプラッタ」的なものではなく「人怖」の要素だと気付きました。

奇妙な村で起きる奇怪な事件。それには村の因習が深く関わっているが、最終的にそれらは人間の力によって為されている。文化というものが年月を経て余りにも複雑に絡み合った結果、力を持ってしまうという恐ろしさ。最終章に向かう前のこの章において、ひぐらしの魅力を余す所なく感じました、、、

とは思ったのですが、「人怖」の完成度とは裏腹に、その根底にある要素は結局「具体的な理由がないまま雑に発狂する」というムーブしかなかったんですよね。ただ話数的に最終章が残っているので、ここでそれが明かされるのかなと期待していました。

宇宙人テロを起こそうとしてる!!!

?????????

キミ、、どうしたの?作中でも結構頭良かったよね?てかこういう話?発狂宇宙人から攻撃によるもの

ただ、今回の章では一つ今までと違う点があって、「主人公別世界線の記憶を思い出す」ということ。これは今までの知識をフル動員して、完全にトゥルーエンドに行く流れ!と思いきや、最終的には宇宙人のせいになりました。

さっきまでの完成度の高い話と打って変わって、こんな運び方になるとは。流石にコレでは終わらんだろと思い見て行くと、いつもならお決まり発狂パートになるはずが、何故かアツい展開に。そしてこの章では最終的に発狂が収まって、無事誰も死ぬことなく(?)幕を下ろすこととなりました。

無事めでたしめでたしとなったのですが、誰も死ななかった今回の章。発狂した人物を収めたその方法。それは「一人で抱え込まないで仲間に相談する」ということを教えるということでした。

そりゃな!!!!!!!!!!!!

ずーーっと思ってたよ!!!理不尽発狂してないで相談すればいいのにって!!!24話かけて伝えたかたことがそれかい!!!!!お前ら何でそんな事もしなかったんだよ!!!!!!一番にそれだろうよ!!!!!

と思っていると、今まであまりフィーチャーされてなかったキャラから一言

しかしこの土地には、説明がつかない事が、まだ残っている」

アーーーーー!!!絶対二期は種明かしじゃん!!!こんな雑な設定で解決!で終わったら伝説みたいになるわけないもんね!!!!!

よかった!!!!このままで終わらないんだね!!!

てな訳で残された謎は二期にお預けに。少なくとも現時点で解決はしていないんですが、あの精度のサスペンスが組み立てられたのなら、きっと納得がいく設定があるんでしょう!というわけで、一期はこの謎が解決していないモヤつきそのものが作者の想定通りというわけで、まんまと掌で転がされてたんですね……。というか、冒頭で話した「日常パートすら疑心暗鬼になる」っていうのも、今思えば登場人物達と同じ感情で、追体験ながら見ているようで没入感が全然違いました。この作品は「仕組み」が素晴らしかったです。物語に引き込まれる緩急、クオリティの高い人間模様の恐怖、それとは対照的にあえて雑に作られた発狂理由は次作に、、、全部が計算ずくとは……やはり古の名作とされる作品にはそう言われる理由がありますね。

というわけで、今度は友人から同じ古の名作とされる「ふぃぎゅ@メイト」でも借りて遊ぼうかな!!!

2025-04-20

anond:20250420194354

USB HDDに書き込めば。オフライン状態ならプラッタは数十年持つよ。

まあその前に他のパーツが逝く可能性があるが

2025-02-02

理系だけど日本古典文学を割と読んだから語る④

【前】anond:20250202175752

11:好色一代男 島田雅彦 訳[新訳] 雨月物語 円城塔 訳[新訳] 通言総籬 いとうせいこう 訳[新訳] 春色梅児誉美 島本理生 訳[新訳]

この中では雨月物語しか読めていない。確か角川ソフィア文庫で読んでいる。

村上春樹海辺のカフカ」で言及されていたので興味を持った。物語集として面白いのだが、序文紫式部を持ってくる自意識の強さが良い。あと、僕はそもそも怪奇物語が好きだ。好きなのは凄惨なスプラッタお化け屋敷的なジャンプケアではない。何か人知を超えた存在がいるという驚きや恐れなのだ

これは僕の感傷マゾとつながっているのだろうが、言い出せない妄念を抱えた死者というモチーフが好きだし、神話物語に通じる奇譚が好きで、だから仏教説話説教臭い割に好きだ。

ところで、東京創元社編纂したSF短篇集「時を歩く」にピンとくる言葉があった。空木春宵によれば、幽霊とは虐げられた人々の象徴で、だから怖いというよりも親しみを感じるそうだ。その言葉にはたと膝を打った。だから僕もお化け妖怪が好きなのだ。異様な姿をしていて、理解できるのかできないのかわからない、その「他者」っぽさが面白いんだ。モンスターが深い知性を持っているという設定、大好き。

ちなみに、小林泰三「酔歩する男」の元ネタ菟原処女伝説が、「浅茅が宿」でも触れられている。これを書いていたら小林泰三をまた読みたくなってきた。

菊花の約」は小泉八雲が「怪談」で翻案している。小泉八雲も上と同じ理由で好きだ。一度彼が翻案する前の原典を読んでみたい。僕は箱庭的世界というモチーフが好きなので「安芸之助の夢」が特に大好きだ。

ところで小泉八雲朝ドラをやるそうだ。大好きな作家だが、きっと観ないんだろうな。僕がテレビを見る習慣をなくしたのは、一つはイケメンの歯の浮くようなセリフを聞きたくないかなのだが、もう一つは小説家を目指すために、帰宅してから寝るまでの時間をずっと執筆にあてていたかなのだ。あと、ドラマを見ていると本編を放っておいて、史実ではどうなっていたかを調べる悪癖もある。

というわけで、残りの物語もそのうち読む予定。

12:松尾芭蕉 おくのほそ道 松浦寿輝 選・訳[新訳]与謝蕪村 辻原登 選[新釈] 小林一茶 長谷川櫂 選[新釈] とくとく歌仙 丸谷才一 他

これも「おくのほそ道」しか読んでいない。たしかビギナーズクラシックスだ。人々と交流しながら俳句を作っているのが楽しそうだけれど、地元に句会の記録が実は山ほど残っていたりしないんだろうか。

そういえば句会に通う友人にそそのかされて試みに俳句作ってみたけれど、短歌と比べて情報量が圧倒的に凝縮されている。言葉選びが極めて厳密で、密度が高い。短歌は十四文字だけの余裕があるがあるから、聞いていてもゆとりがある気がする。僕は散文の文学の良さは情報圧縮困難性、言い換えるならばどういう話かあらすじを短くまとめると魅力が失われる度合いが高いものを高く買っている。逆に、詩文はどこまで世界圧縮できるかだ。しかしながら、短歌枕詞で五文字も使う。なぜこんな効率の悪いことをしているのかは不思議だ。

短歌与謝野晶子俵万智穂村弘あたりを読み、俳句は他に高浜虚子あたりを読んだ。

俳句じゃなくて短歌だが、与謝野晶子熱量がすごくて読むのにえらく時間がかかった。また、穂村弘は生々しい男の生理表現されていて何となく好ましく思う。しかしそれを荒っぽくぶつけているようできっちりと計算して表現している。形式があらかじめ用意されているからこそか。「台風の来るを喜ぶ不精髭小便のみが色濃く熱し」「男の子はまるで違うねおしっこの湯気の匂いも叫ぶ寝言も」「泳ぎながら小便たれるこの俺についてくるなよ星もおまえも」。僕は意外と暴力的ものが好きらしい。

俳句は数が多く、未読が多く、次々に新しいのが生まれており、追いつけない。ここに載せられた作品もいつかは読みたいが、記憶に残らないこともあるだろう。しかし、すべてを記憶しておかないと不安だというのも強迫観念に過ぎない。読んだその場で一期一会幸せを覚えれば、それでいいのかも。ちなみに、俳句が作者の目の前で論評されるバラエティは、かつて通った小説創作講座を思い出して胸が苦しくなるから、見ていない。あれ残酷だよね。

こうしてみればわかると思うが、平安時代文学と比べると、まだまだ読めていないのが江戸時代作品だ。開き直って現代語訳でどしどし読みたい。

古典は急がない。いつまでも待ってくれている。世間流行っている作品とか必読書とかそんなのとは無縁だ。千年前の作品を読むのが一年や二年遅れたところで、どうということはない。

ところで脱線するけれど、いま生きている人を推せる人って偉いと思う。だって、いつスキャンダル裏切られるかわからいからだ。それこそ明治文豪クズだったとかいう話はよく聞くけれど、今となっては本人を含めて関係者がみんな死んでるので、多少は冷静でいられる。新たに醜聞が掘り起こされても「昔の人だからね」とどこか冷静になれる。今の人だとこうは行かない(以下、きちんと謝罪をしなかったためその態度に非常に腹が立ってファンをやめた人や、音痴イケメン歌手実例を事細かに挙げるつもりだったが、見苦しいので削除した)。他にも存命人物だと、事件を起こす前のオウム真理教面白がってた著名人や、古本屋で見つけたロリコン写真集に「これぞ芸術」と推薦文を寄せていた文化人に「逃げるなァァァ」と言いたくなることがある。

やっぱり推しは死んでいる人に限る。どんな差別発言をしていても過去の人間だから納得できてしまう。そんなことを頭の片隅に置いてネットサーフィンをしていたら、芥川龍之介が「侏儒の言葉」で似たようなことを言っているのを見つけた(正確には、悲観主義について調べており、そこから哲学者フィリップマインレンダーを見つけ、そこから偶然にも「侏儒の言葉」の言葉にたどり着いた)。

   古典

 古典の作者の幸福なる所以兎に角彼等の死んでいることである

   又

 我我の――或は諸君幸福なる所以兎に角彼等の死んでいることである

侏儒の言葉」は好きなんだけど、読んでいると段々と彼の鬱に巻き込まれていく。いつか芥川全集をぶっ通しで読みたいが、晩年作品を読むと真実を言い当てすぎていて心底気分が悪くなってくる。二十代の頃のようにシニシズムを楽しむだけの体力がもはやない。ネヴァーモア! 昔はアンブローズ・ビアス悪魔の辞典」とか大好きだったんだけどな。

とはいえ、数百年前の古典を無批判に読んでいると、人間身分上下があることやとりあえず天皇家が偉いことが自明に思えてくるし、人命がアホみたいに軽いことに感覚がマヒしてくるので、これもまたよろしくない。

こういうことを考えている時は大抵は体調不良ときなので、筋トレなりストレッチをしたりするのがいいのである。僕らは結局肉体を備えた存在で、そこから入力がどんな言葉よりも助けになることが多い。というか、言葉自家中毒を起こすことはよくあるのだ。ペッペデス。頭が良すぎて不幸になった人間物語は好きだが、芥川には生きて戦後を見てほしかった。

さて、池澤夏樹全集では、これ以降の巻では明治作品が扱われる。しかし、ここまで書いてきてかなり長くなってしまった。ひとまず、江戸時代までで一区切りとし、近代作品はまた別の機会としたい。おそらく本気になって書いたら、作家ごとに思い入れのある作品は多く、言いたいことはたくさんあるので、もっと長いエントリになることだろう。近現代作家集に至ってはIからIIIまであり、合わせて何十人もの作家が紹介されている。倍近くになるだろう。

ただし、その機会がいつ訪れるかはわからない。先にドストエフスキー中島敦ポーラブクラフトについて書くかもしれない。あるいは、文学にかこつけた自分語りが一段落したので、これで終わりにすることも大いにありうる。

なお、次のエントリでは、有名どころだが話の流れから言及できなかった作品について述べる。

INTERMISSION④

さっきは何が苦手かについて書いてしまったので、逆に何が好きかについても少しは語ろう。芥川賞をはじめとした現代文学を読んでいて、どういう作品自分に刺さるかを整理すると、知識豊富な語り手の小説が一番好きで、その次が自分の巨大な感情論理的言語化するのがうまい人が語り手であるものだ。それから、無軌道な性欲や暴力衝動、ひがみなどの負の感情を抑えきれない人間が出てくるのが続く。自分中高生の頃、そうしたダークな受賞作が連続していたと記憶している。田中慎弥共喰い」とか、時代は下るが西村賢太苦役列車」とか、砂川文次「ブラックボックス」とか、自分暴力衝動に屈する人間を描いたのが好きだ。青来有一「聖水」とかもそうだ。世間からはみ出してしまった、汚らしい人間が好きだった時期がある。おそらく「悪とは?」が内なるテーマだったんだろう。

芥川賞は一つの賞でしかなく、世間的には評判が良くてもピンこと来ない作品はどうしてもある。若竹千佐子「おらおらでひとりいぐも」は最初から自分の中の無意識の声たちについて説明しすぎていて、「それだったら最初から意識の流れとか無意識って言えよ」って思ってしまって、それ以来ずっと批判的にしか読めなかった。あれは高齢者向けの一人で生きることを学ぶ教養小説なんだよな。あと、又吉直樹作品結構な頻度で、的外れ批判をしてくる劇団員女性が出てくるけれど、「お前、本当は社会的作品批評が嫌いだろ?」っておちょくってやりたくなる。村田沙耶香コンビニ人間」については前回のエントリ名前を伏せてチクリとやってしまった(最後まで読んでいないくせに!)。

理想を言えば性別だとか人種だとか国籍だとか年齢だとか思想だとか、そういうのを抜きにして作品評価したいんだけれど、ある程度年齢を重ねてくると、十代の頃のように素直にストーリーを受け止められず、若いころのように思考の柔軟性がなくなり、労働で疲れていては異質なものを楽しむゆとりが減る。どうしても自分属性性格が近い人の文章面白く感じるので、公平に評価するためにマイノリティ枠を設けるってのは、いくつかの問題点があるとはいえ、一つの知恵だと思う。なお、文学的に優れていることと、そのとき自分に刺さって面白いのと、今の社会必要としているのとは、まったく違うので、話題小説がいつも面白いわけにはいかないのはしょうがないのだろう。

脱線すると、芥川賞を取ってもその後書き続けられた作家のほうが面白い。というか、受賞作がつまらなくてもその後面白くなる作家も多い。しかし、逆に芥川賞を取る前の青臭い作品しかない魅力もある。長編を連載するだけの構成力も体力もないデビューしたての漫画家の初期短編からしか得られない栄養素があるのと同じだ。

なお、僕は大体漫画を買うとき短編が多い。「Fellows!」「ハルタ」「エロティクス・エフ」「楽園」「アフタヌーン出身漫画あたりから、絵が好みなのを選んでいるようだ。

というか、みんなあれだけ長編少年漫画を読むだけの体力があってすごい。ただし、僕がなかなか長編漫画が読めないのは、活字のようにぶっ通しで一気に読もうとしているからという可能性がある。連載を追うペースで、ゆっくりと読めばいいはずだ。

なんでこんなことを言うのかというと、僕は同世代経験相対的に乏しいためだ。例えばゲームが下手すぎて、ドラクエファイナルファンタジーなどの多くの作品プレイできていない。ポケモンでさえ途中で飽きる人間なのだ自分が好きなペースで刺さった作品を読んでいるだけなのだが、時折どうしても疎外感を覚える。若いころにもっと流行りのJ-POP聞いてりゃよかったよ。そりゃあ人は人、自分は自分だけれど、寂しい。

とはいえ少年漫画の多くは恋愛が扱われるので、そこまで読みたい気分でもないのである

こういうことを書くと「課題の分離」とかいう話になりそうだけど、個人的にはアドラー心理学はそこまで信用していない。さっき書いた「課題の分離」をはじめとした有益概念は多いし、原因を探るよりもまず対処法を考えるのは、実生活で非常に役に立つ。というか、実際に役に立った。だが、「嫌われる勇気」をはじめとした本ではいいことを言っている一方で、「私に反論するとしたら、それは私の理論理解していないからだ」という、反証可能性を潰すような自己完結した思考をしているのがいただけない。これは初期のフロイト派の「私に反論するとしたら、それは私に父親見出しいるからだ」とか、古い時代フェミニストの「私に反論するとしたら、あなた女性差別を乗り越えられていないからだ」とか、それらと同様の理屈だ。なにか自己完結した、人の話を聞かない嫌らしさを感じる。

自己完結と言えば、たとえば何人かの反出生主義者が(もちろん別の哲学的立場でもいい、実例は見たことがある)、予期される反論に対してすべて想定問答を作ってガチガチ自己防衛をしているのを見ると、圧倒的な壁のような「他者」を感じる。この人と議論しても、自分相手も何も変わらないだろうなという、諦念を感じることがある。互いに変化をもたらす「対話」にならないのだ。

意識の高い人たちが叩かれるのはこれも理由かもしれない。会話をしても意見を変えてくれないだろうと感じるのだ。一方的議論をしたいのなら活字でいい。僕は対話がしたいのだ。

2024-12-21

iPhoneが頑なに「ごはん」と打つと「悟飯」を変換候補に挙げてくる

これのせいで、「悟飯食べて帰る」みたいなスプラッタメッセージを送りそうになる

魔神ブウかよ

2024-09-02

黒澤清chimeマジで怖かった

内容はデカくてキモい音と光でビビらせたろ系の映画だったんでそれはそれでいいんだけど、スプラッタシーンとか空き缶潰すシーンとかでずーっとクスクス笑ってる体臭キツめのおっさんが真横の席で恐ろしかった。

本当に怖かった。なんなら開幕1分くらいからずっとクスクスしてた。

急に刃物振り回すシーン多めの映画だったんで、そのおっさんも急に発狂したりしないか不安になった。

あとで映画のワンシーンを思い出してなんか後ろが怖くなる系の映画かも!と期待したら全然違ったけど謎おじさんのおかげでめっちゃ怖かった。ムカつく。

2024-08-25

リファーってホラー映画を見た

プラッタ表現かなり攻めてておーいいじゃんって思いながら最後まで見たんだけど

最後に主役?というかメインヴィラン?の殺人ピエロが息を吹き返してさも続編ありそうな感じで終わってさ


なんで生き返ったんだろうな〜って調べてみたら、“悪魔に取り憑かれて不死身になった”って結果が出てきて急転直下でクソだなって感じてしまった




ホラー映画ではあるけど、それまで人間人間レベルでやってたのに急に悪魔とか霊的な要素ブチ込まれるとクッソ萎え



ヘレディタリー/継承最後ガッカリだったな

序盤で主人公の娘が亡くなるシーンとかそれが発覚するくだりとかはよかったのに、最後カルト全開で“はい悪魔復活しました!”で終わりなのグダグダすぎて意味不明だった

いや悪魔復活のわりにやってることスケールちっさすぎだろ

そんな矮小悪魔世界征服とかできるんか??


設定とか世界観が飛躍しすぎて良いことなんて何もないわ

2024-08-13

anond:20240813093326

それが普通感覚よね

人工知能学会誌の表紙、何が問題なの

のうりんポスターは確かにエロいけど、これくらい別によくない

・宇崎ちゃんダメとか意味わからん

・たわわの新聞広告エロくもない普通

温泉むすめのサイトにある「スカートめくり設定」で表象のPOPにケチつけるのはキチガイ

 ↑ ↓

一般紙くぱぁとかチキンレースやめろよ

大阪駅の雀魂は微妙ラインで、駅に貼るなら調整すべきとも言えた

小学生の通学路でもある大通りに、胸の空いた学生服マイクロビキニの虚乳エロ看板はやめたら

エルフ先生の小水POP公共でやったらイカンやろ

これをぜんぶ、ひょーげんのじゆー、で括るから話が出来ないんだよな

エルフ先生の小水とかスプラッタポスターを受容しないと人工知能学会誌の表紙を肯定できないとか

頭オカシイ

2024-02-27

anond:20240227205841

ジャムパンに血が混ざってるみたいな・・・

そいうスプラッタ心配をしてるんかいな。。。

2024-02-22

資料映像ではない奇形児動画を観たが、倫理観がグラついた。

正直、モテないだけでルッキズムがどうの言ってる雑魚は、あれみて立っていられるか?

第一感想としては、今まで見たどんなホラープラッタよりもおぞましい。フリークショーは既に廃絶させられたし、道徳ってのは日々向上しているのだな。私はこれをどんな角度からも楽しめない。これはもちろん外には出さな感想だ。

これをどうにか外に出せる第二の感想にすると、外見に触れず「今日はお散歩したんですね!」みたいな行動や背景に言及したものになるだろうな。

コメント欄には「かわいい」とかそういうのが並んでた。私はこれを欺瞞とは思わない。正しいよ。

障害児を過剰に褒め立てて天使みたいに扱う風潮は嫌いだが、理由がわかってきた。異常な部分にポジティブ意見をぶつけて正常に戻そうとしているんだ。

あるいはトゥルーマンショーみたいに周りは全力で奇形児kawaii世界を作らなきゃならない。星座を作る投光器を絶対に手放すな。

この増田がよかったら高評価チャンネル登録をしてくれ。あるいは、いっそ殺してくれ世界が壊れたははーーーーだれが見世物小屋の戸を閉じるというのか!!!

2024-02-21

anond:20240221121919

自由であることと、それが大衆に受け入れられるか?は別問題ってことでしょ。

ふんわりほのぼの系漫画雑誌きらら に、いきなり、スプラッタホラーを持ち込むみたいな。

2024-02-06

鼻血鼻うがい

ものすごい鼻血体質なんだ。この部屋蒸し暑いな、なんて思うとすぐにたらーっと鼻から血が垂れてくる。

で、鼻の粘膜が荒れてもいるから、鼻うがいを始めたんだ。

そうするとアレ、うがいした30分後とか、結構経ってからも鼻のどこかに溜まってた水がたらーっと出てくるんだ。

昨日、寝る前に喉が痛くて、鼻うがいしてから寝たんだ。

寝ながら、あー鼻からまだうがい液が垂れてくるなあって思ってたんだ。

朝起きたらシーツも枕もパジャマ鼻血で血まみれだったよね。ほっぺたにも血がべっとり。

から垂れてたの、うがい液じゃなくて血だったらしい。

とりあえず顔だけ洗って出勤して、戻ってきて、そんでこのスプラッタな血まみれベッド、どうすりゃいいんだろうね。

寝る前に鼻うがいすると、喉が痛くなくてぐっすり眠れる気がして、これはいいとおもったんだけどなあ。

から垂れてるのが血なのかうがい液なのかって、どうやって判断したらいいんだろう

2023-12-29

ゴブリンスレイヤー普通メンタルで見られない

マンガの冒頭は知っている

その展開がどこかで見たような陰鬱として非常にやばいものなのはわかっている

基本的家族とみるものじゃない

ただ、じゃあ一人でPC作業中に見たいかというとそんなことはない

グロアニメなんて星の数あるし人が死んでいく光景なんてスナック感覚

というかエロ漫画としてならそういうシチュはむしろ好物だったりする

けど、普通メンタルで見るにはこういうのはちょっと厳しいよな

ホラーとかミステリーとかスプラッタ系とは、違う入口自分にはあるんだなって思う

なんというか集中してちゃんと見ようと思えばできるし、むしろエログロ目的でなら問題なさそうなんだよね

けどなんというか、明るい日常のなかで気軽にみるにはハードルがある

この差ってなんだろうか

2023-12-11

anond:20231211090718

何が『人間関係大掃除』だよ!! これが結果だろうがチクショウ!!

俺もされたことあるぞ、友よ

これが、どんだけ悲しいことか。

次行け次じゃ、癒えねーんだよ心の傷は。

トラウマ年末大掃除じゃ消せねーんだ。

心にゴミとして積もる返済不能負債

HDDプラッタの傷。

問答無用ブロックほど、無辜ピュアを傷付ける行為はない。

問答無用ブロックが心的加害だという社会的合意形成を、俺は要求する。

2023-11-24

anond:20231124090542

いや労働もスプラッタだろ

そうじゃないのが多いけど

anond:20231124085200

嫁さんの出産に立ち会ったけど、スプラッタだった。数週間後にはケロッとしてるの含めて怖かった。労働は少なくともスプラッタではない

2023-11-18

鬼太郎映画ネットでは絶賛される一方、一部の人達の感想によると

どうやら祖父から孫への近親レイプがあるらしいな… しかも村ぐるみで代々行われてきたっていう?

うげーそれは無理だわ

ホラーやスプラッタ覚悟しててもそういう性的描写は本当に無理なんだけど

アニメって事で子供や親子連れも見に行っちゃったりしない?

事前の宣伝ではそういうのがなかなか分からないのが酷いと思う

2023-09-26

税務官僚だった頃の思い出 Part2/3


思い出③ ビットコイン

 私の所属していた法人課税部門の話ではあるが、直接関わったわけではない。どちらかというと、もっと上の方の、課税全体の企画や調整・取りまとめを行う部署の話になる。

 当時も、国税庁が掲げるところの「内国税の適正かつ公平な賦課及び徴収の実現」をめざして、日々勉強毎日だった。世の中は変わり続けている。税の勉強に終わりはない。当時の仕事を平たくいうと、税制改正の内容を関係者関係部局にわかやすく伝えて質問相談苦情に答える、といったところか。管理職が近づいた当時は、そんな仕事をしていた。

 40代が近づいても、税の世界は深かった。税理士資格若い時分に取得したが、それでもマニアックな税分野とか、諸外国税制度になると不案内だった。

 そんな折、とある会議最中だった。ある人が、たしか個人課税徴収部門責任者だったかビットコインの話を始めた。納税方法がわからない人や、脱税の疑いがある人が増えており、(内閣府まで通じて)国レベル対応を考えているという。

 ビットコインのことは何となく知っていた。どんな形であれ、収益を得たのであれば納税するのが当たり前である。だが、事情があってできない者や、あえてそうしない者もいる。私の思い違いは、後者が思いのほか多かったということだ。

 国の関係機関は、ビットコインほか暗号資産に関する文書を多数発行している。国税庁もそのひとつだ。それは6,7年前だったか、取り掛かったのはさらにその数年前になるが――上の会議の後で、主に若手職員が中心となって暗号資産の税務上の取扱いに関する文書納税ガイドライン)を起草した。国税庁のページに今でも載っている。

 ガイドラインを作るにあたり、各部からは若手数人(YoungなAdultを含む。40代でもOK!!)が抜擢された。うち1人は私の同僚だった。あの頃、仕事帰りに個室の飲み屋で話をしたのを憶えている。彼は、ビットコイン暗号資産)に対して恨みの感情をいだいていた。

・ただでさえ忙しいのに。ガイドラインの下準備だけでも難しい

・今の部署との並行体制だと過労死する

・国際反社資金源を絶とうと思えば、暗号資産違法化してもよいのでは

・でも、それでは他国との足並みが揃わない。国力にとってデメリットがある

暗号資産がどの国でも一般的存在になれば、俺達のこの仕事は報われるかもしれん

上司評価をくれると言っていたが、貸し借りにすらなっていない感がある

・実は、「優秀な若手を」と言いつつ、優先順位の低い職員を駆り出しているのでは?

・こんなことが続くようなら、転職を考えた方がいいかもしれない

 このような愚痴をもらしていた。この人は、高卒枠で国税庁採用され、若い頃は地方税務署を転々とした。その後、実力を評価されて国税庁現場寄りの部門で働くようになった。叩き上げというやつだ。普通に幹部候補である。このあたりの考え方は、省庁によって違う。※後述。

 私だって彼のように、当時は「よくわからないもの」「社会必要性がないもの」「反社資金源」とされるものを扱う仕事に抜擢されたとしたら、どんな気持ちになっていただろう。憂鬱になっていたかもしれないし、反対にワクワクしていたかもしれない。おそらくはその中間だ。

 ところで、件のガイドラインは相当に練られている。人件費で換算するなら、軽く数千万はかかっている。本来部署でさえ仕事忙殺されているのに、彼らはよく作ったものだと感心した。

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《後述の内容》

中央省庁大卒しか採らない印象があるかもしれないが、高卒採用は私が知る限り全省庁で実施している。省庁によって雰囲気は異なるが。私が若い頃だと、毎年何十人も採用しているところもあれば、実質的高卒者を採用していないところも当然あった。覚えている限りでは、次のような印象だった。

総務省

たくさん採用する。男女比は同じくらいかデータの取りまとめや解釈など、政策の基本になる数字を拾う仕事が多い。実力が認められると政策立案担当できる。地方自治体への幹部待遇での出向も。

国土交通省

たくさん採用する。男性が多い。本庁に採用されても、ダム管理関係など現場作業をするポジションになる可能性があるからだろうか。工事用の図面作成なんかも当然あるだろう。

財務省

ほどほどの数を採用する。高卒枠だと、ほぼ女の子しか採用してなかった。もちろん顔採用だ。たまに業務で寄ることがあったが、当時の先輩が「俺も財務省の子合コンしたい……」と呟いていた。当然ながら、銀行一般職みたいに、大卒採用男性とくっつけるためにやっている。

国税庁

高卒採用はしているが、数はとても少ない。公務員試験には受かっても、税務大学校での勉強についていけずに辞めていく子が多いのが理由だ。代わりに、会計といった専門学校の子を多く採用している。

厚生労働省

たくさん採用する。男女比は半々だ。労働環境が厳しいこともあるのだろう、私が知っている子は、ガタイがいい人ばかりだった。総じて言えることだが、高校3年生の時点で中央省庁面接官の眼鏡にかなうわけだから、指折りの人材だ。特に役職持ちの高卒者を見たら刮目せよ」のイメージは正解だ。

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 かくいう私も、当時はこの仕事を続けるべきか迷っていた。実際、数年後には転職することになるのだが、正直やりがいを感じられなかった。

 実際、あの彼の言うとおりだったと思う。あのガイドラインは、いわゆる『火消し』の仕事に近い。すぐにバブルが弾けてなくなると思われたビットコインが生き残ったことで、脱税者(善悪を問わない)が多く存在することが予想された。事前の対策を打とうにも、そんな余剰人材は配置されていない。

 実際、暗号資産関係脱税者がいたとして、まともに取り締まることができていなかったのではないか? 現金で数千万円を国内口座に出金、みたいな愚か者はすぐに摘発されただろうが、もう少し小さい金額とか、取引所にずっと利益を預けていたとか、そういう人は対応ができていないはずだ。他部門の私ですらわかるほど、それくらい国税庁マンパワーが足りていない。

 加えて、思い出②で説明したストリートレベル行政職員観点もある。海外取引所や、すでに潰れた取引所で売買をしていた場合納税者も行政庁も課税情報証明ができない。そういう面倒かつ費用対効果の低い案件――それでいて該当者が数千人に上るであろう案件は、あえて手をつけないこともある。

 さて、こうした想定外事態が起こった場合、上で説明したように臨時タスクフォースが編成される。今回の火消しチームだと、指揮を取る者が選り抜きであったのは言うまでもないが、ほかのメンバーを見る限りだと、各課イマイチメンバー人柱にしていた感がある。正直、エースは残して温存させているように見て取れた。

 そんな理不尽でも耐えられるほどに組織が魅力的で、職員にとってやりがいのある仕事内容や職場環境を用意できればいいのだが――こういうわけで、近年の若手官僚大量離職問題が起こっている。

 ちょっと路線変更をする。思えば、このあたりの時期は私も病んでいた。過重労働で心が沈んでいた。

 一応マイホームは買っていた。ただ、数年前から妻が病気入院していて、子どもふたり実家にしばらく預けてあった。つまり単身だった。

 かつては、いろいろと堪え切れずにデリバリーヘルスを呼んでいた時期もあるが、穴があったら入りたい気分だ。煉獄さん……。

 その日々では、深夜に誰もいないマイホーム帰宅して、独身時代が懐かしいと思いながらテレビを点けていた。ある時だったか、今時風のアニメが流れた。

♪ わんわんわん猫が好き 夢中で何も見えない

  にゃんにゃんにゃん犬が好き 素直にアイラブユー ♪

 ほぼ終電+徒歩の関係で、自宅に帰る時間は固定だった。ダイニングの食卓の上に、コンビニおにぎり綾鷹を置いてから、大匙1杯の味覇を小鍋に入れて沸騰させ、菜箸で溶き卵を回し入れていた。最後テーブルコショーを振りかける。ネギは買い忘れることが多かった。

 食事の支度ができて、テレビを点けると上のアニメがやっていた。女の子が出てくるやつ。

 サブカルチャーについては、若い頃に少し嗜んだだけの私でもわかった――これは三級品のアニメだ。放送枠を埋めるためにひとまず作られたような、1話につき実質4分間だけの5分もの作品。それが正体だった。

 かわいそうに。作者はどんな想いだったろう。悔しいと思わなかっただろうか。残念ながら、番組製作者にとって優先順位が低いアニメだったのだ。※当時はそう思っていたが、今は違う。

 内容だが、女の子同士が仲良くするようなものだった。はっきりいって中味はない。ただ単に、女子高生が仲良くしているか、仲良くしようとアプローチしているだけの。そういうやつだった。だが、観ている最中に何も考えなくていい。それがいいと思って、つい毎回見てしまっていた。

 別に興味はない。なんとなく見ているだけだ。深夜帯だから、それ以外に選択がなかった。前後時間帯にほかのアニメ放送されることもあったが、観ることはなかった。この齢になると、特に30分枠のアニメは見るのがしんどい子どもと一緒に土日朝のアニメを観るのであれば、まだなんとかなるのだが。

 愚痴が長くなった。この章は仕舞いにする。これ以外にもパワハラ職員とか、やる気のない職員とか、省庁間のいがみ合いとか嫌がらせとか、議員行政との癒着・密着とか、嫌なことはいくつもあったが、本題ではない。

 そういうのが知りたい人は、元キャリア官僚が書いた書籍ブログを探して読んでみるといい。意外とみんな、けっこうぶっちゃけている。生々しい。

 その人達に比べれば、当記事の内容というのは、やはりベジタブルに違いない。冷静に考えて、野菜よりも肉の方がハイパワーだろう。そういうことだ。



思い出④ 政治家転身を間近に見て

 「官僚から政治家になりたい」という想いを抱く人は、一応は存在している。そして、そういう人が政治から求められる場面もある。

 30代に入る頃の話だ。具体的にいつ頃だったか失念したが、自由民主党地方自治を担っているグループが各官庁にチラシを配っていた。要するところ、「官僚の皆さんの中で政治家になってみたい人、手を挙げて。ハーイ、ハーイ!!」と、ここまで軽いノリではないが、かくして官僚から政治家へ……というルート希望する人は一定数いる。

 そういう説明会に参加したことがある。「興味本位でいい。年齢関係なし」といったことがチラシに書いてあったが、会場に同年代はほぼいなかった。

 説明会の流れは月次だった。自民党のそこそこ偉い人が挨拶をして、後は別の人達に交代して政治家への転身ルートの大まかな説明(国政コース地方自治コース)があって、最後簡単グループ討議だった。

 なお、これはずっと昔の話だ。今がどういうシステムかはわからない。

 私がいた席の隣には、一回り年上の国土交通省(の前身)の技官であるIさんがいた。体格は小柄だったが、その割には大きく見えた。頭の回転が速くて、こっちが話しても0.5秒でレスポンスが飛んでくる。

 Iさんとはグループ討議の後で連絡先を交換して、一度だけ飲みに行った。頭の回転だけじゃなく、教養のある話し方だった。人としてのスペックの違いを感じた。

 Iさんが上の説明会に参加した動機は、出世や昇進に関係していた。上に行けないのであれば、いっそ政治世界活躍してみたい――そんなことを話していた。

 Iさんは、東大でも京大でも筑波大でも東工大でもなく、一般的国立大学だった。偏差値でいうと50ちょっと。私と同じくらいの。その大学名では正直、立身出世の見込みはなかった。よくて審議官民間でいうと次長部長ほどか。今はどうかわからないが、当時は学歴が問われる時代だった。国交省でも、上級管理職東大が基本だった。

 Iさんのキャラクターというのは、古い語彙になるが、ザ・自民党といった雰囲気だった。政治的に保守というやつだ。頭の回転が速いというよりは、物事道理がわかるというか。いざという時には清濁併せ吞むことができる。そんな具合だ。

 かくいう私は、政治家ルートは無理だと感じ、その後にあった面接を受けることはなかった。国会議員になるには地盤看板も鞄も足りないし、かといって地方自治体に出向して市町村助役(今でいう副市長)になるのはリスクが高すぎる。もし地場に合わなければどうすればいいのか。どの面を下げて霞が関に帰ればいいのか? いや、というか帰れない。片道切符だ。

 でも、本当に政治家になりたい人であれば、不安に打ち勝ってしまえるのだろう。当時の私は、転職を考えはじめていたけれども、今と違って転職市場は整備されていなかった。インターネットでの転職活動も始まったばかりだ。リクナビ黎明期になる。

 まあ、それらも言い訳に過ぎない。本気で転職したい人だったら、そんな事情関係なく転職エージェント架電していることだろう。心の底では、そこまで転職したいとは思ってなかったのだ。

 その後も、厳しい日々が続いた。職責はどんどん増えていくけれども、やりがいは減っていった。給料も見合っていない。時給換算だと千数百円ほどか。上でいう40才になる頃には、自分がなんのために働いているのかわからなくなった。行政ロボットのようだった。

 ひたすら政策課題に対して向き合い、法律常識に照らして世間でいうところの正解と思われる回答を見つけ出し、複数上司忖度とやらをしながら仕事を回していた。税制を維持していくためのロボットになっていた。

 あと数年以内には、おそらく課長補佐から課長級になる。もっと忙しくなるだろう。子どもを2人育てるなど不可能だ。

 もやもやした気分で深夜に帰宅した時、やはり、あのアニメ――『犬神さんと猫山さん』が流れていた。たった三ヶ月の付き合いだったが、少しばかりの息抜きになった。コンビニおにぎりお茶と、味覇スープを飲みながら、ほとんど何も考えずに観ていた。

 女性同士が仲良くすることに主眼を置いていたのはわかる。メインふたり関係だけでなく、ほかの女性同士の関係性も描いている。

 犬神さんは積極タイプだった。猫山さんのことが大好きだ。ほかの女の子はいざこざがありながらも、最後には仲良しになっていた気がする。

 強いていえば、犬神さんの猫山さんに対するアプローチには、セクシャルハラスメント構成する要素があった。いきなり抱きついたり、薬物を飲み物に混ぜようとしたり、髪型自分好みにさせようとしたり、猫山さんの反応が気に入らないとキレたり、ハラスメントし放題だった。デートDVに通じるものがある。人権という観点からは、現代社会で許容されるべきものではない。

 この日記を書き始めた頃、ニコニコ動画登録して全話パックを購入した。順番に話数を巡ったところ、第9話にこういうやり取りがあった。以下、犬神さんを「犬」とし、猫山さんを「猫」とする。

犬「あの~、今なんて……?」

猫「えっと、だからストパーかけたいなって……」

犬「バッカなんですか猫山さん!」

猫「そこまでいうの犬神さん!?」

犬「だって、素晴らしいその猫っ毛を矯正するとか、そんなのって、そんなのって、コーヒーからコーヒー抜くようなものですよ!?」

猫「わたしアイデンティティなんだと思ってるの!?」

 リアル高校生ならこういう会話をするのかもしれないが、中年の私には厳しい描写だった。若い人向けの作品なのだからと思いつつ、読者が真似をしたら相手が苦しいことになる――と当時は考えていた。こちら以外にも、若い人なりの情動リビドー)が爆発するようなシーンがあったのを思い出す。

 思えば、若い人向けの作品なのだから、少しオーバーなのがちょうどいいのかもしれない。作者が若年だったのもあるだろう。梶原一騎(巨人の星)にしても、雁屋哲(野望の王国)にしても、巻来功士(メタルK)にしても、CLAMP(聖伝)にしても、荒木飛呂彦(バオー来訪者)にしても、板垣恵介(バキシリーズ)にしても、作者が若いと、エログロやスプラッタや、恋愛確執社会価値観との対峙など、青春期ならではのリビドーに溢れている。反対に、作者が齢を取ってくると確執関係が雪解けするような、そんなシーンを描くようになる。『バキ親子ケンカ編』などが顕著だ。

 あの人達が若かりし頃のマンガというのは、基本線として反社会的だ。反社会的といっても、若者にとっての抑圧を打ち破るという意味での反社会性だ。うまく料理できれば、マンガの魅力として存分に活きてくる。あの人達は、若者のそんな感情を搔き立てるのが抜群にうまかった……と、元若者が振り返ってみる。

 追記 Iさんはその後、大成した。少しではあるが本人に馴染みのある地域で、市町村助役として迎え入れられた。その後、国会議員職員団体や地元から応援を受けて市長選立候補し、並み居る解放同盟勢力を圧倒して市長になった。

 あれから調べてはいないが、きっと長い間お勤めになったのだろう。ああいう人がもっと多くなれば、地方もっと活性化するに違いない。



 Part3/3

 https://anond.hatelabo.jp/20230926201303

2023-08-10

anond:20230810135101

プラッタはすごかったよな

当時スプラッタ映画は人気だったか

階段上がってすぐのところに2棚用意されてたが

全部撤去されてた

今だったら絶対SNS写真が上がってるレベル

怖いとか思わなかったけど

今にして思えば、これぞ表現規制って感じ

なぜ規制オタクは同じオタクを見下すのか-Something Orange(雑感)

https://somethingorange.jp/entry/otakusabetu



個人の感想です感が強い

オタク差別されていたという理路は少し違う

何故なら、スプラッタ映画を愛し、アニメを視聴しても、別にイジメられてない層は存在するから

忘れられがちだが、例の事件の当時、スプラッタの方が迫害にあっていた

レンタルビデオからホラー映画が消えていたのを覚えてる御仁も要るだろう

アニメ普通に並んでいたにもかかわらず、だ


そもそも因果が逆で

イジメ対象となるような人物共通項は、オタク趣味であったという方が良い

当時の排斥対象は、今でいう「キモオタ」「チー牛」「コミュ障」であり

別段、今の時代市民に受け入れられているわけでもない

嘲笑する論説は巷に溢れているだろう?

歴史修正主義は、果たしてどちらだろうかね


同属嫌悪も誤りだ

オフ会とかイベントで集合したとき

キモオタコミュ障は嫌われるんだよ

他人掲示板で暴れる奴とか普通に排斥される

でな、オタクというのは自認もあるからオタクオタクに物申すというシーンは増える

だが考えて欲しい

パチンコ屋で子供を車に閉じ込め蒸し殺す輩を批判する時

「私もパチンカスだけど」っていう奴どれだけいる?

この「同族嫌悪」というのは、自認する属性クズが居るケースでしか起こらない

愛煙家は自認するがヤニカスを嫌う

撮り鉄を自認するがクズ鉄を嫌う

少なくとも、自認の余地があり、そこに居るヤカラを嫌うから結果同属嫌悪と見えるが

本人の中では「同族」なんぞと思ってない

自己嫌悪」に近い「同族嫌悪」とか都合よく身内扱いするなよ

宮崎駿庵野秀明富野由悠季もいい迷惑だっつうの

キモオタとか、チー牛とか、コミュ障とかの言葉を避けて

おたく」とかい虹色言葉に逃げんな



オタク境界を広げて、古の嫌われ者に新しいルビを振っても

世の中の認識認知が変わった事にはならねぇよ

まだしも、聖地商業主義に絡めて、オタクは客と認知されたという方がマシだ

プリキュアを視聴するおじさんを、スラムダンクを視聴する若者と同列に語れるか

自分の中を分析してから諸々語って欲しい

2023-08-04

エログロギャグ漫画

最近エログロギャグ漫画がすごく好きだと気づいた。

意味もなくスプラッタな展開になったり、あらゆるものエロと紐付けられる世界にどっぷり浸ると、頭が空っぽになり脳内麻薬がどぱどぱ出るのに気が付いた。

ただのエロでもなく…人間への恨みたっぷりグロだけの漫画でもなく…おそらく根本的には人の営みや命がとことん軽い漫画が好きなんだと思います

以下に好きな漫画を描きます

平素よりエログロ漫画を嗜まれているであろうはてな民の皆様より、似ているジャンルお薦めございましたらご教授ください

【好きな作品

さべちん

ゾンビ屋れい子

撲殺天使ドクロちゃん

松本次郎先生四コマ

バイト

2023-07-20

勘違いしてた歌詞

ダウンタウンへ繰り出そう」を

だんだんえぐり出そう」だと思ってた

プラッタ音楽だと思ってたよ

2023-07-12

anond:20230712105949

男なんて見るのも嫌って女性存在はどの程度勘案されるべきだろう?

犬なんて見るのも嫌って人間存在はどの程度勘案されるべきだろう?

プラッタなんて見るのも嫌って人間存在はどの程度勘案されるべきだろう?(これは結構勘案されるだろう)

萌え絵なんて見るのも嫌って人間存在はどの程度勘案されるべきだろう?

蘇民祭ポスターなんて見るのも嫌って人間存在はどの程度勘案されるべきだろう?(私はあれを気持ち悪いと感じた)

2023-06-19

新人俳優のためのホラー映画が良い

ホラー苦手なんだけど樹海村、犬鳴村とかの村シリーズ?みたいな新人俳優使いたいです的なホラー映画が本当にちょうど良い。

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多少飛ばしても話わかるし、最後オチスピリチュアルからいままでの流れは無視できる。

ちなみにこのスピリチュアルスピリチュアル好きな人思想的な意味。わかるかなこの感覚厨二病が「私の前世は悲しい魂を持った巫女だったのね…!」とか言ってるのを見てる感覚。あ、今思い出したら解決するんですね…?じゃあ、まあ良いかな?…本当にいいのかな?とか思ってる。

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起承転あたりまでは何らかの対策を取ったり、正しい手順で弔えば解決しそうになるのに、転パートの終盤で謎世界(だいたい呪いが始まった時期の世界)に迷い込み、何も救えないor仲間を失うorこれまで失った仲間に出会い、元の世界に戻ると解決したのかしてないのかわかんないけど「死んだ〇〇さんが私のことを守ってくれたのね…!」「それでも私は彼らを愛すよ…!」みたいな、呪いだけど呪いという一言で片付けられない悲しい出来事があったから許すって主人公たちが謎の許容をしがち。

しか終結したと見せかけて最後のワンシーンで「まだ…呪いは続いてる…!」みたいな終わらせ方をしてくる。いや、終わらせろよ。呪い側も解決した顔してただろ。

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パートで話ひっくり返るなら怖いシーンを真面目に見る必要ないし、本当にちょうどいい。ホラー感を出すためにスプラッタ展開するのはやめて欲しいんだけど(ホラーより苦手)、大体スプラッタしたところでなんもない。だいたいただの賑やかし。飛ばし問題ない。

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あと大体最初に出てくるのは名もなきYouTuber。噛ませ犬だから最初からちょっと飛ばせる。なんなら、最初YouTuberなんだったんだよって内容も多い。最初が1番グロくて怖かったですけど?くらいのレベル出オチかな?

海外ホラーも冒頭のYouTuberが多いよね。使い勝手がいいんだな。

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真面目に見てない分2倍速してるZ世代よりもタチ悪いかも知れないし、何が楽しいのって感じだけどこのチープな感じが癖になってやめられない。

樹海村、犬鳴村、牛首村みたいな映画他にもあったら教えて。新人俳優使いたい映画じゃないけど、聖地Xも良かった(これはSFか?)

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