はてなキーワード: インスタントとは
でも多めに買っておかないと高い時があってあの時買っておけばって後悔する
お母さんすごかったんだなあ
米は4合炊いて残りは冷凍するけど、冷凍前の粗熱とりも待つだけなのに手間だなあ
マグカップがどんどん増える
スタバの期間限定、旅行先で買った現地限定、国内撤退したブランドの物、小学生時代に初めて友達と交換した誕生日のプレゼント、初めてのピアノの発表会で記念品にもらった物、一人暮らし始めて最初に一目惚れして買った物、人生初のデートで行った梅田のクリスマスマーケットでホットワインのオマケについてきたやつとか…15個くらいあるけど全部思い出深かったり心ときめくし全然手放せない
使わなかったら捨てるとかメソッドあるらしいけど、在宅してる日だと1日に複数個使うこともよくあるからほぼ全部が一軍ではある
極端な例だけど、朝食のコーヒーと、仕事中の紅茶と、昼ごはんのカップスープと、おやつのココアと、夕飯のインスタント味噌汁と…みたいな
この素敵なマグカップを好きな時に使える状況にできたら瞬間最大QOLが爆上がりする!と思うとつい買ってしまう
今日掃除しててふと、一人暮らしの狭いキッチンの棚がまるまる一つマグカップで埋まってるのはマグカップ多すぎるんじゃないか…?と我に帰って半日考えたけどどれも捨てられないという結論にしか至らなかった
夏も近づく八十八夜~
ヘイヘイヘイ!
なにか八十八夜感やった?
いやね、
これなに?ってお店の人に尋ねてみたの。
それかキリンさんの好物な葉っぱかのどちらかだと思ってたの。
そしたら、
なんでもマニアの人がローストして自分で作る緑茶を緑茶するらしいのよ。
へーそうなんだー。
コーヒー豆の生豆のローストしてってマニアはコーヒーマニアは居るけれど、
淹れ方はともかくインスタントでもなんでも標高の高さが高ければ高いほど美味しい!ってのがライフハックらしいわよ。
そんで、
その生のお茶っ葉の葉っぱって
なんかローストしたあと
その生茶のパッケージのお茶摘みのお姉さんのイラストが「美味しいよ!」って吹き出しで言ってるの。
美味しそうじゃない?
コックさんの豚さんのイラストが「美味しいよ!」って
おまえ食べられる方側だぞ!って
自ら食べられちゃう対象なのに美味しいよ!ってニッコリ微笑んでいる豚さんのコックさんのイラストが切なくなるとは反対側の
そのお茶摘みお姉さんのイラストは簡単に生茶をローストして簡単に手作り緑茶ができるよ!って
そのイラストの吹き出しに「美味しいよ!」って書いていってるのよね。
うーん、
私はそれがちょうど釣り合ったので、
つまりなんかやるには面倒だなぁって思っちゃったので、
その手間を省くために職人が作ってくれたお茶をウォーラーにする水出しの方が手間だって言う話もあるけれど、
どちらかと言えば、
そっちの方が私に取ってはなんてことないわよね。
でもさ、
あれって、
お茶っ葉にするよりも軽く茹でておひたしにーってレシピもそのパッケージの裏っかわに
茶摘みのお姉さんのイラストで
「おひたしにも!」って言ってるのが切なくなる
豚さんのコックさんが「美味しいよ!」っていってるの
何回も言っちゃうけどおまえ食べられる方側だぞ!ってそれとは若干違うけれど
共通したその商魂たくましさを
お茶っ葉をおひたしにしても「おひたしにも!」ってアピールしている
ごめん、
涙拭くね。
で、
私はそのマーケットで見かけたお茶の葉の生茶はおひたしにしても美味しいかもと一瞬思ったけれど、
やっぱり手間っちゃー手間なので、
買うには至らなかった次第なのよ。
でもこの時期の季節限定感あるお茶商品なのでそこは惹かれずにはいられなかったわ。
まあ買わなかったけれど。
お茶っ葉も生のやつを自家ローストしてお茶として楽しめるだなんてーって思ったわ。
私的には、
そんで、
ついでに思い出したんだけど、
近所の人が
お茶っ葉の出たガラを天日の干しているのを結構な頻度で見かけるのよね。
ほぼ晴天の時は必ず干してあるの!
あれって何に使いようがあるのかしら?
それも一番気になるところだわ。
今日はさすがに雨なので干してはないと思うけれど、
きっと晴れの日は干してあるので通りすがりながらに気になるところよね。
そんなことをまさかと考えながら思う
うふふ。
このマイルドさがいいのかもしれないけれど、
鮭フレークよりも焼き鮭をほぐした本格香ばしい鮭おにぎりってあったらより美味しいかも!
手間はかかりそうだけど。
あれよあれ。
鮭の旨味をもっと凝縮できるはずよ。
お茶っ葉買ってきたのをそのままお茶パックにいれてボトルに入れて
一晩寝かしておけばスッキリとした爽やかな水出し緑茶ウォーラーが出来上がるわ。
すいすいすいようび~
今日も頑張りましょう!
容器は100均で好きなのを買ってくれ!
https://news.mynavi.jp/article/20230913-2769313/
パスタとかうどんとか惣菜とか、レンチンだけで食べれるものを買いだめしておこう!
ご飯は家でレンチンすればいいし、おかずを惣菜で済ませば外食より断然安い!
なくてもいいけど、お湯入れたらすぐできるインスタント・フリーズドライの味噌汁があれば嬉しい
多めに作っておけば、3日くらいカレーで済む!
飽きてきたらチーズかけてレンチンしたり、カレーうどんにしたりして味変しよう!
他にも何かあったらみんなも教えてくれ!
今朝、Xでいつものバトル見ちゃったんだ。なろう系を「商業作品に相応しい品質がない!」って馬鹿にした素人が、書籍化作家たちにボッコボコにされてるやつ。もう、界隈の定番すぎて草も生えない。
なろう系の強さって、異世界転生、チート無双、ハーレムとかの「テンプレ」に集約されてる。よく「ワンパターン」ってdisられるけど、読者はその「安定感」を求めてるんだ。マックのポテトみたいに、いつでも同じ味で安心して楽しめる。仕事や学校で疲れた読者が、夜中にスマホで「スッキリ!」ってテンションで読むのに最適なんだよ。
「なろうはオリジナリティがない」って文句、よく聞くよな。確かに、凝った設定の作品も悪くないけど、WEBじゃ即効性が命なんだ。
実際、某文学賞受賞作がカクヨムに載ったとき、ついた星の数がたった二桁だったんだぜ?
まあ、武士の情けで具体名は言わんけどさ、ガチで文芸系の「高尚な作品」でも、WEBだと埋もれちゃうんだ。
なろうとかカクヨムのランキング上位は、タイトルで内容がパッとわかるテンプレ作品が独占。読者は3話も待たず、「これこれ!」って作品に飛びつくから、テンプレが勝つんだ。
書籍化するような作家は、テンプレをガッツリ研究してるよ。読者の「脳汁ドバっと出る」ポイントを完璧に押さえてる。『転スラ』や『無職転生』とか、テンプレの骨組みにキャラや世界観で肉付けして、読者をガッチリ掴む。あれ、プロの技だよ。だから書籍化やアニメ化でバンバン売れるんだ。
なろうを「低俗」とか馬鹿にするやつ、ぶっちゃけWEBで勝ててないだけだろ。読者が求めてるものをドンピシャで届けるのがなろう系。売れてる作品が正義。それがエンタメのルールだよ。
まとめると、なろうの「インスタント定型ポルノ」は、WEBにおける小説の唯一の勝ち筋。読者の欲を直撃して、スッキリさせる。
Xで愚痴ってるやつも、なろうで一発当てたいならテンプレを研究して、読者のツボをガンガン押してみればいいんだよな。ランキング上位、夢じゃないぜ!
可能性があるとしたら
そもそもそういう味なのを元増田が美味しくないと思っている、つまり元増田の味覚が水出し珈琲にあっていない
いれるときの器具が出したコーヒーと何らかの反応を起こして味が悪くなっている、都市伝説かも知らんけど
俺が昔みた本式の水出し珈琲はこれでもかと大量に引いた豆にティースプーン一杯の水を数秒に一回たらして何日もかけて抽出してたから、そもそもインスタントにできるものではない可能性もある。
水出し珈琲は店で飲むのが一番言いと思うぞ。
「低予算で作られたことを考えると凄い作品ですよ」って前評判通り。
怪獣たちのあとしまつが20億で、侍タイムスリッパーが2500万円ってこと考えると物凄いコスパの良さを感じはする。
でも消費者が映画館や配信サービスに払うお金や時間はそんなのと無関係なわけで、それ考えると消費者が制作費に対してのコスパとか考える必要あるのかなと。
予算とかそういうの抜きにして見ても良作の部類ではあるけど、良作止まりではあるかなと思う。
ぶっちゃけ殺陣のクオリティ一本槍でそれ以外の要素は殺陣の面白さで説得力マシマシしてるだけでしかない感じが強い。
「時代から忘れ去られインスタントな娯楽として昇華されることによってのみ辛うじてその存在が語り継がれている自分たちという世代」というコンセプト、メッセージは確かに見ている側の心を打つんだが、当の鑑賞者もスタッフたちも自分たちそれぞれの世代を勝手に侍達の歴史に重ねることで「どうだ俺達の紡いできた歴史も凄いもんだろうホルホルホルホル」とインスタントに気持ちよくなるという構図がすげーグロテスクである種の入れ子構造的な所に対しての抜け道が用意されてないのがなんかこう娯楽映画として後一押しユーザーフレンドリーじゃなくて☆1減点ですって感じなんだよな。
殺陣の凄さ一本槍だけで終わっていた場合は映画としての物語性が足りなくなるから、ああいったセリフやストーリーによってメタファーの憑依先を探す必要があったのはしょうがないんだろうけど、それにしたって「凄腕の侍達に映画製作とか忘れられた世代とかの無念を重ねていこうぜ」っていうのはちょっとムシが良すぎねえかと思ってしまう。
これ言い出すと「脚本の人そこまで考えてないと思うよ」とかいうやつも出てくるんだろうが、そういう人は幸せだなと思う反面、じゃあお前あの映画のストーリーを「タイムスリップしたお侍さんに活躍の場が出来て良かったね」で終わりなのかよそれは随分しょぼい体験で終わっちゃったなとなって、やっぱ多少モヤってでも物語の奥からメッセージ読み取れるほうが幸せなんだなあと思うわけ。
まあでもなんだそのポンポさんとかでも言ってたけど映画ってのは現実で上手く行かなかった負け組共が世の中に訴えかけたいものを詰め込んだコミュニケーションツールなわけだからして、それ考えたらあらゆる映画が自分たちのメッセージのために古今東西のあらゆるものを文化盗用して勝手にメタファー化してるんだからこれぐらい当たり前だよなあとはなるわけよ。
侍タイムスリッパーの場合は、予算や人員の都合で結果として全体がシンプルになったおかげで物語の方向性は分かりやすくなったけど、それは同時に監督や鑑賞者のエゴを隠すための材料が足りてない臭みの強い作品になってしまっているのが低予算映画の限界を感じさせるし、やっぱどうしても「制作費の割には凄いよね」に収束しちゃうんだなあと。
まあつまり、映画は十二分に金かけてその上でかかった金に相応しい結果が出てる作品が一番面白いってことだな。当たり前だけど。
二大超巨大テック企業であるグーグルとヤフーが「検索結果多すぎるから表示数減らすわww」とヘラヘラしながらネットの闇に追いやった黒歴史では、誰もがこの言葉を知っていた。
GHQの洗脳教育により追いやられた四書五経の教えの如くにである。
無数に降り注ぐコピペスクリプトを前にしたとき、するべきことは片っ端から攻撃することではない。
それは餌を与えるに等しい。
落ち着き、見極め、その奥に人の姿を感じるものにのみ反応するのだ。
さすれば荒らしは遠くへと飛び去り、やがて現実で問題を起こして投獄され世界に平穏が訪れる。
その学びをネットは忘れて久しい。
おまいらAI増田がそんなに気に食わないならブクマするのやめろ。
マジで。
なんなの?
AIにブクマして文句言うとか投稿してるスクリプト荒らしの狙い通りじゃん?
それともあれか?
藻前らにとってはスクリプトで自動生成されるインスタントなゴミが日々流れ着きそれに手斧を叩きつける蛮族の射的みたいなことが一番したいのか?
そうかよ!
俺は出てくぜ!
春一番が吹き抜ける午後、窓際のカーテンがふわりと膨らみ、干したばかりのタオルに淡い日差しが透けた。小学三年生の私・千春は、帰宅した兄・湊にランドセルごと抱え上げられ、ソファへぽすんと降ろされた。「今日も頑張った?」と頭を撫でる手の温かさに、胸の奥がぶわっと熱くなる。母に叱られた算数の宿題も、クラスで言い返せなかった悔しさも、兄の笑顔一つで溶けていった。リビングに満ちる石鹸と洗濯糊の匂いを深く吸い込みながら——私はこの人を一生守り、一生守られよう、と幼いながら胸に誓う。
第二章 音を立てて開く距離
兄が中学に入り、部活で遅く帰るようになると、食卓に並ぶ椅子の一つはいつも空いた。母が「冷めないうちに食べなさい」と言うたび、私は味噌汁を啜りながら廊下の先を気にした。深夜、蛍光灯の下で英単語帳をめくる兄の背には、近寄りがたい影が宿っていた。「美緒、静かに」と囁かれるたび、胸の中で小石が転がった。子どもの私は、その小石に名前を付けられず、ただ足元で鳴る兄の成長の足音を数え続けた。
第三章 メール越しの声——市外への進学
合格発表の日、掲示板に貼られた番号を見つけた兄は空を仰いで笑った。県下一の進学校、通学片道一時間半。私の「行かないで」は、騒ぐクラスメートの声にかき消えた。春の風が吹く玄関先で兄は「千春は強い子だろ」と頭を撫で、あっさりと黒い学生鞄を担いで出て行く。夕方、カレーの匂いしかない台所で、私は思わず携帯を開く——「今日どうだった?」。既読の横に「部活」「課題」「眠い」の三語。短い返事ほど恋しく、通知音が鳴るたび息を呑む日々が始まった。
私も中学生になり、バスケ部で汗を流した。だけど練習後のシャワー室、タイルに落ちる水音を聞きながら、兄のことばかり考える自分に気づく。友達が「今度みんなで遊園地行こう」と誘ってくれても、私は曖昧に笑って断った。帰宅後、母に「お兄ちゃんは夕飯要らないって」と告げられるたび胸が縮む。兄と私の距離は物理的なものだけではなく、生活のリズム、語彙の選択、夢のスケール——地図全体が塗り替わるように拡がっていった。
第五章 高みを目指す風——兄と同じ大学へ
兄の進学一年後、私は「湊の隣がいい」と進路希望欄に一行だけ書いた。担任は「姉妹・兄弟で同じ大学は珍しくないさ」と笑ったが、動機の濃さまでは見抜けなかった。深夜、蛍光灯の明滅を睨みながら英単語を暗唱し、机に伏した額の下で涙と鼻水が混ざった。——お兄ちゃんの隣に並ばなきゃ私の世界は未完成。そう思うほどに参考書の余白まで兄の横顔で埋まっていく。
合格発表の掲示板で番号を見つけるより先に、正門前で待ち構えていた兄に抱きついた瞬間、世界は再び等速回転を取り戻した。大学近くの築四十年のワンルーム、押し入れを改造したロフトに布団二枚。「家賃、生活費、ちゃんと折半だぞ」と兄は念を押したが、私の頭には花火のような歓喜しかなかった。狭い流しでインスタント味噌汁を作り、共有の机でレポートを書く。夜、ロフトの布団で横になり、「お兄ちゃん起きてる?」と囁くと「寝ろ」と小さな声。そのやりとりだけで心臓が跳ね、眠れない夜が続いた。
第七章 亀裂の手触り——兄の新しい世界
五月の新歓期、兄は同ゼミの先輩・綾瀬沙羅と親しくなっていた。駅前のカフェで偶然見かけたとき、兄が笑う横顔には私の知らない柔らかさがあった。帰宅後、狭い玄関で「ただいま」を言う兄の声が少し弾む。その裏にある感情を知らないふりをして「おかえり」を返すと、胸の奥で小さくパチンと弾ける音——それは嫉妬という硝子玉だった。
夜中、机に伏せながらLINEの通知履歴を追った。画面に浮かぶ「今度のゼミ発表、手伝ってくれてありがとう!」「映画、ポップコーンはキャラメル派?」。私は震える指で既読もつけずアプリを閉じた。
第八章 病室で交わした本音
七月、期末試験前の無理がたたり、私は高熱で倒れた。扁桃炎で点滴を受ける私の側で、兄は氷枕を替え、額を冷たいタオルで拭いた。ぼんやりする視界の端で兄の眉間が寄る。「千春、無理し過ぎるな」。私の唇は乾ききってうまく動かない。それでも「お兄ちゃんは……誰と映画に行くの?」とかすれ声で問うと、兄は少し目を見開き、やがて真剣な表情でこう答えた。
「……千春に嘘はつきたくない。沙羅先輩だ。でも、恋人とかじゃない。ただ仲間として誘われて——」
言い訳のような説明を遮るように咳き込む私を、兄は抱き起こして背を摩った。「なぁ、俺は千春に甘え過ぎてたのかもしれない。けど俺たちは兄妹で、これ以上——」兄は言葉を飲み込む。点滴の機械音が病室に滲む沈黙を裂く。私は熱に浮かされながらも悟った。兄が私の「全世界」ではあっても、兄にとって私は「世界のすべて」ではないのだ、と。
第九章 掌に描く境界線
退院して帰宅した夜、私は狭いロフトで兄と向き合った。裸電球が二人の影を歪ませる。「私、サークル入る。友達とも遊びに行く。……お兄ちゃん以外の毎日を持つ」。意地で張った声は震えていたが、兄は静かに頷いた。
「俺も就職考えなきゃいけないし、研究室のプロジェクトも本気出す。千春が自分の場所を見つけるのは嬉しいよ」
その夜初めて、私は兄の背中ではなく、正面から兄の眼を見た。そこには幼い日には見えなかった迷いと覚悟が交差していた。布団に潜り込み、細いロフトの梁越しに聞こえる兄の寝息を聞きながら、私は気づく。この人を一人の男性として愛してしまった気持ちは消えないけれど、同時に私は自分の人生のハンドルを握らなければならない、と。
第十章 私の日々、兄の日々
秋学期、私は文学研究会に入り、週末は古書店を巡るバイトを始めた。分厚い全集を運ぶたび腕が悲鳴を上げるけれど、店主の「助かったよ」の一言が嬉しかった。サークルでは同級生の新と意気投合し、文芸誌の編集を任される。帰宅が深夜になり、狭い部屋に残る兄のブラックコーヒーの香りが、自分の知らない兄の時間を想像させた。
一方兄はロボット制御研究室に配属され、週末は企業コンテストの試作機に没頭。リビングには配線だらけの基板、冷蔵庫には徹夜明けのエナジードリンク。顔を合わせれば「今日はギアが思った角度で回らなくてさ」「文芸誌の特集、締切伸びそう」と、互いの話を交わし、笑い、すれ違う。寂しさは濃淡を変えながら残るが、どこか甘やかな痛みだった。
第十一章 再定義される「好き」
二月、文学研究会の合宿で雪深い山荘へ向かうバスの車窓に、私は兄の面影を探していなかった。かわりに隣席の新が差し出したホットココアの湯気を見て、「あ、兄と同じ匂い」とふと笑えて驚く。夜、薪ストーブの前で原稿をチェックしながら、新が真顔で言った。「千春、誰かに遠慮してない? 本当に好きなものを選びなよ」。
帰路、携帯に兄から「風邪ひいてないか?」とメッセージ。私は画面を見つめ、初めて返事を後回しにした。雪解け水のせせらぎのように、私の中の「お兄ちゃん大好き」が形を変え始めていた。
春、兄の卒業式。体育館のステージでガウンを揺らす兄の背を見つめながら私は悟る。かつて追いかけた背中は、今や尊敬すべき一個の人間の輪郭をまとっている。記念写真を撮る流れで、沙羅先輩が兄の腕にそっと手を添えた瞬間、胸に尖った痛みは走ったが、私は自然と微笑めた。
式後、学内の並木道で兄に呼び止められた。「千春、就職決まった。都内のロボットベンチャー。……それと、沙羅先輩に告白された」。兄の声が少し震えた。「答えは保留したけど、たぶん——」。私は風に舞う花びらを掴み、そっと指先で千切った。「お兄ちゃん、おめでとう。幸せになって」。驚く兄に背を向け、歩き出す足は震えたが、止まらなかった。
一方私も、新から「卒業まであと一年、俺と付き合わないか」と真剣に告げられた。夕焼けに染まるログハウス風カフェで、私は一拍置き、首を縦に振る。ただし「まだ兄のことを特別に思っている自分がいる」と正直に打ち明けた。新は少し考え、「それを含めて、千春だ」と笑い、手を差し伸べた。
兄の引っ越し前夜、段ボールが積み上がった部屋でカップ麺を啜る。蛍光灯の明かりが段ボールの影を濃くし、狭いはずの部屋が異様に広く感じられた。「千春、この一年、一緒にいてくれてありがとう」。兄の言葉に私は笑い、「私こそ」と返す。
夜半、ロフトに上がる梯子を見上げながら、私はそっと尋ねた。「お兄ちゃん、今でも私のこと、守りたいって思う?」。兄は真っ直ぐな目で「妹を守るのは当たり前だろ。でも千春が前に進むのを邪魔したくない。だから、守るってより、応援するかな」。私は梯子を一段上り、振り返り、にこりと笑う。「なら私は、あなたの一番のファンでい続ける。世界一のね」。
四月。兄は都内のシェアハウスに移り、私はキャンパス近くの女性専用アパートへ。ガランとした新居の机に、文学誌の校正紙と、新からもらった栞付きの詩集を並べる。窓を開けると桜吹雪と同時に、遠くで電車の発車ベルが聞こえた。その音に、兄が乗った始発を想像しながらも、今の私は畏れより期待で胸が膨らむ。
一方兄は新入社員研修に追われ、深夜に帰宅しては泥のように眠る毎日。それでも週末、動画通話を繋ぐと「ロボットアーム、ようやく規格通った!」と少年のように嬉しそうで、画面越しにハイタッチする私たちは、確かに兄妹であり友であった。
夏、私はゼミ論集で最優秀賞を受け、教授に海外学会への参加を勧められた。喜びと同時に襲ったのは、兄から離れて飛行機に乗るという恐怖だった。夜、通話でその迷いを口にすると、兄は一瞬驚き、そして静かに笑った。
「千春、飛行機の中でも俺のLINEは届くさ。大丈夫、怖くなったらメッセージして。……でもまずは自分が見たい景色を見てこい」
受話口から聞こえる兄の声に、幼い頃のヒーローの面影と、同じ高さで語りかける同志の温度が重なる。私は涙ぐみながら、「行ってくるね」と告げた。
第十六章 旋回する眼差し——空の果てで
ヘルシンキ行きの機内、私は窓外の雲海を見下ろし、兄の存在が地球の裏側まで伸びる糸のように感じた。学会の壇上で英語発表を終えた夜、フィンランドの森を背にした会場ロビーで新が「よくやった」と抱き寄せる。その温もりの中で、私はようやく己の恋心が兄とは別の場所に芽吹いていることを自覚する。ロビーの片隅で兄にビデオ通話を繋げば、薄暗い日本の夜明けの部屋で、兄が寝癖のまま「誇らしいぞ」と親指を立ててくれた。
第十七章 再会、そして告白
帰国翌日、私は兄のシェアハウスを訪れた。駅前の桜並木はすっかり青葉に変わり、照り返すアスファルトの匂いが夏の到来を告げる。兄の部屋に入ると、壁いっぱいに貼られたロボットアームの設計図が、昼下がりの光を浴びて銀色に反射していた。
「千春、どうだった?」という声に、私はスーツケースを置き、深呼吸。「お兄ちゃん、私ね——好きな人ができた」。一瞬、兄の眉が僅かに上がる。「そっか」と短く呟き、柔らかく笑う兄。「で、その人は俺に挨拶しに来るのかな?」。私は肩を竦め、「そのうちね」と笑い返す。手土産のフィンランドクッキーをテーブルに置き、二人で半分こした甘い味は、初めて兄と分かち合えた「恋の報告」の味だった。
第十八章 エピローグ——それでも「大好き」
私の卒業式。袴姿の私は、門前で兄と写真を撮った。兄は背広の胸ポケットに小さなチューリップの飾りを挿し、「社会人二年目、少しは板についてきたかな」と照れ笑い。カメラのフラッシュを受けた瞬間、私はふと思う。——この人がいなければ、私は空を飛ぶ翼を持てなかった。
式後のパーティー会場で、新と兄が固い握手を交わす。私の恋人と、かつて世界のすべてだった人。その光景に胸が温かく満たされる。パーティーが終わり、夜風に揺れる街路樹の下で、私は兄に改めて向き合う。
「お兄ちゃん、大好き。だけどそれは、私が私であるための、永遠の合言葉」
兄は優しく頷き、子どもの頃と同じ仕草で私の頭をくしゃりと撫でた。私はその手を振りほどかず、ただ目を閉じて春の匂いを胸いっぱいに吸い込む。そうして再び目を開けたとき、私たちは同じ高さで未来を見ていた。
——終わり——
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/dailyportalz.jp/dpq/midokoro-20250415
お茶系は長くなったので種類と個別商品で分け、それ以外は種類→個別商品の順で並べた。
カフェイン有無については数が多いのでブクマを信用して調査していない。
そば茶
蕎麦茶
ハトムギ茶
延命茶
柿の葉茶
ハブ草茶
刀豆茶
菊花茶
阿波晩茶
あずき茶
ごぼう茶
よもぎ茶
しいたけ茶
どくだみ茶
ローリエを煮だす
だし茶(味の素)
デカフェの無糖
強炭酸水
アサヒの無糖で果汁入りの炭酸水(ウィルキンソン タンサン ザ フルーティー?)
セブンイレブンのオレンジ色のやつ(7プレミアム ゼロサイダートリプルファイバー?)
ノンアルコールビール
水・白湯
水か湯にバニラエッセンス数滴
水に天然塩とニガリ
野菜湯がいて菜っぱ汁
蕎麦湯
糖分抜きのココア
無塩の和風だし
缶のだし汁
お吸い物
鉄観音茶(少量)