lynx   »   [go: up one dir, main page]

「アミロース」を含む日記 RSS

はてなキーワード: アミロースとは

2025-05-29

1年たったら動物のえさ 〜やっかいどう米と揶揄された北海道米〜

国民民主党の玉木代表が「1年たったら動物のえさ」と備蓄米揶揄したことが大きな波紋を呼んでいる。

「1年たったら動物のえさ」進次郎農相アピールの「1800円備蓄米」を国民・玉木代表がチクリ

https://news.yahoo.co.jp/articles/e0f159b761a2bf8ba7fb1ae28f02cb1ab529ff9f

やっかいどう米

戦後から1980年代にかけて広く国民から家畜の餌」「豚も食わない」「猫も避ける猫またぎ」などと揶揄された米産地があった、北海道である

この当時の恨みつらみは北海道JA全農を超える加盟者数を誇るホクレン農業協同組合連合会現在でも語り継ぐほどに北海道米のイメージは非常に低かった。

GREEN WEB | ゆめぴりか

https://www.hokuren.or.jp/_greenweb_/?post_type=studies&p=1564

北海道では「赤毛」や「坊主1号」が栽培され、独自品種の「ゆきひかり」が開発されるなどしたが、北海道選択される栽培品種はとにかく寒冷に強く収量が多い品種が求められ、味は二の次とされたこともあり、いくら低価格であっても食卓主食として多くの国民は買わず、収穫の多くは家畜飼料として用いられた。

しかし、その価格の安さは戦後から多くの貧困家庭特に母子家庭主食として高い支持を集めていたのも事実だった。この当時の貧困家庭北海道米に助けられたと思っている家庭は少なくないだろう。

けれど、その「貧困家庭の米」という事実ブランドイメージ低下に拍車をかけた。貧困家庭以外に安くても売れない北海道米は飼料消費としても余ってしまった収量は破棄しているほどに一億総中流となっていく時代北海道米は売れなかった。

きらら397誕生

1988年、そんな北海道米に新品種生まれる。これまでの寒冷に強い、収量が多いという良さをそのままに食味が著しく大幅に改善された「きらら397」が開発されたのだ。

しかし、この「きらら397」が開発されても直ぐに販売量が伸びたわけではなく、これまでの悪いイメージ払拭する事へ非常に苦労した。貧困家庭からは美味しくなったと大絶賛されたもの中流以上の家庭からは食べもせずにどうせ不味いと考えられてしまっていたのだった。

そんなやっかいどう米に転機が訪れる。牛丼店を中心として全国の飲食チェーンが「きらら397」を採用し始めたのだ。

このエントリを読んでいる諸氏も「あの当時の吉野家で食べた牛丼」と今の吉野家牛丼が何か違う、家庭で食べるいつもの米と吉野家で食べる何か違う米と気付いてる者も居るかも知れないが、それは広く一般家庭に売れるようになる前の「きらら397」だった。

飲食チェーンが北海道米「きらら397」を採用していることが世間にも徐々に広まっていくと「意外と北海道米も悪くない」として一般家庭でも広く食べられるようになる。

このエピソードは「牛丼を変えたコメ北海道きらら397」の挑戦―(足立紀尚 著)」でも触れられており、内地(北海道外を指す北海道方言)を見返してやろうと頑張った北海道農家の皆さんの努力垣間見ることが出来る。

牛丼を変えたコメ北海道きらら397」の挑戦―(足立紀尚 著)

https://www.shinchosha.co.jp/book/610082/

バリエーションかになった北海道

きらら397」以降、北海道米の新品種開発は急速に進み、前述した「きらら397から更に食味を改良した1996年の「ほしのゆめ」、更に収量を改良した2001年の「ななつぼし」、更に耐冷性を改良した2003年の「ふっくりんこ」、前述の「ふっくりんこ」とは別系統の低アミロース極良食味認定を受けた2003年の「おぼろづき」、そして前述の「おぼろづき」並の極良食味でありながら「おぼろづき」以上に収量を改良した2008年の「ゆめぴりか」が登場するに至った。

「おぼろづき」および「ゆめぴりか」は驚愕すべきことに盲検試験によって日本国内では定番である特定米産地(迷惑かける影響を考慮して特定米産地は筆者の意思隠蔽しました。ご了承ください。)のコシヒカリの食味に勝ると試験結果が出ており、北海道米が北海道外の米を超えられることを証明した品種となった。

寒冷地栽培可能で量が取れて安くて美味い北海道時代が到来したのである

品種ゆめぴりか」の育成と今後の北海道育種

https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2010781573

今も残る北海道米の悪印象

国民民主党の玉木代表がなぜ米へ対して「1年たったら動物のえさ」と表現してしまたかと言えば、彼の記憶の中には確かに一部産地の美味しくない米が家畜飼料として使われていた過去、何なら余った分は廃棄していた、豚も食わない米が存在していたことを頭の片隅で覚えていたからだろう。

しか解釈を誤ってはならない。玉木代表からこそこういう印象を持ったのではなく北海道外にはまだまだ北海道米へ対して悪印象を持つ国民大勢居るのだ。しっかりとした学術的なデータで食味の良さが示されようとも極々ありふれた一般国民の多くが北海道米を忌避し続けているのが現状なのだ

1993年平成の米騒動の際にタイ王国から有り難くも拠出されたタイ米へ対して恥を知らぬ言動を取ったのは極々ありふれた一般国民であったが、その性根は未だ変わっておらず、反省しておらず、その一雫たまたま国民民主党代表玉木雄一郎であったにすぎない。未だに「猫またぎ」だと思っているのだ。

このエントリ最後まで読み、腹を立てたのであるならば2025年令和の米騒動収束した後に北海道米を食べてみて欲しい。

「その喧嘩買ってやらァ!」という意気込みで食べてみて欲しい。食ったら言わせてみせるさ「意外と北海道米も悪くない」と。

2024-10-29

びっくりドンキーに思うこと

俺はスプーンを頼むからいいんだけど、

なぜ箸なんだ?

 

「箸は日本が誇る文化、あらゆる食事対応できる万能食器、箸を器用に扱える日本人は優等民族の証、ほらハンバーグだってお箸で食べれちゃう、箸を使いこなすことはマナーの基本です」

 

みたいな

バカなのか?

 

それ椀を手に取る事が前提ね。

大事な事だから繰り返しま

「椀を持ち上げる」のとセットで日本の箸文化マナーが成立します。

木の皿でけぇし、どう見ても持ち上げて食事する形態ではない。

 

しかハンバーグから肉汁が染み出し米に浸潤する。

すると粘り気が奪われ米同士の結合性が失われる。

ようするにサラサラになるので箸でまとめて掴めない。

食いづらくてかなわん。

 

日本人がもちもと感のある低アミロースの米を好み、それをベース食文化成熟させたのは日本社会条件、自然条件などで取捨選択された科学的な歴史根拠があるのだ。

粘り気のある低アミロース米に適合した食事マナーが出来上がった。

それは誇るべきもので守るべきだ。

 

で、矛盾も不合理も無視してどこでも箸を使いこなすのがマナー、器用に扱うのが日本人の誇り

みたいな強要がクソなの。死ねなの。

 

こーゆーのさ、日本文化を誇っているようで破壊してんのよ。

不条理不合理だろうが従え、それがルールマナーだ。

こういう押しつけは必ず瓦解する。

マナー崩壊が起きるの。

 

あたしゃね、自慢だが知性と教養は高い。

茶懐石で、流石に主人は務められんが、客として恥をかかない程度の所作マナー懐石から茶の湯までこなします。袱紗捌きくらいは少し復習すれば思い出せるでしょう。

 

だが、びっくりドンキーではスプーンを頼みます。箸なんぞ使いません。

どう考えても箸で食う料理ではない。

子供にもこんなところで箸なんぞ使わせません。

無理くりを通すのが作法ではない。

 

で、さらに愚かなのは肉汁でお米サラサラ食いづらい問題解決するために

肉汁が出にくいレシピにしやがった。

昔のびっくりドンキーもっとジューシーだった

それだと後半戦、米は肉汁に浸され食えない、箸では掴めない。

ならばスプーンレンゲを標準提供するか、米は茶碗に盛れば良いのに「でっかい木の皿」はアイコンから辞められない。

頑なに箸を使わせようとする。

 

で、肉汁抑制、味の劣化

アホか?w

 

創業者岩手県出身のようだが、田舎ではこういう文化劣化が起きるのだなぁ。

あぁヤダヤダ

 

と心の中で突っ込みながら飯を食うのが面倒なのでびっくりドンキーにはあまり行かなくなった。

我ながら面倒くさい男だと思う

2024-10-21

このごろ人気のタイ米は老化を早めるアミロース含有量が多いため

茹でこぼしや、湯取り法でアミロース抜きをして食べるほうがよい

 

という情報に接した

2021-12-04

anond:20211204172912

お米は見かけも中身も千差万別

日本人が見慣れたジャポニカ米も、他の品種と比べるとかなり特徴があります。まず米つぶがずんぐりとラグビーボールのような形をしているので短粒種と呼ばれます。これに対してインディカ米はもっと細長い形なので長粒種と呼ばれます。ジャバニカ米はさらに大きいので中粒種と言われます

見かけだけでなく調理した時の味にも品種によって大きな違いがありますジャポニカ米は炊いたり蒸したりすると、粘り気が出てふっくらとおいしく食べられます日本人が大好きな白い「ごはん」はジャポニカ米の特徴を生かした食べ方です。インディカ米はよく知られているようにチャーハンカレーに合うパラパラした食感が特徴です。炊くよりは煮るほうがおいしく食べられるようです。

お米の種類と適した料理

参考:食糧庁「着検手帖(農産物規格規程(抄))」

ジャバニカ米も熱を加えると粘り気が出ますが、ジャポニカ米ほどではありません。そのためリゾットパエリアにするとおいしいお米といえます

粘り気とパラパラ感に差が出るのは、品種によって米つぶに含まれでんぷん成分に違いがあるからです。

粘りを出すアミペクチンパラパラ感を出すアミロースという2種のデンプン含有量によって熱を加えた後の食感がかわります

日本人が多く口にするジャポニカ米のうるち米ではアミペクチン約80%に対してアミロースは約20%です。粘り気が持ち味のもち米ではアミペクチン100%です。これに対してインディカ米のアミロース含有量は22~28%ですからジャポニカ米よりもパラパラ感が強くなるわけです。

栽培される土地気候や土壌によってお米の品種ごとの特徴が形作られ、やがて食べる人たちの好みや料理に大きな差が生まれてくる。お米という穀物はとても奥深い食べ物と言えるかもしれませんね。

2021-01-05

anond:20210105220011

……うーん

……ウィキペディアのもち米の項目ではアミロースを含まないのがもち米で

……アミロースを含むコメうるち米

……として分類されていた

……妥協したつもりが本物食ったんだなぁ

 
ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん
Лучший частный хостинг