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2025-04-20

トルクメニスタンの思い出

万博で思い出したんだけど、うちの家族と「トルクメニスタン」っていう国には、ささやかな思い出がある。

別に旅行で行ったとか、そういう華々しい話じゃない。父が昔、仕事関係で数週間だけ滞在していたことがあるんだ。私がまだ小学生くらいの頃だったかな。

当時の私にとってトルクメニスタンは、地図帳で見て「スタン系の国がいっぱいあるなあ」くらいにしか思わない、遠い遠い国だった。ニュース名前を聞くこともほとんどなかったし、どんな国なのか想像もつかなかった。

父が出発する前、家族地球儀を見ながら「ここだよ」って教えてもらったのを覚えてる。カスピ海東側にあって、周りにはウズベキスタンとかアフガニスタンとか、やっぱり「スタン」がつく国がたくさんあった。

無事に帰国した父が、お土産をいくつか持ってきてくれた。その中で一番印象に残っているのが、絨毯の切れ端みたいな小さな飾り物と、独特な模様が描かれた陶器小皿。あと、やたら甘そうなお菓子もあった気がするけど、味はもう忘れちゃったな。

父は、首都アシガバードが白い大理石建物ばかりで驚いたこと、砂漠の広大さ、現地で食べたプロフピラフみたいな料理らしい)が美味しかたことなんかを話してくれた。子供だった私は「へー!」なんて言いながら聞いていたけど、正直、具体的なイメージはあまり湧かなかった。

ただ、父の話を聞きながら、食卓家族みんなが「遠い国」に思いを馳せた、あの時間。父が持ち帰ったエキゾチックな模様の小皿を眺めながら、「世界には本当に色々な文化があるんだな」と子供心に感じたこと。それが、私の中に残るトルクメニスタン家族記憶だ。

今でも実家の飾り棚には、あの時の小皿がそっと置かれている。それを見るたびに、父の話を少しだけ思い出す。直接訪れたことはないけれど、家族の会話の中に登場した、ちょっと特別な国。

あの頃、父はどんな景色を見て、何を感じていたんだろう。大人になった今、改めて聞いてみたいな、なんて思ったりもする。

2009-06-09

世界資源戦争の新局面 ガス争奪戦の巻

中国プーチンの苛立ちを横目にトルクメニスタンへ30億ドルを貸与

アシガバード政府トルクメニスタン)は中国から30億ドル融資を受けると公式に発表した(AP速報、6日)。

トルクメニスタンアフガニスタンとの国境近くにヨロタン鉱区(天然ガスが吹き出している)では6兆立方キロ・メートルのガス埋蔵が確認されている。『向う百年間、毎年500億立方キロのガスを供給できる』とベルディムハマドフ大統領は胸を張っている」(ワシントンポスト、6月6日付け)。

トルクメニスタンという謎の国は、いまも鎖国中だが、独裁者ニヤーゾフの怪死以後、すこし風向きが変わった。

第一にカスピ海沿岸のガス鉱区からはロシアだけにしか流通ルートがなく、従ってトルクメニスタンは長らくロシアの「家来」だった。ガスの値決めも、一方的にロシアが通告するだけだった。

第二はトルコのジェイハン港へ西側がパイプラインを通したため、カスピ海の対岸アゼルバイジャンまで海底パイプラインを敷設すれば、ジェイハン・ルートに合流が可能で、待望の西側へ出せるという強い衝動が拡がっていた。現在カスピ海の別の鉱区開発をマレーシアメジャー「プルタナス」などが行っている。

 

第三にイランへの供給が始まり、距離的には一番近く、ロシアへの強い桎梏から逃れられる。イランイランで、南へ向かうパイプラインを隣のパキスタンへつなぐIPルートイランパキスタンの頭文字をとって「IPルート」という)にも動き出した。これも背景には中国がある。パキスタンのグァイダール港からパキスタンパイプラインを敷設してカラコルムを通過させ、新彊ウィグル自治区まで繋ぐ。

そしてトルクメニスタンの懸案だった「ロシア以外」のルート中国向けガス供給である。

トルクメニスタンからカザフスタンを通過して、えんえんと7000キロのパイプライン中国へ向かうが、年内に工事が完成予定。

このルートから年間500億立方キロのガスが中国へ向かう。これは25年の長期契約で、そのために中国トルクメニスタンへ30億ドル融資する(つまり、先払い)。

豪ではリオ乗っ取りに中国は失敗したが、世界各地の資源鉱区あさりは続いている。

 
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