Webエンジニアを辞めて料理人になりたいと思っている。だが給与の差を考えると踏み出せない。
今の年収は500万ほど。自社開発でWebサービスを作ってる。ABテストをしてLPのボタンの色を変えたり離脱率を下げるために文言をいじったりして、CVRが上がっただの下がっただのが主な関心事である。しかし正直くだらないと思ってしまう。人の人生になんの意味があるのかわからない。社内では「ユーザーに価値を」とか言ってるが、単に数字しか見ていない。
それに比べると料理人は尊い仕事だ。食べる人の命に直結する。手を抜けば食中毒もある。丁寧に仕込めば「おいしい」と言ってもらえるし、幸せな気持ちになってもらえる。食というのは人間の根本的な営みで、それを支えるのが料理人だ。Webエンジニアの仕事と比べたらあまりに対照的すぎる。
でも調べると給与が低すぎる。見習いで月15万とかザラ。料理長になっても年収500万いくかどうか。今と変わらない。むしろ長時間労働で手取りはもっと少ないかもしれない。
経済の原則に従えば給与は需要と供給によって決まる。人は美味しいものが好きだ。ならばそれを他の人にも与えたいと思う者は多くなるだろう。本質的価値があるからこそ供給が多くなる。一方見た人にボタンをクリックさせる仕事はくだらないが、多少の技能が必要になるためWebエンジニアの供給は(需要に比べ)少ないのだろう。
もしかするとくだらない仕事ほど給与が貰えるのが世の理なのかもしれない。
これよくある 建前:エッセンシャルワーカーってすごい、尊敬します。 本音:だって私低賃金でそんな仕事したくない(笑)まじありえん(笑) こういう持ち上げるタイプの見下...
仕事の価値と収入は反比例 エッセンシャルワーカーに近いほど収入は低い 救急医よりも精神科医のほうが給料が高い