少子化が問題だという話があるが、そもそも何が問題なのかによって内容は大きく変わってくる。
ニジェールの出生率は6を超えるが、この国は一夫多妻制だ。その割合は2割から3割だというから、残りの7~8割の男性にとっては不利な仕組みとなる。
しかし出生率は高いから、この仕組みが良いと思うのならそれを採用するだけの話だ。だが、嫌だというのなら仕方ない。
イスラエルには超正統派と呼ばれる宗派があるが、こちらも出生率は6を超える。
その仕組みは、宗教によって婚姻を管理すること、徹底的な性の分離だ。
一夫多妻制と違い、政治勢力を形成できる点に於いて有利であり、民主的に問題を解決できる。だが、日本人はこれも嫌だろう。
あれも嫌。これも嫌。ならば、そもそも少子化なんて問題は存在しないと考えた方が自然だ。
資本家と、その使用人だけで経済が回るのなら中間層は必要ない。かといって、急に人口は減らない。
今は過渡期だ。資本家になるか、使用人になるか、どちらも嫌か。ただ選ぶだけだ。それ以外の道は最初から存在しない。
今まで「子供にキラキラネームを付ける親」とか「異世界転生ものが好きな片田舎のおっさん」とかをバカにしてただろ?
なら少なくとも資本家にならなければいけなかった。そういうことだ。