今日も例外なく、ため息をつきながらコンビニのカフェラテ片手にオフィスへ戻っていた。
そのときだった。
営業先への訪問か、それともこのビルのどこかに勤めているのか。
ネクタイがちょっと曲がっていて、書類の角が折れていて、髪も少し乱れていたけど、
なぜか、それがすごくよかった。
目が合った。
というより、こっちが勝手に見てただけかもしれないけど、
その瞬間、胸の中で何かが“ぱちん”と弾けた。
その後、いつものデスクに着いても、彼の顔が頭から離れなかった。
キリッとしてるわけじゃない。むしろ、どこか余裕がなさそうな感じだったのに。
いや、だからこそかもしれない。
ちょっと困ったような、真剣な目を思い出して、なぜかこっちが緊張してくる。
今年で27。この年になると、“好き”のハードルはどんどん上がっていく。
過去の経験とか、将来への見通しとか、余計なフィルターが山ほどあるから、
「人を好きになる」っていう気持ちに、なかなか素直になれなくなる。
でも今朝のあれは、そういうのを全部飛び越えてきた。
理屈じゃなくて、体のどこかがびくんと反応した。
昔、教室の隣の席で好きだった男の子の匂いにドキッとしたような、
指先がすこし震えて、スマホを握る手が汗ばんでいた。
やだ、これ私どうしたんだろ、って思いながらも、
気づいたらランチの時間、そのビルの入り口で立ち止まってる自分がいた。
恋かどうかなんて、今はまだわからない。
感情が逆さまになって、真っ逆さまに地面に落とされたような、
——ああ、そうか。
きっとわたしは
キン肉バスターみたいな、恋をした。
つなげておきますね anond:20250520201633
増田と繋がったままこんなクソトラバ練り歩くなんて 頭がフットーしそうだよおっっ
あ、こっちも同じ相田さんやね anond:20250520192433