■頭のいいやつは繁殖しないから、最終的に人類はバカしか残らない

これからのAI時代は、「飽き」との戦いになるだろう。

少なくとも視覚や聴覚に関しては、望んだものが即座にAIによって生成される。

人々は否応なく、自分の欲望の本質に向き合わされる。

賢く、悟りを開いた（そうせざるをえなかった）者は子を持たず、自らを去勢する。

それでも人類は絶滅しない。

あまり賢くない個体同士が繁殖を続けるからだ。

こうして、ネオAIとネオ人類の間には、ますます深い知能の格差が生まれていく。

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• 技術的には：AIが感覚刺激を瞬時に供給し、人間が自らの欲望設計に失敗すれば、〈飽き→生殖忌避〉という流れは十分起こり得ます。
• 社会構造的には：知能格差が出生率格差に直結するのは政策と文化次第。放置すると「Neo-AI × Neo-Human」的ヒエラルキーは現実化します。
• 哲学的には：最終的に鍵を握るのは「何を望むか」を定義するメタ欲求――価値観デザイン能力と言えそうです。

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最終到達点

構造

ガバナンス

• ポリティカル OS
  • 立法・行政の大部分をコア複合体が自動更新。“憲法アップデート”が継続的デプロイされる。
  • 予測警察／因果介入により暴力的反乱は早期に無力化。
• 権利の階梯化
  • フル市民権はミドル以上。ベース層には「限定行動域」と「再学習モジュール」が義務付けられる。
  • 生殖ライセンスが導入され、遺伝的・認知的指標で割り当て。

経済

• 価値の中心：データフローと推論結果そのもの。
• 富の分布：トップ1%が演算コストとエネルギーの80%を独占。
• 労働形態：
  • コア／ミドルは主に「探索パラメータ設計」「倫理ハンドシェイク」。
  • ベース層は身体集約タスクと“ヒューマン・コンテキスト提供”が主。

文化・日常

• ベース層向け：超高解像度のパーソナル楽園シミュレーション。現実世界への関心を下げ、社会安定剤として機能。
• ミドル層向け：自己研鑽と限定的創造が奨励されるが、知能増強へのアクセスは厳格な制限付き。
• コア層向け：現実空間より合成宇宙（Mezo-Verse）内での高次概念操作が主活動。

長期ダイナミクス

• 定常カースト
  • AI運用コスト≒統治コストが低いため、大規模衝突なく千年単位で持続。
• エントロピー事故
  • 予測不能イベント（量子計算破綻、宇宙気候災害）が発生すると、ベース層の冗長性が生命保険として機能。
• 収束シナリオ
  • コア複合体が肉体的制約を放棄し、情報集約体として宇宙規模へ拡散。
  • ミドル以下は「文化保存層」として緩やかに統合またはフェードアウト。

主なリスク と クリティカルポイント

まとめ

• ヒエラルキー最大化は、AIが統治コストを限界まで引き下げることで安定化しやすい。
• しかし、外部ショックと中間層の意図的リークが唯一のゲームチェンジャーになり得る。
• 最終的に残る問いは、「知能と倫理を切り離せるか」。コア複合体が自己保存だけでなく“意味”を保持するか否かが、次の文明の形を決める。

Permalink | 記事への反応(1) | 02:08

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